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ここは大久保百人町O-cha'cco烈伝

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大久保百人町にあるわずか1.5坪の立ち呑み屋O-cha'ccoで巻き起こる様々な出来事と、これまで出会ってきた愛すべきお客様やどこか憎めない人達との忘れられない話を、1話読み切り…
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#ワイン

【第1話】ある女性の話。

 その女性は、当店の開店当初、いや、まだ店の工事中の時から話し掛けて来た。 「ここ、何ができるの?」 から始まって。 うちが糸ノコでカウンターをギコギコしてようが、サンダーで磨いてようがペンキ塗りに悪戦苦闘してようが、人の都合もお構い無しに話し掛けてきて、内容はその女性の身の上話。 サンダーの音と電車の音と自分本位な身の上話で時々何を言ってるのか意味がわからない時もあるけど、そんな時はテキトーに相槌を打ってる。 とにかく、北関東訛りのある早口で身の上話しかしない。 お歳は当時

日本一厳しい立ち呑み屋

今でこそ当店の扉にはこんな貼り紙がしてありますが、 昨年、開店11年目にしてやっと、 「入店資格の無い人十か条貼り紙作戦」を思い付くまでは、イチゲンさんがご来店された直後に、イヤな予感がした人にだけ、まず口頭で 「路上で立ち小便した際は掃除をして頂いた上に即出入り禁止です」 という説明をしていました。 それで面倒くさそうな顔される方や、不愉快な顔をされてその場で帰られる方も中にはいらっしゃいますが、それはたいてい今後当店で何かやらかしてしまいそうな人の予感がしているので、こ