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「元カレが忘れられない」という病気

好きという感情は、とても幸せで不思議で、すごくやっかいなもの。

数年前、私は人生で1番大好きな人とお付き合いをしていました。

色々あって、お別れする事になったのですがもう数年経つのに未だに思い出して1人で泣いたりしてしまいます。共通の友人には強がってしまい本心を話す事はありません。

当時の私は自立した女性に憧れていました。彼氏に依存することなく、芯を持った強い女性に憧れて少し無理をしていたのかな、と当時を振り返ってそう思いました。

彼の後に何度か告白されたりしたのですが、どうしても彼以外の人が生理的に受け付けないのです。

婚活をしてみても、恋愛的な好意を寄せられているのが分かると怖くて逃げ出してしまう。

4年勤めた職場の仲が良い上司が
「それはかなりヤバイ。このままだと婚期を逃してしまうよ」と言われました。

理屈では分かるのですが、これは病気のようなもので治療が必要なのではないかと思う今日この頃です。

彼の全てが尊いと思った

私にとって、彼はドラクエのキラーパンサーのように愛くるしい存在でした。

歩く姿も、走る姿も、バタバタとした足音も、職場の冷蔵庫の食べ物を勝手に食べる姿も、彼の好きなものも、彼の体臭も全てが大好きでした。

他人からしたら、そこまで好きというのはあまり理解出来ないようで、イケメン俳優を追いかけているくらいの薄っぺらい感じに見えていたようですが、私の感情は他人が決める事ではないのです。

人生ってなんだかんだ、上手くいくものだと完全にナメていた私に下った罰

3年越しの片思いがようやく成就したのもあり、もう些細な事でも幸せ過ぎて、楽しくて仕方がありませんでした。

諦めなければ夢は叶うと調子に乗ってインスタグラムで、職場で片思いをしているという女性にうざいアドバイスのようなコメントを書いたりもしました。

しかし、好きすぎるあまりに些細な事で不安になってしまいます。

ドラマで昼顔をみれば浮気が心配になるし、

成宮くんが演じる大学生が、内田有紀が演じる年上の女に弄ばれる映画をみれば、過去に彼もこういう女性がいたのではないかと不安になる。

とにかく情緒不安定で、不安になるたびに1人で泣いていたのですが頑張って彼の前では出さないようにしていました。

しかしある時、その不安が爆発してしまい、不安から解放されたいのもありお別れすることになりました。

自分と彼を比べてしまう。

彼は、イケてる友人が多く週末はしょっちゅう飲みに出かけているようでした。

私はというと、友人はそこまで多くなく、飲みは月に4回ほど行くものの、休日に友人と遊びにいくのは月に2回という感じで、彼氏はいたもののリア充とはいえないのではないか、という感じでした。

9個離れた彼とは、生きてきた環境が違います。
彼の学生時代はきっと、ソフトバンクがボーダフォンと呼ばれている時代(もしかしたらJフォンかも?)。
ルーズソックス全盛期で、きっと眉毛が細くて金髪の、ショートパンツを履いているような子と付き合っていたんじゃないかな、と勝手に想像していました。

彼は私が知らない世界を知っていると思うと、なんだか物悲しい気分になります。

彼がお別れする事を選んだという事は、結局のところ控えめな性格の私はタイプでは無かったんだろうな、と思いました。

恋愛経験があまりないというのは、マイナスであると曲解しつつも、未だ踏み込んだ恋愛には躊躇してしまいます。

今の自分の恋愛観

よくネットでは、ビッチがどうの、清楚系は信用できないだのなんのと見かけますが、そういうのってくだらないと思っています。

元カレの影響もあって私はたまたまビッチにはならなかったけど、元カレの存在がなければ
もしかしたら不倫をしていたのかもしれないし、ナンパされた人とその日のうちに関係を持ったりしていたのかも、と思いました。

恋愛は特に失敗から学んでいく事で成長するそうなので一度しか失敗していない私より

不倫をしたり、すぐ身体の関係を持ってしまう子のほうが実は幸せになれるかもしれない。

だけどビッチでも清楚でも、周囲の人を思いやる気持ちさえあればみんな幸せになれると信じて、ネットや世間の言うことに惑わされず生きていこうと思う。

スーパームーンが綺麗で、しんみりとそんな事を思う夜でした。

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