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『社会調和と自己調和』雑感400_83

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。

社会や組織から与えられたものが、自分にとっての生き甲斐の中核となり、さらに人生そのものになってしまうと、私たちは心の叫び、「内なる声」を聴くことができなくなる。

環境に適合し、同一化していくことは、極めて重要な生存戦略だ。私たちは、環境から切り離されては生きられず、好まずとも大きな影響を受けているからだ。

ただ、あまりに同一化が進むと、今度は自己との調和が崩れる。所属は人生を生きる「目的」を果たすための「手段」だったにも関わらず、気づいたときには目的は手段に飲み込まれている。

私たちが調和すべき対象は、外だけではない。社会や組織(外)に適合すると同時に、本当の自分(内)と調和して生きることを、決して忘れてはならない。「内なる声」の叫びを無視してはいけない。

最近、自分とゆっくり対話をしたのはいつだろうか。どのような声(叫び)が聞こえてきただろうか。思い切ってその声に従ってみたら、どのような人生が広がっていくのだろうか。


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