見出し画像

昼休み、職場近くのコンビニ店員の悪口ばかり言う大人たち。

今までアルバイトを含めて、いろんな職場を見てきたが、どこの職場にいってもやたらと職場近くのコンビニ店員の悪口を言う人が多いな、と思う。最近はウーバーイーツの配達員を悪く言う人も見たことがある。

「あいつ、またタバコの番号間違えやがった」
「あそこの店長は女性にだけひいきする」
「あの2つ結びのババア、手際悪すぎぃ〜」
「こいつ道に迷ってやがる。頭悪いとかいな!」

など、まったく赤の他人に対して、本人が完全に居ないところで世間話し程度にしているのだが、これが意外と盛り上がり、コミュニケーションとなっている。

赤の他人なので気にする必要もないが、同じ職場の人の事を言っているのであれば、とても穏やかではいられない。

自分の思い通りに世界が回ってないと気が済まない


「急いでいるのに、前に並んでいた人が会計の時に財布を出していた。並んでいる時から出しておくべきだろう」
とアパレルの営業職をしていた頃、上司がそんな事をぼやいていた。

これは、ぼーっとしている時の私の事ではないだろうか?と自分にも言われているような気分になった。

この件はコンビニの店員に対する不満ではないが、日本人は自分の常識が他人の常識だと思いすぎではないだろうか。

私も、百貨店でアルバイトをしていた頃、博多駅のバスセンターにあるダイソーで店の備品を買いに行った時、「真っ直ぐいって、右あたりにあります」と口頭で説明されるだけで、目当ての商品が見つからずイライラしてしまった。

百貨店であれば、お客様に場所を尋ねられれば目的地まで一緒に案内するのが常識である。しかし、低価格で一定のクオリティーのあるものを提供しているダイソーの店員は百貨店と同じような接客しなければいけないという義務はないのだ。

コンビニ店員であれば、高校生であるバイトをしている子もいるだろう。
研修中であればうっかり、Tポイントカードの有無をうっかり忘れてしまったり、ストローを入れ忘れてしまったりする事もあるかもしれない。

たしかに店側であれば、高校生だろうがお客様には関係ないのでミスの無いように指導するべきではある。

しかし、その度にいちいちイライラして、喚き散らす人もどうかなと思う。

悪口でコミュニケーションが取れている気になっている大人たち

職場というのは、なぜか必ず近くにコンビニがある。
お弁当を用意していない人たちは昼休みのチャイムとともに一斉に、最寄りのコンビニやお弁当やさん、ほっともっとなどで食事を買う。

その人たちがオフィスに戻ると
「あの○○の店員さ、まじでさばけねぇの!オレ、○○チキってちゃんと言ったのにさ!メンチカツが入ってた。まただよ」
などと言うと
普段あまり口を開かない社員が
「なんかイモ臭い店員ですよね?○○に似てませんか?あの人、○○のコンビ二でも働いてますよ。なんでコンビニ掛け持ちしてるんですかねw」と言う。
「そうそう!それそれ!ベテラン風ふかしてくるのがイチイチむかつくんだよね」

と、コンビニ店員の悪口をいう事が一種のコミュニケーションとなっている。

皆、人見知りなので特にそれ以外の話で盛り上がる事はないが、なぜかコンビニ店員の話というのは盛り上がっていた。

私は節約の為と、昼休みの時間がもったいないという事で作ってきた粗末な弁当を食べながら、ただ話を聞いていた。

また、副業で始めた結婚式場でのあるバイトでも
「マルメンライトっていいようのに、またあのおばちゃん、タバコまちがえとうっちゃけど!」とぷりぷりと怒るスタッフがいた。
コンビニ店員の悪口をいうのは、職場あるあるなのかな?と思った。



やたらと人に対してイライラする人に対して、どうしてそんなに他人に期待するの?と思い、寛大な心を持つように心がけようと思う今日この頃であった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?