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1/35「Ⅳ号人型重機」のご紹介(オリジナルブランド「キャビコ」誕生秘話)

みなさんこんにちはキャビコ広報担当のNです。

 今回はキャビコ誕生にまつわるお話の第2回目。キャビコプラキット第2弾「1/35 Ⅳ号人型重機」についてです。

 この「人型重機」なる見慣れないロボット。実は元々ワンダーフェスティバルなどのイベントで販売されていた個人制作のガレージキットでした。キャビコと人型重機の出会いは2016年2月のワンダーフェスティバルにまでさかのぼります。その日「ガレージキットイグザイン」販売を目途み視察も兼ねて参加していたエムアイモルデ代表MはTwitterで見かけた人型重機を拝見しに、個人ディーラー「NZ INDUSTRIAL」のブースを訪れました。ただNZ INDUSTRIALの代表N氏はあいにく接客中であったため、軽い挨拶と名刺を置いてその場を離れました。後日、NZ INDUSTRIALの代表Nから連絡があり直接会うこととなりました。場所は東京都稲城市の”いなぎ発信基地ペアテラス”で開催されていた「夏だ!メカデザイナー三人展(主催 井上ジェット氏)」の会場でした。そこでN氏から、「自分の人型重機のガレージキットをプラキットにして一般の模型店で販売したい、ぜひ協力して欲しい」と相談されたのです。そこでガレージキットの実物を拝見したのですが、部品点数も多く精密なディテールも多かったので、金型の作製費用だけでも相当なものになるとその場でN氏に伝えました。するとN氏もある程度それは予想していたようで、「必要な資金はクラウドファンディングで調達する」という話を聞きました。

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それを聞いたとき、エムアイモルデの代表Mは2つの大きな可能性に気付きました。1つはプラキット開発に最も資金が必要な金型製造費をクラウドファンディングでファンの方々から直接支援を受けられる今までにない試みにチャレンジできること。そしてもう1つは個人クリエイター発のプラキットでも(イベント販売や委託販売ではなく)一般流通によって全国の模型店での販売が可能かもしれないと言う点でした。それは時を同じくして考えていたミニプラキット「イグザイン」の一般販売にもつながる可能性を秘めたものにも感じられました。

クラウドファンディング扉

 そして2017年12月、Ⅳ号人型重機のプラキット化を目指したクラウドファンディングがスタートします。主催は個人クリエイターNZ INDUSTRIALのN氏。エムアイモルデは企画協力という形での参画です。結果は目標金額400万円に対し150パーセント達成の600万円超のご支援を頂き成功。またこれとは別にN氏が個人的にお付き合いあった企業や、エムアイモルデのお取引先などからもご支援をいただけたことで、資金面での心配はほぼ無くなりました。それと同時に予想以上に多くの方からご支援を受けたことで、先にも触れた個人初のプラキットの一般販売にも現実味が増してきました。そこでエムアイモルデとNZ INDUSTRIALは協力してオリジナルプラキットの一般販売を実現するべく活動を開始します。それはこれまで個々に動いていたイグザインと人型重機のプラキット化プロジェクトが一般販売という目標のもとに一緒になることを意味していました。この時に立ち上げたのがオリジナルプラキットブランド「キャビコ」でした。

はじめましてキャビコです

 我々はまず、NZ INDUSTRIALのN氏が自身のガレージキットの販売を委託していたホビーショップ様から模型問屋様を紹介していただき、直接訪問を致しました。幸いにして大河原邦男氏デザインのオリジナルロボットという強力なコンテンツにも救われ、クラウドファンディングの成功とも相まって模型問屋様主催の商談会にも参加させていもらえるなど順調な滑り出しでした。またこの商談会に参加されていた他メーカーの方からの情報をもとに、他の模型問屋様にも積極的に営業活動を続けました。幸いなことにその年開催された静岡ホビーショーの会場にて、全国の模型問屋様にも直接対面でご挨拶を果たすことができました。そして2018年6月、秋葉原ラジオ会館の”イエローサブマリン秋葉原本店★ミント”にて「ミニプラキットイグザイン(ミニザイン)発売記念&新プラキットブランド|キャビコ設立発表会」を開催致しました。当日はイグザインをデザインされた大河原邦男氏をゲストにお招きして、特別サイン会も開催。大変大きな反響をいただきました。

サイン会1

こうして全く新しいプラキットブランドとして順調な滑り出しを迎えた「キャビコ」でしたが、現在のメイン商品である「チョイプラ」の誕生までには、もういくつかの出会いが必要でした。

(次回「チョイプラ」誕生秘話につづく)

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