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まるきワイナリー@山梨県甲州市勝沼

勝沼ワイナリー巡り2軒目は、まるきワイナリーさん。

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まるきワイナリーさんは、現存する日本最古のワイナリーです。この看板はその当時のもので、左が外に右が中に掲げられていたそうです。ショップの中に、さりげなく飾られているのですが、この前に立つとまるでその当時にタイムスリップしたかのような気持ちになります。「土屋合名會社」とあるように、当時土屋さんという方と高野さんという方がワイン醸造技術を学ぶために渡仏し、帰国後に土屋さんが創業したのが、まるきワイナリーさんなんです。

勝沼にワインの文化を根付かせたお二人はシンボル的な存在で、ワイナリーで試飲する際に使われるワイングラスには、この2人のシルエットが描かれています。今はコロナでプラスチックカップで提供しているワイナリーさんも多いのですが、もしかしたらワイングラスが飾られていたりするかもしれませんので、ちょっと気に留めてみてくださいね^^

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こちらでは見学の予約をしていたので、早速工場から見学スタート!結構長文なので、早くワインの試飲レポートして!っていう方は、ここを読み飛ばして後半にすっ飛びましょうwww

まずは収穫したぶどうについた虫などをブルブル振動させて取り除く機械(言い方雑w)。でも、虫などは取り除けてもぶどうの良し悪しの選定はできないので、両サイドに人がスタンバイして目視で選別していくのだとか。職人技が見たい~~✨

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次はぶどうの実と茎を分ける機械(除梗【ジョコウ】作業と言います)。手前の斜めになってるところにぶどうが入って、登って行って奥の機械に入って実と茎に分けられます。

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赤ワインは実と茎に分けたら、実をそのままタンクに入れて発酵させます。白ワインは果汁を絞って発酵させます。この小窓、開けてるところ初めて見ました(思わず覗いちゃいましたw)。ここまでを1週間程度でおこなうそうです。

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そして、品種などによって分けてステンレスタンクに移します。様々な大きさのタンクがズラリ✨発酵することを見越して、まずはタンク容量のだいたい7~8割程度までに留めるんだそうです。そして、ワインが出来上がると、最終的には空気に触れないように(酸化(劣化)しないように)満タンになるように調整するそうです。今は技術が進んでタンクが発酵に適した温度になるのですが、昔はそういうのがなかったので調整がとても大変だったんだそうです。思わず「寝られなくない?!」って思っちゃいましたw

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次は樽の貯蔵庫です!この暗がりと言い、樽の並びと言い、無条件でテンションが上がりますwww 樽も色々あって・・・どこの樹とか、焼き具合がミディアムとか、新樽とか、何年使ってる樽とか・・・とっても奥が深いのです!!ひんやりした空気もいいですね^^

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そしてなんといっても、まるきワイナリーさんにはこの子たちがいます!!メェ~~🐑毛がもっさもさですwwwこの子たちが畑の雑草とかを食べて耕してくれているんですね^^ この子たち、マザー牧場から派遣されてきているんですよ♪働き者~~♡ ちなみに余談ですが、こちらでワインの配送をお願いすると、かわいい羊さんのイラストが描かれた段ボールで届きます(o^―^o)ニコ

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最後に、歴代のワインボトルが保管されている貯蔵庫を見学しました。20年以上前のボトルが保管されていたりして・・・目がランランと輝くのを止められませんw 保存状態がいいものとそうじゃないものがどんなふうに変化していくのかを見ることができたり、酒石酸と言われる、ダイヤモンドのような結晶が出来上がっていたり・・・。この酒石酸は有機物で、汚れがたまってるわけじゃありません(笑)私は、このキラキラした結晶もワインの楽しみの一つだと思っています(◍>◡<◍)。✧♡

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お待たせしました!!!ようやく試飲リポートですw ここまで読んでくださってありがとうございます。まだ続きます(笑)

まずは古酒!!「のっけから古酒かよ!」というツッコミは置いておいて・・・。色々なイベントを開催している期間で、スタッフさんとじゃんけんして買ったらこの古酒が試飲できる!という。当然、じゃんけんするよねw

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この古酒、ご覧の通りのお値段です。お祝いにいかがですか?口当たり滑らかで、コクがあって、嫌みがなく、喉にスルっと入っていきます。余韻がたっぷりあって鼻に抜けていく香りがまた最高でした。めっちゃおいしかった~~!!!(参加者全員、勝ちましたwww)

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次は、甲州種の樽発酵(左)と樽熟成(右)。樽で発酵させたか、発酵後のものを樽で熟成させたかの違いです。樽発酵の方が青々とした樹の香りが広がって、樽熟成の方がいわゆる「樽」の深みがある感じですね^^発酵の方が20代前半の若者だとしたら、熟成の方は30代くらい。そんなに深い熟成感はないので、後味さっぱりで飲みやすいと思います。(これは個人的には甲乙つけがたしw)

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次は赤。品種別です。ヤマソービニヨン(左)、甲斐ノワール(中)、ベイリーA(右)。森林と土の野生的な香りと適度な渋みのきいたヤマソービニヨンに、ハーブやスパイスの香りと、まるでごぼうのような味わいが広がる甲斐ノワール(ほんとにごぼうなんだよねwww)、キャンディ香りが特徴の渋みが穏やかですっきりいた味わいのベイリーA。私は野生的なのが好きなのでヤマソービニヨンが一番だったかな^^ 他も好きなんだけどねw この中では甲斐ノワールが好き嫌い真っ二つだと思いますw「なんでワイン飲んでるのにごぼうなんだよ!」って思う人は甲斐ノワールは避けましょうw(私はそれが好きだったりするwww)

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次はタルタルしてみたくて樽攻めですw どちらも樽貯蔵。ベイリーA(左)と甲斐ノワール(右)。樽好きの私としては言うことないラインナップですw 先ほどと同様、飲みやすさで言ったらベイリーA・・・なのですが、ベイリーAのキャンディ香がちょっと・・・という方もいらっしゃるかもしれません。ワインの面白いところは、ワイナリーさんによって、このキャンディ香を存分に活かした醸造をしているところもあれば、あえてこれを抑えた醸造をしているところもあるところです。もし最初に飲んでみて「ベイリーA・・・無理・・・」と思った方がいらしたら、色々なワイナリーのベイリーAを試してみていただきたいです。本当に面白いくらい違うので「このベイリーAはおいしい♪」と思えるものに出会えるかもしれませんよ♪そのためにもこんな風に色々な試飲ができるのは本当に魅力ですよね!

まるきワイナリーさんは、見学も試飲もとても充実していてお勧めです。アットホームな雰囲気で、スタッフの方々と和気あいあいとおしゃべりを楽しめて時間が経つのを忘れてしまうほどです。時期によっては、マザー牧場の方にすっきりカットされた、❝もっこもこじゃない❞羊さんたちと出会えるかもしれませんよw

気取らず、人に寄り添う日本最古のワイナリーへ、ぜひ皆さんも行ってみてください^^

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