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飲食店で新規顧客からリピーターにするための考え方とは?

こんにちは。しまだです。

みなさまは売上についてどのように考えていますか?

できることなら、今のままの仕事量で試行錯誤して売上を伸ばせたら嬉しいですよね。


もしそう思っているとしたら、「売上を最大化するためには何をする必要があるか?」という問いに対する回答か仮説をもっている必要があると思います。売上を伸ばすために何をしたらいいのかが言語化できていないとそれを意図して再現するのは難しいからです。

今回のnoteでは、「新規顧客獲得からリピーター獲得までの考え方」や「顧客獲得に有効なサービス」をご紹介していきます。

1、新規顧客からリピーターに繋げる考え方

まずは、新規顧客とリピーターについての理解を深める必要があります。

新規顧客とリピーターがどのように関連しているのか、またどのように施策を掛け合わせていくのかを考えることが大切だからです。

新規獲得もリピーター獲得もそれぞれを分けて考えるのではなく、両立した施策を実行していきましょう。

そこで、まず新規顧客とリピーターを増やしていく目的は何かを考えます。あなたが特定のジャンルで飲食店を経営する理由が、誰かの笑顔を増やすことだったり、自分が好きなものを多くの人に知ってもらうための手段であるように、新規顧客もリピーターも最終的に目的を達成するための手段に過ぎないからです。

目的とは、最終的に得たいものは何かということ。

この定義をもとに、新規顧客とリピーター増やす目的を突き詰めて考えると「売上を伸ばすこと」に繋がると考える方もいるかもしれません。では売上とはどのような要素で構成されているのでしょうか?

売上=客数 × 客単価

しかし、そもそも「売上を伸ばすこと」という目的に関して疑問を持つことが大切です。

察しのいい人は「コスト面はどうなっているんだ」と考え、「利益を伸ばすことが正解だろ」と僕を心の中でしばいたことと思います。

さらに察しのいい人に関しては、「長期的な観点も大事じゃね?」という経営者の立場から見たかもしれません。どちらも正解です。

この「売上を伸ばすこと」に

  • コスト面

  • 長期的視点

を追加した項目が飲食店の真の目的になります。このようにして、目的を再定義すると「長期的に利益を伸ばしていくこと」が真の目的と言えるでしょう。

ここから、今設定した目的が新規顧客とリピーターをどう繋がるのかという話に発展させたいと思います。

ここを明らかにするためには、長期的な利益を要素分解して考えていきます。

まず、長期的な利益はLTVという指標に基づき計算できます。

LTVとはライフタイムバリューの略称で、あるお客様が取引を開始してから終了するまでの期間に、お店に対してどれだけの利益をもたらしたのかを算出するための指標です。

一般的に、企業や製品に対する愛着、いわゆる顧客ロイヤリティが高ければ高いほど、繰り返し商品を購入、サービスを利用してくれるため、LTVが高いと言えます。

この指標をもとに計算式を立てると

長期的な利益 = 客数 × (平均客単価 × 平均来店回数) - (新規獲得コスト + リピート獲得コスト)
で表すことができます。

(1)客数

客数とは、新規顧客の数です。ここで使用される客数の定義は「お店に来店したすべてのお客様」ではなく、「お店に来店した初めて来店したお客様の数」すなわち「新規顧客」です。

(2)平均客単価

客単価とは、お客様が1回の来店でどのくらいの金額を支払ってくれるかの指標です。

1度のインパクトは小さいですが、単価が上がること自体、お客様に対して提供する価値が大きくなっていることを意味しているので、長期的な利益に繋がりやすいです。

ただ、商品単価自体をあげることは難しいため、他のメニューを追加してもらうもしくはコース料金としてセットで販売し、一定の利益が上がるようにするなどの手法を考えましょう。

(3)来店回数

来店回数とは、お客様が何回来店してくれたかによって左右されるもので、多くの飲食店経営者が悩むポイントです。複数回来店してもらうためには「選ばれ続ける理由」が必要になるため、新規顧客を獲得するよりやや難しいとされています。

(4)新規獲得コスト

新規顧客を獲得するためにかかる費用です。広告出稿や、SNS運用、ポータルサイトへの掲載など様々な方法がありますが、どれも外部環境に大きく依存するためある程度の費用がかかります。

(5)リピート獲得コスト

1度以上来店した顧客に再度来店してもらうためにかかる費用です。
後ほど詳しく解説しますが、個人経営の店舗は新規獲得よりもリピート獲得コストに投資する方がうまくいきます。

よりわかりやすく理解してもらうため、具体的な数値を当てはめてみます。

5人の顧客がいると仮定して考えていきましょう。
1人目:平均客単価1000円、来店回数5回
2人目:平均客単価2500円、来店回数2回
3人目:平均客単価1800円、来店回数6回
4人目:平均客単価2000円、来店回数3回
5人目:平均客単価3000円、来店回数1回

5人の平均客単価:(1000+2500+1800+2000+3000)/5 = 2060円
5人の平均来店回数:(5+2+6+3+1)/5 = 3.4回
5人全員の新規獲得コストが5,000円、リピート獲得コストが5,000円だとすると、

長期的な利益 = 5 × (2060円 × 3.4回) - (5000円 + 5000円)
長期的な利益 = 35020 - 10000円
長期的な利益 = 25020円

このような計算になります。飲食店の長期的な利益を上げるためには、新規顧客と既存顧客を増やし、顧客の獲得コストを下げていく必要があることが分かります。

2、飲食店におすすめの集客方法

それでは新規顧客を獲得するためにはどうすればいいのでしょうか。お店の知名度がある有名チェーン店ですら、集客するために様々な努力をしています。ともすれば、大型チェーン店に負けないくらい強い意思で集客をしていくことが大切です。ここから飲食店におすすめな集客方法について詳しく解説します。

(1)グルメサイトの活用

PR TIMESが発表した「現在どのグルメサイトを利用していますか?」というアンケート調査において、食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメを利用している割合が平均値で過半数を超えていました。

この中で最も利用されていた媒体は「食べログ」、次に「ぐるなび」、最後に「ホットペッパーグルメ」という結果になっており、店舗を知ってもらう経路として有力なのはグルメサイトは無視できないでしょう。

では、これらの媒体の選定をする際にはどこを注意すれば良いのか。これら媒体の特徴や集客対策、料金を詳しく見ていきます。

①食べログ
機会損失が防げる

月間の利用者数が多く、店名検索を行うと食べログのサイトが上位に表示されるため、他の店舗に顧客を取られる可能性が低くなるのが食べログに出店する利点だと言えます。

口コミが溜まりやすい
「ランキングと口コミで探せるグルメサイト」をコンセプトにした食べログは、利用者の5段階評価と書き込まれた口コミの数も強みです。

多くの年齢層にアプローチできる
幅広い層のユーザーから支持を受けているのが食べログの強みで、中でもスマートフォンからのアクセス率が高いという特徴があります。

有料プランでできることとは
無料会員として店舗情報を掲載する場合でも、基本的な店舗ページの編集やクーポンの発行、アクセスデータの閲覧(直近1ヶ月)機能を利用できます。

食べログの有料会員になると、次の5つのサービスが追加で利用可能です。

ページの自由度:店舗ページをより魅力的にカスタム可能
検索順位:食べログ内の検索結果で優先的に上位表示
おすすめ機能:同エリア×同ジャンルの他店舗ページにバナーを表示
ゴールデンタイム強化:アクセスと予約数が多い時間帯に優先して上位表示
分析・改善サポート:集計した各種指標や、改善の為のポイントなどを毎月報告

料金表は次の通りです。

■料金プラン表
店舗準会員 無料
ライトプランS 10,000円
ベーシックプランS 25,000円
プレミアム5プランS 50,000円
プレミアム10プランS 100,000円

②ぐるなび
接待や宴会プランが充実
ぐるなびの利用者は30~50代の男性が多いという特徴があります。そのため、接待や宴会などで利用されることが多く、店内が広かったり、オフィス街が近くにあるような飲食店におすすめです。

ポイントの幅が広い
ぐるなびを利用して貯めたポイントは、ドコモや楽天ポイントなどに交換が可能で、使い勝手が良いという点もユーザーの利用を推進しています。

ノウハウの提供
ぐるなびでは有料会員に、これでもかというくらいのWeb販促ノウハウを提供しています。例えば、経営に関する知見が詰まった完飲向け雑誌や、ユーザー情報をまとめたレポートなどがあげられ、新しくインプットが必要だと考えている飲食店経営者にはメリットが大きいです。

外国人に対しても
また海外からの来客対策として、他のサイトにはない英語・韓国語・中国語簡体字・中国語繁体字の4言語に自動翻訳できる独自のシステムを導入しています。

なので、観光地にある飲食店や、海外からの来客を増やしたいと考えているお店にはおすすめのサービスだと言えるでしょう。

有料プランでできることとは
ぐるなびの無料会員として利用できる機能は、店舗情報の掲載、オンライン予約(席のみ)、お客さんへのポイント還元、レストランメール配信、Googleマイビジネス初期登録・情報管理、LINE公式アカウント登録情報更新などです。

有料プランで利用できる特典は次の通りです。

予約可能:席やコースなどのネット予約が可能になります。
認知度向上:広告・特設ページへの掲載により、認知度の向上に繋がります。
手数料無料:Google・LINE公式アカウントの作成を代行
ぐるなび台帳:予約情報と顧客情報を一元管理
コンサルティング:販促や、人材のお悩みからメニュー開発に至るまでサポート

料金表は次の通りです。

■料金プラン表
スタートプラン 無料
ライトプラン 10,000円
ベーシックプラン 30,000円

③ホットペッパーグルメ
ポイントの連携が豊富
ホットペッパーグルメはリクルートのサービスなので、溜まったポイントはリクルート系列のホットペッパービューティー、ポンパレモール、じゃらんなどで使いまわすことができます。年間9000万人以上、月間平均750万人ものユーザーが利用しているため、安心して出店することができます。

ネット予約強化
ネット予約は24時間365日自動で受付可能ですので、忙しい営業時間中でも電話で予約を受け付ける必要がなくなります。 また、ホットペッパーグルメで受付けたネット予約は、予約台帳アプリ「レストランボード」と連携されるので、いつでも簡単に正確な予約来店情報の管理ができます。

店舗の魅力を伝えられるページ
料理・ドリンク・テイクアウトメニューなどの説明や写真、感染症対策情報をご自身で簡単に設定・掲載することができます。

有料プランでできることとは
直感的に利用できるサービスで、無料プランでも優れた機能が備わっています。例えば無料ですぐに始められる「予約台帳アプリ」や「POSレジアプリ」と連携する事で、より一層の接客サービスの質の向上ができます。さらに、有料プランに加入し、オプションの業務サポートパックを購入すると、以下のサポートを受けることができます。

ホームページ作成:お店のホームページの制作サポートを受けられます
ネット広告配信:ネット広告配信によって、お店のホームページへの流入を強化
ホームページ予約機能:お店のホームページから予約が可能に
顧客管理:大切なお客様の情報を管理できるしくみ作りをサポート
顧客情報を活用:お客様の好みを把握し、接客に活かすことで満足度向上
メッセージ配信:お客様にご案内やお知らせのメッセージを送る

料金表は次のとおりです。

■料金プラン表
無料掲載プラン 無料
有料プラン 要問合せ
有料オプション(業務サポート) 要問合せ

飲食店経営者の方が悩むグルメサイトを比較しましたが、どんな顧客層を狙って広告を出したいかによって選ぶ媒体は異なります。

(2)SNS施策

①Instagram
インスタグラムは写真で投稿でき、ユーザーも画像の投稿に注意を払うため、多くの人にその魅力が届けられるという利点があります。

インスタグラムの施策としては大きく3つ。
1つ目はハッシュタグでユーザーにリーチすることです。PRタイムズの調査ではインスタのハッシュタグで趣味の次に検索されているのがグルメに関するハッシュタグです。例えば、「#表参道カフェ」のような場所+ジャンルで検索されるので、投稿にハッシュタグをつけることは必須になります。

2つ目は話題性のあるメニューを取り上げるということ。ユーザーの感じる価値が「体験」に寄ってきているためです。美味しいというのは当たり前になってきてる今、普段では味わえないような体験を提供できるお店に人は集まります。例えば、「玉手箱のように煙が出てくる演出をしてくれる焼肉屋」のように、話題性のあるものをプッシュしていくことは集客の上で大切です。

3つ目は人の写真を載せるということ。事実として、女性スタッフが写っている方が投稿に興味を示してくれるユーザーが多いです。これは、古くから看板娘という概念があるのと同じで、女性スタッフが楽しそうに写っている写真を投稿することも1つの施策だと僕は考えます。

②Twitter
Twitterでは、面白いコンテンツが「バズる」ことで有名です。RT機能があり、拡散力が強みのSNSだからです。ユーモアのある投稿をする自信がある経営者やスタッフの方が運用すれば、一気に認知を広げることができます。

Twitterでこれだけは押さえておいて欲しいことがあります。
それは「1人の人間が運営しているという事実がわかるアカウントであれ」ということ。詳しく説明します。

例えば、「しまだ焼肉東京店」ではなく、「しまだ@東京の焼肉店」のようにするということです。理由は個人的な体感になってしまうのですが、店舗のアカウントでフォロワーが伸びたところで投稿を見てもらえないからです。

これは多くの飲食店アカウントがフォロワーが多いにも関わらずいいねやリツイートが少ないことが例としてあげられます。一方で、看板娘のような子が発信している場合、そこには個人のファンができるので、コミュニケーションが生まれ、いいねやリツイート(エンゲージメント)をしてくれる人が増えます。

エンゲージメントが高まると、お店が認知されていき選ばれやすくなります。

(3)MEO施策

MEOとはMap Engine Optimizationの略称で、地図エンジンで最適化を図ることを指します。 検索エンジンで「地域名+キーワード」で検索すると、自然検索結果の上段にGoogleマップの枠が表示されます。要するに、Googleの検索順位のMap版です。

なぜMEOをやる必要があるかというと、顧客がランチや飲み会などで意外と使われているからです。

PR TIMESの「若者の飲食店探しに関する実態調査」では、85.7%が「Google・Googleマップ検索」する機会が多くなったと回答しています。その背景としては、場所がわかるので手っ取り早くいいお店を見つけたいというニーズがあると考えられますね。

では多くの人が検索するGoogleMapで上位表示させるにはどうするべきか?そのポイントは大きく2つです。
1つ目は、インターネット上の様々な媒体で露出を増やすということです。Googleの公表している検索順位が上がりやすくなる指標は以下の3つ・

  • 関連性

  • 距離

  • 視認性の高さ

この中の「視認性の高さ」が一番向上させやすいです。関連性と距離は顧客の検索ワードやお店の位置によるため、動かしづらい項目だから。

Googleが公表している視認性とは、自社ビジネスに関する情報がインターネット上にどれだけあるかで判断されます。例えば、Webサイトや媒体、SNSなど、さまざまなメディアに情報が落ちていればいるほど、検索上位に乗りやすくなります。特に、Googleビジネスプロフィールの情報をまずは充実させることから始めましょう。

上位表示のポイント2つ目は、クチコミを増やすということです。「クチコミをしてくれたらトッピングサービス」のようなキャンペーンを行なっている飲食店をみなさんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。これは、MEOを最適化するための施策の1つで行なっている
お店が多いことが理由です。

(4)新規顧客を増やすためには?

新規顧客を増やすためにはターゲットとメリットと独自性を考える必要があります。

どんなお客様を狙っていくのかをまずは決め(ターゲット)、どんなメリットを感じてもらうか(メリット)を考え、他の店舗にはない魅力(独自性)を創りあげます。

その上でお客様に届けるメッセージを考える必要があるということを肝に命じておいてください。

ここまで新規顧客の話をしてきましたが、実はリピーターを増やす施策の方が大切なんです。

3、新規顧客に力を入れすぎるとやばい

なぜ、新規顧客よりもリピーターを増やす施策の方が大切なのでしょうか。その理由は大きく2つ考えられます。

  1. 新規獲得にはコストがかかる

  2. 売上80%は上位20%の顧客が占めている

順番に解説していきます。

(1)新規獲得にはコストがかかる

1つ目は新規獲得にはコストがかかるから。

マーケティング用語で「1:5の法則」というものがあります。何かと言うと「新規獲得コストはリピート獲得コストの5倍になる」という法則です。

なぜ新規獲得コストがここまでのウェイトになるのでしょうか。

それは、まだ知らない、どこにいるかわからない顧客にアプローチしなくてはいけないからです。

家の中のなくし物を探す感覚と近いかもしれません。普段同じところにしまっているものを取り出すのは簡単ですが、一旦どこにあるかわからない状態になったら、それを取り出すのには何倍もの時間と労力がかかります。

既存顧客はデータを取得することさえできれば、いつでもアプローチすることが可能になりますから、新規獲得にかかる労力よりもコストが抑えられるというわけです。

(2)売上80%は上位20%の顧客が占めている

飲食店の長期的利益の確保にリピーターが必要な理由2つ目は、売上80%を上位20%の顧客(リピーター)が占めているからです。

こちらもマーケティング用語の「パレートの法則」です。パレートの法則は「80:20の法則」とも言われ、全体の数値の8割は、全体を構成する要素のうちの2割の要素が生み出しているという法則のことを指します。

具体の数値を用いるとわかりやすいので、100万円の売上のうち、いくらが上位20%の顧客が生み出しているかをパレートの法則を元に考えてみましょう。

80万円ですね。簡単です。逆をとると、20万円を残りの80%の顧客層が担っているということになります。

リピーター増加にパワーを割くこと自体が、売上を伸ばすことと、コストカットの両方に繋がるということが納得できたでしょうか。

では、実際にリピーターを獲得するためにはどうすればいいかを考えていきます。

4、リピーターがつかないお店の特徴

実はリピーターを獲得したいと考えている方の多くは「リピーターが作れていない」状態にあります。だとすると、リピーターがなぜ作れないのかを追求し、原因に対してアプローチすることが重要です。

メニューや料理の質の話は一旦置いておきます。味の好みに関しては人それぞれであり、その振れ幅が広く、ニーズを捉えるのは料理のプロの仕事だからです。が、味見してほしいとのことがあればあとでこっそりお店を教えてください笑

話を戻しましょう。
リピートに繋がらない原因は大きく2つ考えられます。

  1. コミュニケーションの質が悪い

  2. 顧客データを用いたマーケティングができていない

(1)コミュニケーションの質が悪い

リピートに繋がらない場合の多くは、店員さんのサービスの質に起因します。

PR TIMESの行なった「(お店を)二度と訪れたくないと思う理由」の内訳上位3つを見てみると、2位と3位はサービスの質と言えるで、味よりもサービスの質の方が重要な項目であることがわかります。
1位「味がおいしくなかった(68%)」
2位「店員の態度が悪かった(67%)」
3位「店員が忙しそうで、呼んでもきてくれなかった(36%)」

(2)顧客データを溜めない

リピートを促すための施策として、多くの企業はチラシやスタンプカード、次回使えるクーポン券をお渡しすることが多いのですが、それらの施策はお客様の年齢や好みに関わらず、一律同じものを渡すことになります。

例えば、初めて行ったお店で「唐揚げ定食」を頼み、それがめちゃくちゃ美味しかったと。お会計の時に、「〜唐揚げ定食を完食してくださったお客様限定〜次回、唐揚げ定食大盛り無料」のクーポンを渡してもらえたらお、次も行こうかな!と思うはずです。それが、「次回50円引き」だけだったら、あまり惹かれない。

つまり、お客様の心を掴むにはよりパーソナルな情報を取得する必要があるということです。ただ、初めて来たお客様の情報を得るのは難しく、その情報を頭で覚えておくのには限界があります。

ではどうするか。

  1. コミュニケーションの質向上

  2. 顧客データの取得、蓄積、活用したマーケティング

以上2点が実現でき、多くの飲食店で取り入れられているツールがあるので共有したいと思います。

5、リピーターを増やすツールとは?

結論から言うと、リピーターを伸ばせるかつ飲食店で使えるツールは「LINE公式アカウント」です。LINE公式アカウントは

  • 初期費用がなく、月々も無料で利用できる

  • ショップカードや便利機能も無料

  • LINEだから見てもらえる高い開封率

このような特徴があり、

コミュニケーションの質
顧客データの活用

これらの課題に対して低価格でアプローチすることができます。
それぞれの課題を解決してくれるLINE公式アカウントの特徴を順番に解説していきます。

(1)顧客との接点を作りやすい

LINEを使って家族や友達とコミュニケーションを取るのと取るのと同じように日常に溶け込みながらユーザーと企業・店舗の接点を作るためのサービスであるため、お客様と会話型のコミュニケーションを取ることが可能になります。

例えば​​普段僕らが使っている、チャット機能ももちろん搭載しており、ユーザー一人ひとりとコミュニケーションが取れる機能があります。

チャット機能を活用すれば、店舗が忙しいときでもトーク履歴が画面に残るため、手の空いている時間に確認、返信することができます。

1件1件LINEを返すのがめんどくさいと思っている方は、アルバイトの方に時間交代で返信してもらったりする方法が効果的です。長期的なファンになってもらえれば、数分LINEで返信するだけでその後複数回来店してくれるはずです。

ひとりひとりと密なコミュニケーションを行うことが長期的なファンを増やし、利益を安定させるコツなのです。

(2)顧客データの活用

唐揚げの例で上げた、よりパーソナルなクーポン配布やメッセージの送信に欠かせないものは何でしょうか?それは、アカウントに顧客情報を紐づけることです。

どういうことかというと、LINE公式アカウントで友達登録時や来店後のアンケートの回答内容から、年齢や性別、住所などの情報を取得するということです。

これができると、「初回来店している学生さん向け」というより精度の高いクーポン配布やメッセージの送信が可能になります。

要するに、唐揚げ大盛りクーポンもやり方によっては配信することができます。

リピーターがつかないお店の特徴として、リピーターが作れていないことが上げられる。そしてその原因が「コミュニケーション」と「顧客データ」の活用にあるため、それらをまとめて解決するツールとしてLINE公式アカウントを紹介していきました。

ただし、LINE公式アカウントが万能かというとそうではありません。

5、1つだけ惜しいポイント

様々な機能を搭載しているLINE公式アカウントですが、惜しいポイントが1つだけあります。それは、幅広い事業に対応するLINEだからこそ、各業界が持っている細かい要望に応えるのが難しい。ということです。

店舗のアカウントでの接客の場合、料理のジャンルや価格帯、顧客層などにばらつきがあるため、LINE公式アカウントの標準機能だけだと自動化をするのが難しいです。

また顧客管理はLINE上ではできないため、Excelなどで手入力する必要があります。

LINE公式アカウントを使っている事業者の中で、精度の高い接客の自動化や顧客管理などの機能充実を求める声があり、考案されたのが「拡張ツール」という考え方です。現在LINEではない別の会社が機能拡張のツールを開発・提供を行っています。

6、飲食業での導入が進むDMMチャットブーストfor店舗

例えば、飲食店でよく導入されている、「DMMチャットブーストfor店舗」の機能ではLINE公式アカウントをすでに利用している店舗から要望の多かった3つの要素を実装。店舗とお客様双方の円滑な管理を実現しています。

  • 接客の自動化

  • 顧客情報を一元管理&メッセージ配信効率化

  • 分析機能

順番に説明します。

①接客の自動化
「問い合わせを効率化したい」や「LINEで業務改善したい」といった声から、自動案内機能を実装。

予約管理や問い合わせ対応などの業務を自動化することができ、来店客の対応を今まで以上に手厚く行うことができます。

②顧客情報を一元管理&メッセージ配信効率化
従来は手動で行なっていた友達の登録時や来店後のアンケートの回答からの情報を顧客にくっつける作業を自動化。

ユーザーの年齢や性別、居住地、来店回数、施術メニューなどをLINE上で管理できるようになります。

顧客情報を元にマーケティング活動が可能になり、ターゲットごとの限定的な配信など、より柔軟なリピート増加の施策を打つことが可能になります。

③分析機能
LINEの分析を行う理由は、基本的にメッセージ配信やクーポン配信などの効果を高めるためにあります。

その前提のもと従来LINE公式アカウントの分析機能を考えると、ターゲットを絞った時のメッセージ配信(タグが付与されたユーザーへの配信)を改善するための機能は十分ではありません。

・友達追加数(前月比)
・総友達数
・有効友達数(前月比)
・ブロック数(前月比/率)
・友達推移数(デイリー)

これらの標準機能に加えて

・友達追加リスト
・グループごとのタグ付与率
・タグ付与数

を追加することで、どんなユーザーがどんな施術メニューで予約してくるのかや配信のクリック率の分析ができるようになります。

6、DMMチャットブーストfor店舗を利用し、「MEO」「新規顧客増」「リピート増」を攻略した飲食店の事例

実際に「DMMチャットブーストfor店舗」で利益を伸ばした飲食店をご紹介します。

カフェ・バーを経営している東京都、スタッフ数5名ほどの飲食店Eでは、

  • 新規、リピーターどちらも増やしたい

  • LINE公式アカウントを活用したいがやり方がわからない

  • MEOを行なっているが順位の上げ方がわからない

といった課題を持っていました。

そこで、詳しい数値や施策はここでは出せないのですが、DMMチャットブーストでは2つの施策をご提案し、MEOの活性化、新規顧客、リピートの増加を実現しました。

LINE公式アカウントだけでは網羅できない自動化の要素を拡張ツールで補うことで、顧客満足度を効率よく伸ばしていくことが可能になります。

僭越ながら、お客様に対してなぜチャットブーストを選ばれたのかお伺いしたところ、

  • MEOのサポートの充実・上位表示のための打ち手がある

  • お客様からの拡散による新規集客も見込めそう

というお声をいただきました。

来店後のアンケートやクチコミを自動配信できることも魅力のひとつだと感じているともおっしゃっていたことから、賢い飲食店の方は自動化を用いて、経営のための時間を作り出していると言えるのではないでしょうか。

まとめ

人件費やアルバイトなどの経営資源が限られていく中で、経営者である「あなた自身の時間」をいかに作り出すかを考えることがとても大切です。

新メニューの考案や従業員などの育成、サービスの品質管理など、多くの仕事に追われているからこそ、できるところから自動化していくことがより良いお店作りにつながると思います。

DMMチャットブーストfor店舗は、飲食店とお客様を繋ぐためにできたサービスなので、お友達追加からはじまり、顧客情報の取得〜改善を繰り返すことでツールとしての効果が発揮できるようになっています。

LINE公式アカウントの開設や設定に関することなども全て任せてOKです。

少しでも興味が出た方は、ぜひTiwtterのしまだアカウントにDMやらリプやらを飛ばしてくれると幸いです。

お店の味見もさせてください。笑

ここまで長い文章を読んでいただきありがとうございました。

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