『世界はゆっくり進む』雑感400_84
毎日の読書から、だいたい400文字の雑感を。
ゆっくりと進むことを恐れるな。じっと立ち止まることを恐れよ。
何事も新しく始めたときは勢いがある。目的をはっきりと意識し、やることに新鮮さが見出し、コトが前に進んでいる充実感に包まれる。
それも束の間。3日坊主といわれるように、驚くスピードで目的意識が薄れ、新鮮さが失われる。停滞感に支配され、パタリと歩みを止める。
仕事も学習も、筋トレもダイエットも、読書もブログも、だいたい同じプロセスを辿る。その度に「できなかった自分」を静かに受け入れる。
イヤというほど重ねてきた体験だ。
どうやら私たちは、ゆっくりと進むことが苦手なようだ。気に入らない映像をリモコンやクリック1つで切り替えるように、人生も自分も、手軽にコントロールしたくなる。
思い出したいのは、この世界はゆっくり進むという事実。種から急には実らない。季節はショートカットできない。遠くにいくには、一歩ずつ進むほかにない。
ゆっくり進むことが不正解に思え、立ち止まってしまうとしたら本末転倒だ。立ち止まるより、ゆっくりとでも進むほうが、どんなときでも前に進める。