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『身動きを取れなくする後ろのドア』雑感400_86

毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。

目の前のドアを開けるためには、後ろのドアを閉じなければならない

不確実性とリスクに満ちた新しい道と、実績と信頼に裏付けられたこれまでの道。あなたはどちらの道を進むのか。

このような意思決定は、私たちの日常に溢れている。そして大抵は、後者のこれまでの道を選択しているのではないだろうか。

先日、尊敬するリーダーの話を聞いて驚いた。50歳を超える方だが、これまでの成功をすべて手放し、まったく新しい道に飛び込むのだという。現在の成功している活動を、すべて中断するのだ。

「何かを手放さなければ、何も手に入らない」と教わった。

手放す恐れに打ち勝ち、スペースができるからこそ、新しい何かを受け入れられる。勝算はなく先のことはわからないが、意図・背景があるから思い切って飛び込む。むしろ、先が見えていたら手放すことにならないという。

後ろのドアが閉じないよう必死に片手で支えながら、もう片方の手で目の前のドアを開けようとする滑稽な自分の映像が浮かんだ。そこには、どちらも半開きのまま、身動きが取れない自分がいる。

決断とは、"断つこと"を"決める"のだ。まずは手放すことだ。

自分に大きな変化を起こすために、何を手放しますか。なにが身動きを取れなくする"後ろのドア"なのでしょうか。


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