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ノット イコール

目の前で誰かが褒められているだけの状況で、なぜだか自分が否定されたように感じてしまう人がいるらしい
私には、それが全く理解できないのだが、知人にも確かにそういう人がいる。
その場にいない誰かの話題になったときに、もしくは複数人でいて誰かを褒めた瞬間に、その人はとても不機嫌になる。

話をよく聞いていると「だれかが褒められるってことはその人以外は駄目ってことでしょ?」という。そして、その人は他者を褒めることをしない。きっと、その人が他者を褒めるときは、誰かを貶す時なのだろう。

「違うよ。誰かが褒められたら、それは誰かが褒められただけのことで、その人以外は何も変わらないんだよ。“私が誰かを褒める”のと“あなたを褒めない”のは、ノットイコールだよ。もっと言ったら、“あなたを褒めない”ことと“あなたを批判すること”もノットイコールだよ。」

いくら言葉を尽くしても、その人には伝わらなかった。
その人を褒める言葉ですら、まっすぐに届く事はなかった。
とても残念なことだが、私はそのうちに、その人とは距離をおくようになってしまった。

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