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小倉記念2020 レース見解

小倉芝2000mで開催されるローカルハンデ重賞。

コース形態
最初のコーナーまでが472mと長くペースは速くなりやすい。1コーナー手前から急坂を上り、2コーナーから下って向正面は平坦。
ここで一旦落ち着いて3コーナーの下りから再度ペースアップとなり直線は平坦で291mと短い。差し・追い込み馬は3コーナーからある程度進出する必要あり。

レース傾向
過去10年では2018年の33.5を除きレースの上がりタイムは35秒以上かかっており、前傾ラップが7回ということからもスタミナ・底力の要求値が高いレースになる傾向にある。
その2018年はマウントゴールドが終始スロー逃げからラスト3Fの上がり勝負を演出しており異例ではあったが今年のメンバー的には再現もありそうなだけに、、、

血統傾向
2019年
1着 メールドグラース(ルーラーシップ)
       サンデーサイレンス×ヌレイエフ

2着 カデナ(ディープインパクト)
       フレンチデピュティ×シアトルスルー

3着 ノーブルマーズ(ジャングルポケット)
       シルバーホーク×Table Play

2018年
1着 トリオンフ(タートルボウル)
       ダンスインザダーク×モガミ

2着 サトノクロニクル(ハーツクライ)
       Intikhab×Caerleon

3着 マウントゴールド(ステイゴールド)
       Mt.Livermore×Strawberry Road

2017年
1着 タツゴウゲキ(マーベラスサンデー)
       シングスピール×Diesis

2着 サンマルティン(ハービンジャー)
       サンデーサイレンス×Potrillazo

3着 フェルメッツァ(ディープインパクト)
       トニービン×ヌレイエフ

2016年
1着 クランモンタナ(ディープインパクト)
       トニービン×リファール

2着 ベルーフ(ハービンジャー)
       サンデーサイレンス×ディクタス

3着 エキストラエンド(ディープインパクト)
       Garde Royale×Carvin

2015年
1着 アズマシャトル(ゼンノロブロイ)
       マルゼンスキー×ロベルト

2着 ベルーフ

3着 ウインプリメーラ(ステイゴールド)
       フォーティーナイナー×クリスエス

このレースにおいてはナスルーラ→グレイソヴリン。その中でもトニービンの血を持つ馬が近年かなり優勢で昨年の覇者メールドグラース・3着ノーブルマーズ、18年2着のサトノクロニクル、17年3着のフェルメッツァ、16年の覇者クランモンタナと4年連続で馬券内に好走している。
あとはスタミナも問われるためスタミナ指向の末脚が要求されるという意味ではフランス血統が走りやすくなっている。
他にはハービンジャーも好成績なので注目しておきたい。

特注条件
・中7週以上
・重ハンデ馬
・トニービン内包

注目馬 推定1-5番人気+穴馬

サトノルークス
ディープインパクト×サドラー
父ディープインパクトはこのレースでも好走馬を出しているが多くがナスルーラ=グレイソヴリン、ボールドルーラーの影響を受けたディープ産駒であり、本馬も一応はネヴァーベンド経由で流れている。
ディープ産駒で牝系にサドラーとなると2012年2着のトーセンラーがおり、セントライト→菊で好走した4歳馬も一致。
その12年は残り1000mからの持続力勝負。
上がりがかかる同じような展開になれば。

ランブリングアレー
ディープインパクト×シンボリクリスエス
この組み合わせは中距離の消耗戦に強い配合になっていて、スタミナの要求値の高い本レースはプラス評価で血統面では先述のとおりシアトルスルー経由でボールドルーラーを内包してはいる。
さらにこの牝系からはFlower Alley(ラッキーライラックの母父)やトーセンラー、スピルバーグも出ている良血。
京都で消耗戦を勝っている点は非常に好感が持てるだけにここも前傾ラップの消耗戦になれば。

サマーセント
ハービンジャー×サンデーサイレンス
ハービン×サンデーはサンマルティンやベルーフが同レースで好走しており注目血統に挙げる。
牝系はスタミナ豊富なので血統背景もいい。
上がりのかかる展開に持ち込めるかが鍵。

サトノガーネット
ディープインパクト×Victory Note(FK)
母父父Fairy Kingはサドラーの全弟にあたるのでサトノルークスと少し似た血統構成になる。
ディープ×サドラー牝馬にありがちな持続力戦で後ろが届く展開待ち。

ノーブルマーズ
ジャングルポケット×シルバーホーク(ロベルト)
昨年の3着馬で特注血統のトニービン内包。
前走の大敗は気になるが苦手の福島なら度外視は可能。
下り坂でスピードに乗れるのもいい。

タニノフランケル
フランケル×タニノギムレット
近走大敗続きも適性外のレースが続いており、条件が好転しそうな今回は一変の余地あり。
これまでも前走大敗から条件変わりで1着の経験有。中8週、グレイソヴリン内包。
前走ダート→芝替わりが吉と出れば。

※推定人気は執筆時点

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