【ポケカ】サザンドラ・ブラダク デッキ解説
こんにちは。Ryoです。
今回は、3月27日発売のスターターに収録される「サザンドラ」を使ったデッキを紹介しようと思います。
特性によって手札から好きなだけ悪エネルギーを場に置いていけます。
自身も3エネルギーで130ダメージ、HPも160と高水準にまとまっている印象です。
そして何より左手とおなかが可愛らしいですよね。
記事タイトルにもある通り、
今回ご紹介するのはブラッキー&ダークライGX(以下ブラダク)をメインのアタッカーに据えたデッキになります。
3エネルギーで150ダメージ、ベンチのGX・EXに60ダメージという性能。
そしてGXワザは6エネで確定きぜつにトレーナーズロックとなかなかです。
既存の悪タイプのデッキはレッド&グリーンからマニューラGXでエネルギーを動かすタイプが主流ですが、
その場合順調にエネルギーを貼れたとしても追加効果ありのデッドムーンGXが遠く、
エネルギーをためている間に倒されるのが関の山でした。
しかし、サザンドラの登場により引いたエネルギーを全てつけられるようになったので、
かなり簡単に追加効果ありのデッドムーンGXを撃てるようになりました。
今回はそれを活かしたデッキです。
早速デッキリストを見てみましょう。
まずサザンドラを使うに当たって、どう使えば強いのかを考えました。
初めに候補に上がったのはゲッコウガ&ゾロアークGX(以下ゲコゾロ)です。
誰でも考えることだとは思いますが、
好きなだけエネルギーをつけられるのであれば、
青天井火力が出るゲコゾロを使いたくなります。
しかし、HPがサイド3枚のポケモンにしては低く、
火力もエネルギーを4枚つけてようやく150ダメージなので、
強化されたとはいえ扱いにくいと感じました。
一緒に収録されるオーロンゲVMAXもやはり進化ポケモンであることから、
毎試合サザンドラを育てながらオーロンゲも用意するのはそこそこハードルが高いなと思いました。
現在のポケモンカードは、
・ピカゼクの先攻2ターン目フルドライブ
・三神ザシアンの先攻2ターン目オルタージェネシス
・ドラパルトVMAXの先攻2ターン目ダイファントム
これらの速度を軸に環境が構成されています。
それに対抗するためには、
先攻2ターン目には強いワザを撃つ
必要があるわけです。
つまり、2進化ポケモンであるサザンドラを先攻2ターン目に立てながら、
アタッカーとアタッカーに供給するエネルギーを用意することが最低限のハードルになっている、ということですね。
オーロンゲVMAXをアタッカーに選ばなかったのは、
サポートが使えない先攻1ターン目にオーロンゲVとモノズを安定して場に置き、
次の番には2進化とVMAXとエネルギーを用意するという要求がかなり難しいものだと感じたからです。
じゃあ理想論を抜きにしたときにサザンドラと最も相性の良いアタッカーとは一体誰か、と考えました。
答えはすぐに見つかりました。
"先攻2ターン目に撃つワザとしてはフルドライブと並ぶほどの高い性能を持ち、
サザンドラのエネルギー加速によって従来使いにくかった追加効果ありのデッドムーンGXが現実的に撃ちやすくなった"
ブラッキー&ダークライGX以外に選択肢がありませんでした。
ブラッキー&ダークライGX(以下ブラダク)はたねポケモンなので、
最悪先攻1ターン目に場に置けなくても次の番に連れてこれればアタッカーとして成立します。
現在のポケモンカードは手貼りがかなり重要なのでアタッカーは早めに持ってきておきたいですが、
サザンドラのおかげでブラダクは先攻手貼りが必要ありません。
これがかなり展開の要求を下げたため、序盤はサザンドラの進化に集中することができるようになりました。
しかし、先攻2ターン目に2進化を立てるということは、
1進化をすっとばしてふしぎなアメから進化するということです。
それはつまり、先攻2ターン目にサザンドラとふしぎなアメを揃えてやる必要がある、ということになります。
最初に考えていたデッキ案よりはかなり要求が低くなりましたが、
それでもやはり特定の2枚を揃えるのは難しいです。
ジラーチやアローラキュウコンGX等を考えて試しましたが、
ジラーチはスタートしないとボールを消費するのが弱く、
アローラキュウコンは割りと2ターン目にサザンドラが立つがベンチにスペースが無く、サザンドラの2体目が立たない、
とそれぞれ戦術面でかなりの欠点を抱えていました。
どうしたものか。
現環境では2進化ポケモンは使えないカードなのか。
そう思い始めていた矢先、とある発想に到達します。
2進化って、カスタムキャッチャーじゃね?
特定のカードを2枚(サザンドラとふしぎなアメ)揃えるというところに着目し、
2進化ポケモンをカスタムキャッチャーとして考えてみることにしました。
そういえばボスの指令が登場する前、
私たちプレイヤーはカスタムキャッチャーを揃えるためにあるカードを駆使していましたね。
さるぢえのヤレユータンです。
博士の研究やデデチェンジの間にこのさるぢえを噛ませてやることで、
私たちプレイヤーは何とかカスタムキャッチャーを揃えていました。
つまり、特定のカードを2枚揃えたいとき、
大量ドローとさるぢえを組み合わせるのが効率の良いシステムだということが言えます。
これを参考に、さるぢえ、デデンネ、博士の研究を軸にデッキを組んでみました。
しかし、けっこうドローしているはずなのになかなか揃わないんですよね、これが。
いろいろと考えた結果、原因はふしぎなアメの枚数にありました。
多くの場合、サザンドラとふしぎなアメのどちらかを抱えて博士とデデンネを繋ぐことになるので、
さるぢえはそのタイミングで使います。
すると、博士の研究7枚+デデチェンジ6枚で
合わせて13枚山札を見ることになります。
ふしぎなアメはデッキに4枚しかないので、単純に考えて15枚見れば1枚見つかるかなあという確率です。
このことから、博士の研究とデデチェンジだけでは確率論的にふしぎなアメを安定して引くことができない、ということが言えます。
何かもう少し山札を見る手段はないかとデッキを回していたところ、
サザンドラ(というよりデッキ自体)が越えなければならないもうひとつのハードルに気付きます。
それは、
ドローサポートだけでブラックランスからデッドムーンに安定して繋げにくい、というものでした。
サザンドラとふしぎなアメを揃えるためにデデンネを1枚使うわけですが、
ベンチのスペースや環境を考えるとブラックランスからデッドムーンに繋ぐ際に2枚目のデデンネを使ってられません。
この時点で、ポケモン以外でエネルギーに触るカードが必要であることがわかりました。
様々な候補カードの中で、このデッキと最も相性が良かったのが、
ポケナビでした。
サザンドラを立てるためにほぼ確実にヤレユータンが必要なので、
エネルギーに触り、ポケモンに触り、さるぢえでトレーナーズにも触るポケナビはこのデッキでは非常に強く使えます。
先程の博士の研究7枚+デデチェンジ6枚にポケナビで見れる3枚を合わせれば、
確率論的にほぼ確実にふしぎなアメにアクセスすることができます。
実際に回してみたところ、ポケナビは抜けていた要素をかなりぴったり埋めてくれるカードでした。
そうして出来上がったのが、冒頭でもご紹介したこちらのリストになります。
ここからは、細かい枚数についてカードをピックアップして説明していきます。
●ポケモン
ポケモンは基本的に、
ゲーム中に使う枚数+1枚で枚数を決めています。
1枚だけ入っているポケモンは、
使う試合と使わない試合がまちまちであるため1枚に抑えています。
サザンドラが4枚なのは、
サザンドラをカスタムキャッチャーの片割れ(揃えなければならないカードの片方)として考えているためです。
●トレーナーズ
・ふしぎなアメ4枚
サザンドラと同じ理由です。
・ポケナビ、ポケモンいれかえ3枚
これらは2ターン目にサザンドラを立ててブラックランスを撃つのに必要なカードなので、
ドローからしっかり1枚引けるように、それでいて嵩張らないように3枚採用です。
ふしぎなアメ同様4枚ではないのは、毎試合必ず展開に必要なカードではないからです。
・げんきのハチマキ2枚
このデッキの+10は非常に強いです。具体的なところでは、
ブラックランス160でデデンネGX
ブラックランス160弱点でドラパルトVMAX
サイド3枚リベンジバースト220でザシアンV
しっこくのキバ140弱点でオーロットヨノワール
等々あります。
地味に足りないところを補ってくれる上にそれが勝ちに繋がりやすいので、
使うアタッカーに枚数を合わせて2枚採用しました。
・シロナ3枚
引けたエネルギーはすべて場につけられるデッキなので、
博士の研究の次に入るドローサポートは引ける枚数が安定して多いシロナになります。
必ずさるぢえを残して引けるのが重要で、
ポケナビやデデチェンジに繋げやすい点がマリィやエリカのおもてなしとの差です。
ドローサポートはゲームにかかるターン数的に7枚か8枚あれば充分なので、
ワタシラガVで1枚増えることを加味して3枚採用しました。
・トレーニングコート2枚
手札をトラッシュするデッキなので、
リソース管理をしやすくするために採用しました。
スタジアムを貼るだけでトラッシュから1枚エネルギー加速ができると考えると非常に強いです。
実質サンダーマウンテン。
常に貼り続けたいカードでもないので、最低限の2枚に留めました。
……このくらいですかね。
まとめ
サザンドラを使ったデッキは数多くあると思いますが、
①安定して
②早く
③理論的に正しい
これらの条件を達成できるデッキは限られてくると思います。
安定して早く場に置くことができるデッキ(アロキュウ等)は確かにあります。
ですが、そこに更に"理論的に正しい"という要素を盛り込んでデッキを組むことは少し難しいので、
これを長く続けることでプレイヤーとしてレベルアップできるのではないか、と私は思います。
以上でサザンドラ・ブラダクのデッキ解説を終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回はここまで。
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