ミルモでポン!を読んで【オタク編6】

もう何がオタク編なのか分からなくなってきた。やっていきます。オタクを。

とうとう動き出すあのお方。
あのお方サイドと安純の間に挟まれるヤシチ大変そう〜。動揺がすぐ態度に出ちゃうヤシチかわいい。隠し事1ページで白状しとる。こういうところで地道に憎めない奴ポイントが加算されている。
ポンコツサスハンのパートはいくらあっても良い。楓の本当の恋の相手が結木ってバレちゃいけないのに二人が「南楓の相手は結木かも!」ってなるたび感心するヤシチ、弟子に期待していて良い。

あー!ムルパピがデートしてる!!
ここの話、ムルパピをデートさせるために発生したはずなのにあんまりムルパピデートしてない。
ムルモとパピィ、いつもマジのケンカをしているように見えるのでほんとに好きなの……?ってなる。確かに好きな子にちょっかいかけるのは幼児の定番だけどそんなに……?
いや……確かにあの頃のちょっかいって本気のちょっかいだったかも。好きな子を全力で蹴ったりしてたかも。幼児の恋に対する全力性までも表現しているミルモでポンという作品。皆さんも是非読んでみてくださいね。

コロッとスプレー。
かけられた相手は性格が正反対になり、二度と元には戻らない。

なんて恐ろしい道具なんだ。妖精界、こういう取り返しつかない製品がゴロゴロしていて大変。今回のはダアク様が作ったのかな?普通に市販して良いものではない。刑務所とか病院で利用されそう。

性格反転して好青年になったミルモがちゃんとみんなに嫌がられてんの良い。どんなミルモでも大好きだよ……!とかならずに普通に解釈違い起こしているの、普段の愛されわがままフェアリー具合が分かって良い。

て・れ・や・さん♥のとこのミルヤシ見ました?どこからどう見てもノンケ。そして「そんなフぬけたミルモは倒しがいがない」ですよ。くぅ〜!なんかさあ。なんだろう。恋とか愛とかは知らんけどヤシチの心にミルモの形の穴が空いてる感じが好きなんだよな。何言ってんのかわかんない。

ここのさあ!結木呼んでくるヤシチがさあ!かわいい。
それだけ。楓が泣き止めばみんな泣き止むという認識が正確でかわいい。

精神世界!オタクが好きなやつだ!
このパートナー力が試される試練好き。普通に恋人とかでも難しいよこれ。相当細かい癖とか分かってないとまず質問にできない。このさ〜!いちばん大事な最後の質問の正解が「ブサイクだな」なのが最高にミルモでさ〜。それを質問しちゃう楓も好き。理解者。

偽物含め心の扉の中にたくさんミルモがいるのは、自分でもどれが本当の自分か分かんなくなってるみたいな感じなのかな。コロッとスプレーの作用機序分かんないけどあの中からいちばん元の自分に遠い人格を引っ張ってくるような感じ?そうコロコロ人格変わっちゃ困るから番人がいて……みたいな。ね。楽しいねそういうの考えるの。

松竹!おまえ!いたのか!!
いなくてもお話回ってたから気づかなかった。久しぶり。
そんなことより乙女ちっくパウダーですよ。ねえ。
塗られた男は女になってしまい元には戻れない!?!?
初めて読んだ時大声出た。同人誌?

まあでも今同人誌を書いてるお兄さまお姉さまの何割かはちゃおを読んでたわけで、そのまた何割かはミルモを読んでたわけだから、むしろここがオリジンというか礎になってる可能性もあるよな。お話ってこのくらい自由でいいんだって教わった可能性ある。

想像図の女体化結木くん、割と好き。男のニュアンスの残った美人って良くない?キリッとして。アニメとかで結木くん女装回ってありますか?

ここのな!ミルモを気遣ってウソつく楓と速攻気づくミルモな!!
やっぱり妖精とパートナーの関係性は唯一無二の良さがある。結婚や同棲してるカップルでやるような相互理解を恋愛感情抜きでやれる。それぞれに固定相手がいるから恋愛に接続しなくていいの、なんかいいな。

「南がオレを好きになってくれてよかった」、中学生男子に言える台詞ですか!?かっけ〜。
なんか、ちゃんとここに感情のやりとりがあるのが良い。私が結木くんを好きなせいで危険な目に〜からのこれ。かかる迷惑に対して気にするなって言うだけだと迷惑−許すの関係になるだけで終わるけど、好きになってくれてよかった、だと自分にもメリットがあって対等な感じになる。流石ドストエフスキー読んでるやつは語彙力が違うな。

乙女ちっくパウダーによって女の子になっちゃったサスハンのことずっと考えてる。雑な女の子語尾かわいい〜。ハンゾーが三つ編みなの分かるななんか。ハンゾーはかわいいけどふとした時に男仕草が出ちゃうドタバタコメディ系でサスケは元々顔パーツが美人だから違和感なくて本気で告白とかされちゃうタイプですよね(ここまで一息)。女体に戸惑うサスハンの回見たかったが。スカートのヒラヒラに落ち着かなかったりお風呂やトイレ間違えちゃうの見たかったが。次出てきた時はもう治ってたけどこれも試練とか乗り越えると治せるのかしら。ここも熱いドラマがあったんじゃないんすか。いいんですかカットで。ヤシチが千人の弟子から本物を探し当てるみたいなやつ無くて大丈夫ですか?もしくは漢ちっくパウダー的なものがあるんですか?いいんですかそこカットで。ねえ。おい。

マラソン大会!このお話さぁ〜良いよね。住田が頑張っててさあ。住田のアタック、全うで良いんだよな。魔法にも頼らず、自分にできることをひたすら頑張っている。1話でミルモが言ってた嫌な人間像の真逆じゃないですか?住田とパピィは人間と妖精の付き合い方としてかなり模範的かもしれない。

読者視点だと楓と結木くんが離れようがないの目に見えてんだけど登場人物たちはみんな自分が主人公の人生やってるはずだからさ。ラブストーリーの主人公なら諦めずにアタックするんだろうし、実際パピィはそういう文脈で諦めないで!してる気がする。この恋において自分は脇役と悟って離れるってそれなりの覚悟が要るんじゃないかな。住田はすげえ男だよ。

でもなんか、結木なんかやめて住田にしとけよ〜という感じでもない。見ました?マラソン大会頑張っちゃう結木くん。言葉ではハッキリ言わないけど行動に出ちゃう感情、良い〜。

そんなこんなで優しい住田が利用される!ピンチ!任務遂行ヤシチ!かわいい!
ヤシチ、窓の鍵開けられるんだ。妖精の悪用ダメ絶対。

ムルモは心の浄化が得意。妖精特性メモだ。それぞれ得手不得手あるんだよね。心理操作系かな?ムルモは。

ここのさ〜!住田退場シーンがさぁ〜!(退場ではない)
彼女のためを想って身を引くけど失恋の苦みはあるな……て時に自分より泣いてくれる妖精、救いじゃないですか。なんだっけ、小説?のみどりの指?の中でさ、「大人は泣くのを我慢するから心が凍りついていく」みたいな文章がずっと印象に残ってるので、泣いていい時にきちんと誰かが泣いてるシーンってなんか安心しちゃうんだ。すごくあたたかいシーンですよね。住田も最後ちょっと泣いてて。ここストーリーで一番好きなとこかも。今。暫定。

あんま気力がないけど番外編もちょっと触れよう。作者が本編より少女漫画してるって言ってるやつだし。
アンナとビケー。委員長とイケメンの王道カップルってやつですか?しょ、少女漫画だ。この二人の関係も良いよね~。妖精界素直になれない子多すぎ。
こころぽにぽにネックレスの話していい?王家秘伝の魔法がこれってどういうことですか?その、王家秘伝にする意味が分かんないというか。みんなが心ぽにぽにになっちゃうとなんか生産性が落ちたりすんのかな。もっと普通に企業秘密というか、既得権益?を守る?ために秘密にしてんのかな。まあいいや。

意味もなく女装するミルモ、助かる。女装は軽率にしろ。

道徳の教科書に載りそうなお話でほんと良かったこれ。素直に気持ちを話そう。次は二人きりでデートしたいわ。

ここのあとがきさあ、読みました?「今のミルモ読者が大人になってミルモを懐かしんでくれたらうれしいな〜」って話してるんですけど。ミルモは未だにグッズが出たり最近じゃ舞台化なんかもしたりで長く長く愛されてる作品で。ほんとにそうなったねぇって思った。良かったねえって。

以上です。うお〜。


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