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桜花賞 2020

今年の3歳クラシック初戦である桜花賞。

舞台は阪神芝1600m外回りで行われ、本日同舞台で行われた阪神牝馬Sよりもペースは早くなる傾向にあり、今年は阪神JFで逃げて他を圧倒したレシステンシアが前走の敗因も活かしてハイペースを刻んでくるか。
先行勢が馬券になりやすい阪神牝馬Sと比べると差し馬の成績が圧倒的にいいのが桜花賞。
ハイペースになったのは過去10年で3回だがそのうち良馬場開催の2回は共に4角2桁順位の馬が馬券内を独占している。ちなみにその2回は直前の阪神JFも1秒以上のハイペース。
逆にスローペースになった19.15.10年はいずれも直前の阪神JFが前後半ほぼ同じミドルペースになっているという規則性がある。(必ずしも両レースの逃げ馬が同じではない。)
そういう意味でいくと昨年の阪神JFは1秒以上のハイペースだったので今年はハイペース濃厚ということになるかもしれない。
今日行われた阪神牝馬Sは先週より時計の出る馬場も相まって例年に比べるとペースが早く、番手で内につけて粘り込んだディメンシオンが3着。同じく内につけて経済コースを回って好位から上がり2位のサウンドキアラが1着、中団から上がり3位のビーチサンバが4着となっていることから内を取りに行く争いもハイペースになる要素といえそう。
また後方2番手から上がり最速を繰り出したスカーレットカラーが2着していることからもしっかり差しもきく馬場であるし、大阪杯のように断然前有利ということはない。
明日は雨予報が出ており、稍重〜重馬場想定も必要だが一応はそこまで影響のない馬場で行われるという想定で。

血統傾向としてはやはり阪神牝馬Sと同舞台ということあり、父サンデー系特にディープ産駒が抜群の成績。

ただし阪神牝馬Sと違って父サンデー系しか馬券になっていないわけではなく、父キンカメ系や父非サンデー系も馬券にはなっている。
とはいえ30頭中父サンデーが19頭を占めており、19頭中10頭がディープ産駒である。
有名な話だが桜花賞で好走するディープ産駒は馬体重で大きく分かれる。
出走頭数33頭に対して馬体重440キロ以上の馬が16頭で5-1-1-9の複勝率43%。
440キロ未満となると17頭で0-3-0-14で複勝率17%と顕著である。
これに該当する馬はシンハライト、ヴァルシーナ、レッドオーヴァルであった。
今年の出走馬で前走440キロ未満のディープ産駒はスマイルカナ、インターミッション、マジックキャッスルで少し割引が必要か。

◎はマルターズディオサ
これだけ長い前置きをしておきながら本命はディープ産駒ではなくキズナ産駒。
今年の桜花賞はこの馬と阪神JFのレース前から決めていた。
今の3歳世代が初年度産駒ながらすでに重賞馬を数頭輩出しており、ディープインパクトの後継種牡馬一番手になりうる存在である。
キズナ自身が母父ストームキャットな上に本馬の母父もグランドスラムと米国血統が並び早熟で完成が早いタイプである。
早熟すぎるという懸念もあるがレシステンシアの作り出した流れの異なる2レースでしっかり結果が出ている安定感と栗東滞在してきた点も好感が持てる。
懸念材料は先述の早熟性、栗東滞在しているにも関わらず最終追い切り後マイナス体重という点、最終追い切りでこれまでは併せ馬をしていたが単走になっている点。

◯リアアメリア
アルテミスステークスを正直評価していないし、阪神JFでは追走に苦労して末脚を削がれた形。
前走で早いペースに慣れて前哨戦を使わずしっかり仕上げてフレッシュな状態で挑める今回でダメならそこまでだったということ。
440キロ以上でのディープ産駒であるし、さらに470キロ以上なら3-1-0-1。

▲レシステンシア
阪神JFの再現ができればやはり抜かれることはない気がする。
しかし、それ以上にオーバーペースになる可能性と外枠だから無理にいかない可能性もある。
スマイルカナが逃げ宣言もテンが遅いのでレシステンシアがなにがなんでもハナにこだわれば容易にハナにたてそう。
北村Jが前走わざわざ溜めて逃げての末脚を測ったということなら今回の乗り替わりは大きなマイナス。武豊がマイルでガンガンに飛ばして逃すイメージも正直ない。
ダイワメジャーで母系にサドラーという配合は何度も書いているがマイルで滅法強い馬を出しているから血統的にも◯だし道悪もこなすだろう。

☆クラヴァシュドール
賞金を加算したかった前走メイチ仕上げ、最終追い切り前に一頓挫あったが阪神JF、チューリップと好走しているのだから三度目があっても驚きはない。
ハーツクライ×ジャイアンツコーズウェイなら馬場が渋れば尚いいか。

あとは相手に4.9.13.15あたり。
デアリングタクトに関してはまだ半信半疑でエルフィンを1.33秒台で圧勝した馬は過去にはウォッカしかいないがこの日は外がよく伸びる馬場であり、時計もかなり出ていた。
エピファネイア産駒自体揉まれ弱い面もあり、大外を回すと今日見る限りはかなりロスがある。時計の出る軽い馬場は大歓迎だが、、、
マジックキャッスルは前走フォーリーがうまく乗れなかったようだが2着を確保していてディープ×母系サドラーも傾向に合うが馬体重が軽いので紐までとした。

おまけ

道悪なら
◎レシステンシア
過去10年で唯一馬場が渋った中行われた17年の勝ち馬レーヌミノルがダイワメジャー産駒。
ダイワメジャー産駒は道悪も苦にしない傾向にあるし、サドラーにダンチヒも内包している。
道悪なら後方からの差しは届かないだろうから道悪のほうがいいかもしれない。

◯マルターズディオサ
キズナ産駒は道悪でもパフォーマンスを下げない傾向にあり、先行力があって内枠なら経済コースを回ってこれる。

▲ミヤマザクラ
マウントロブソン、ポポカテペトルの全妹となれば道悪は得意。
良馬場マイルは少し短い印象で馬場が渋れば浮上か。

相手は3.4.7.11

後ろは届かないと踏みましたが後ろからハイペース適性、道悪適性で頭ひとつ抜けていたデアリングタクトが飛んできましたね😭
撃沈です。。。


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