『個を活かす全体の美しさ』雑感400_76
毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。
なぜ、石垣はこうも美しく感じるのだろうと考えてみると、同じ形の組石がほとんどないことに思い当たりました
均一に成形され、理路整然と積み上げられたレンガも建物も好きだ。だが、石垣のように、多様で個性的な石を組み合わせることで、全体として整う美しさは格別だ。
石と石の境界線は、有るようで無く、「個」と「全体」が融合している。個々の石がそれぞれに強い存在感を持ちながらも、全体をつくる。小さな石も尖った石も、全体を背景にしながら生かされる。
これまで様々な組織をマネジメントさせていただきながら、自分が理想としていたのは「石垣」のような集団だったのではないかと思う。それは、個が存分に生かされながら、全体として自然に調和する集団だ。
MBAのクラスも、個性あふれる集団だ。その多様で魅力的な個性と互いを尊重する姿勢、この両方が良い学びの場には欠かせない。
私たちは、標準的な形・大きさの扱いやすいレンガブロックではないことを、再認識したい。そして、個を活かす全体の美しさにも注目したい。
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