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JaSST nano vol.17 感想記事

今回初めて JaSST nano に参加しました。
以前から興味があったのですが、なかなか予定が合わず参加できないことが続いていました。

せっかくなので、初めてのイベント感想系記事の対象にしようと思い、こうして note を書いています。

最初の発表はブロッコリー(@nihonbuson)さんでした。
ブロッコリーさんは翻訳書籍で以前からよく知っていて、ブログなどもちょこちょこ読ませて頂いているので、動いているブロッコリーさんを見れて感動しました笑

発表内容は、アウトプットの大切さでした。
ブロッコリーさんのアウトプット活動の歴史、小さなアウトプット(イベントの実況)から大きなアウトプット(書籍執筆)に至るまでのお話を聞けて面白かったです。

"丁寧な言語化"というワードがスライドにありましたが、丁寧にする、の部分は重要だと思いました。丁寧に言語化する過程で、思考が深まり、考えが定着する実体験が僕もあるからです。

続く発表は、きたのしろくま(@kitanosirokuma)さんでした。

発表内容は、レビュー活動の目的に関するものでした。

発表の中であった、目的が揃っていないメンバーで一緒に何かするのは気持ちが悪い、という感覚は一見冷たいように見えて、実際にそういった状態で活動をしても成果が少ないというのは事実ある気がします。

きたのさんが過去に行ったワークショップでは、1.認識のすり合わせ、2.機能要件が満たせてるかどうか、3.成果物に不備がないか、といった目的で活動されている方が多かったそうです。

目的が揃っていない中で、活動を良くしようとする動きをするのは難しい。というのはその通りで、日々の業務でも気を付けようと思いました。

最後の発表は、にし(@YasuharuNishi)さんでした。

発表内容は、というか、発表タイトルが奇抜で"水銀中毒はAI羊の夢を見るか"というタイトルで、もうこのタイトルだけでドキドキしました笑

WinRunner というツールが紹介されましたが、今回の発表で初めて知りました。この自動化ツールが日本で普及しなかった要因の1つとして、日本が真心重視だったから、という話は何とも悲しい話だと思いました笑。Selenium がセンスの光る名前というのは初めて知りました。

「テストエンジニアに反旗を翻した AI テストツールを職を失ったテストエンジニアが抹殺する未来になるのか」という話の展開が面白かったです。発表タイトルの意味が分かりました。

テストエンジニア不要論について紹介がありました。これについて自分はあまり考えたことがありませんでした。僕の周りのエンジニアはテストを大事にする人が多いからでしょうか。

AI テストツールは、優秀な方のテストエンジニアの方の代替えになる可能性を示唆しつつ、エンジニアとツールが協業する未来も提示されていました。ヒューマン・マシン・チーミングという考え方があるそうです。

AI テストツールと協業する未来が来た時、パンドラの箱が開くのではないか。というお話もありました。品質保証ができている。とは実はあいまいに運用されています。この曖昧な定義でAI ツールとどのように協業すればいいのか?そこで品質証明容易性(だった気がしますが違うかもしれません)という考え方が必要になってくるのではないか。という話がありました。気になります。

紹介された AI ツールと人間の協業がどんな成果を出せるのかの実験は、内容、結果共に興味深く、ワクワクしました。

"AI やツールとチームを組むことによって、より優れたテストをできるようになる"という明るい未来を実現できるように、日々のテスト業務に努めようと思いました。

にしさんのお話の中に、"プロンプトエンジニアリング"という興味深いワードが出てきたので、これは後でググろうかと思います。

初参加の nano はとても楽しかったです。また参加します。
発表者の皆様、運営の皆様、貴重な機会を作っていただきありがとうございます。お疲れ様でした。


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