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『個と組織の同化』雑感400_85

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。

内なる声は何と叫んでいたのか、自分という個は本当は何をしたかったのかを忘れ、与えられたポジションにおさまって組織のために働くようになる。

「あなたはこの会社で何をやりたいの?」

就活(転職)の面接で質問されて以来、組織(上司)からこのセリフを聞くことはほぼないのではないか。

個と組織は同化していく。

組織は、個に同化を求める。仕事やポジションは自由に選べない。辞令に背くのは大きなリスクだ。組織の論理に従っているうちに、組織の成功=自分の成功、組織の価値観=自分の生きる基準であると錯覚する。

「あなたはこの会社で何をやりたいの?」

錯覚に覆われた自分の答えは姿を隠し、組織の期待が口に出る。そこには、"正しい言葉"と"強い違和感"が同居する。

組織との調和はもう十分だ。自分との調和に目を向けるときではないか。自らを自らでリードし、自分の仕事をするときではないか。

皮肉なことに、いつでも組織は、同化した人材を導くリーダーを求めている。


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