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久しぶりにBE:FIRSTを聴いたらたまげた話


時は令和、ダンス&ボーカルグループ戦国時代。
国内外で息をするように新しいグループがデビューし、そして私達の知らないところで儚く散っていく時代。

今回書き綴るのは、そんな時代に爆誕した「BE:FIRST」のアルバム「BE:1」を聴いたらたまげてしまったのでその熱量のまま文字を打ち進めたお話だ。

こちらのBE:FIRSTは、オーディションを勝ち抜き華々しいデビューを飾った7人からなるグループである。

このグループとは別に、オーディションを勝ち抜き華々しいデビューを飾った11人からなる「INI (アイエヌアイ)」とデビュー日を同じくして、BE:FIRSTはこの世に放たれた。

正直に言う。
私は完全に「 INI にお熱(死語)」だった。

とは言うものの、BE:FIRSTがデビューを決めるまでのドキュメンタリーはYouTubeで全編観たし、なんなら「Bye-Good-Bye」あたりまでは INI?何それ美味しいの?状態だった。

しかし、ある日 INI のデビュー曲「Rocketeer」に私のアジトがロケティアされてしまったことで、それからというものBE:FIRSTの音楽からは遠ざかってしまった日々が続いていた。

そうして迎えた10月、『2022年下半期はできるだけ広く音楽を聴こう』との謎決意のもと、Spotifyにふと現れた「BE:1」を再生した。

1曲目「BF is...」。

完全におったまげた。
本日2回目の死語が出てしまうくらいにはたまげた。

7人の歌声には各々に素晴らしい個性があることは私でも知っていたが、それがさらに鋭利に研ぎ澄まされているではないか。

その力強い歌声から「お前BE:FIRST聴くのサボってんじゃねぇよ!(cv.リョウキ)」と言われてしまったのではないかと錯覚するほどだった。なんか知らんけど反省してしまった。


以降続く「Scream」「Moment」「Softly」など、7人の声が七色を越えて何十色にも変わり、曲ごとのコンセプトに染まっていく。

再レコーディングされた「Be free」や「Move on」では彼らのオーディション時代に想いを馳せながら、
(ちなみにアルバムを通しで聴いた時のMove onへの繋ぎがハチャメチャにカッコよかったのでそこだけでも聴いてほしい:ここまで一息)

「Brave Generation」ではメッセージ性の高い歌詞もまっすぐに力強い歌声でリスナーへ届けるなど...

もうとにかくエグい。

アルバムを通して、個人的に光っていたと感じたのは、やはりデビュー曲でもある「Gifted.」だった。

デビュー当時に聴くのとアルバムの中で聴くのではまた旨みも違う。

アイドルグループのコンセプトでは「国民の彼氏」や「男らしさ」「儚さ」といったものはよく見られるが、この曲に関しては「荘厳」とでもいうべきか。

いつだかBE:FIRSTが教会のような場所でパフォーマンスを行っていた記憶があるが、「Gifted.」ではまさにそのシチュエーションがぴったりだと感じる。

昨今、日本人が韓国の事務所からアイドルとしてデビューしたり、日本のボーイズグループでもK-POPに影響を受けた曲をリリースするパターンも一般的になっている。

そういった時世の中、オーディション時より「日本から世界へ」という意志を掲げたBE:FIRSTの存在には誇りすら感じるほど、この「BE:1」からは圧倒的なパワーが放たれているように思う。

「1,000万回再生されていないとヒットとは言わない」と唱える説もある中、事実BE:FIRSTは1,000万回を突破しているMVを連発していることも、ただの人気だけではなく曲からあふれるカリスマ性の為せる技ではないだろうか。

冒頭でも述べたように、ダンス&ボーカルグループの栄枯盛衰が著しい昨今、BE:FIRSTにとってはグループが続く・続かないではなく、“世界の音楽界に挑戦する・しない” という、一つ向こうの次元で走っているグループのように見える。

彼らにとっての「最高」とは何なのか、証明するために挑み続ける7人の姿を、これからも注目していきたいと感じた秋の夜長だった。


P.S. この記事を投稿した当日、BE:FIRSTから新しいMV「Message」が出ていました。
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