Trailmakers 初心者ビルドガイド 論理回路編① 論理ブロック
0.前置き
こんにちは。
今回からはサンドボックスモードを中心に解説していきます。
論理ブロックは少し難しいですが、ビルドに更なる自由度を与える強力な要素です。ビルド作りがより楽しくなります。
今回は論理ブロックの挙動について詳しく解説していきますが、完全に理解する必要はありません。とりあえず回路の動きがここにまとめられているとうことだけ覚えてもらえたら、ビルドづくりの際に困らなくなります。
1.論理回路でなにができる?
簡単にいうと、一つのブロックに複数の操作を流し込めます。
もうこれだけで様々なことができるようになります。
例えば、曲がるときだけスポイラーの角度を強くする車、戦車のように超信地旋回するような動き、ピッチとロールを尾翼だけでコントロールする飛行機など、できることの幅がぐんと広がります。
そしてセンサーと組み合わせることにより、状況に応じて自動で動作するよう設定できます。
これにより、自立するバイク、自動で高度と傾きを維持するヘリコプター、二足歩行するロボなどその自由度は更に広がります。
貴方のビルドをより羽ばたかせる、強力な要素です。
2.サーボに複数のキー入力を設定する
orブロックを使って、画像のような単純なビルドを作りましょう。
orブロックの設定を見ると、キーの設定、出力、そしてサーボにトグルスイッチが見えますね。
orブロックにA、D以外のキーを設定して、サーボのトグルスイッチをONにします。
フィールドに出して設定したキーを押してみましょう。
サーボにデフォルトで設定されているキー以外のキーでサーボを動かすことができました。
今度は、or回路の設定から出力の値を0.5にしてみましょう。
角度が変わりました。
これはサーボに設定してある最大動作角度の半分の角度になっています。出力の値は、最大動作角度の何割まで動かすのかを設定できます。
このように回路にキーを設定して、動作対象に繋ぐことによって複数のキーを設定できるようになります。
3.論理ブロックの解説
論理ブロックは論理ブロック同士を繋ぐことでさまざまな機能を作り出すことができます。
3.1 orブロック
orの動きは最も簡単です。言葉で説明すると「どれか一つでも入力があれば出力する」です。
テスト回路で試してみます。
左の2つの論理ブロックにはAキーとSキーが設定されています。それを中心のorブロックに繋げて、そのorから右のサーボに接続しています。orから出力があればサーボが動作する仕組みです。
ではAを押してみます。
サーボが反応しました。次はSを押します。
サーボが反応しました。
AとS両方とも押してみます。
サーボが反応しましたね。
このようにorは信号を何もかも素通りする動きをします。
この時出力の数値に注意が必要です。
orが複数の信号を統合する際、出力の数値は足し合わされます。つまりサーボには2の信号が入力されていることになります。2の信号が入力されているからといって、2倍回るわけではありませんので注意しましょう。
では動きを表にまとめてみます。
or回路は複数の信号を統合する場合や、ボタンだけを設定する場合などに有用なブロックです。
3.2 andブロック
このブロックの動きは「全ての入力信号がONの場合のみ出力する」です。
先ほどのテスト回路をandにして試してみましょう。
ではAを押してみます。
サーボは動きません。次はSを押します。
こちらもサーボは動きません。
AとS両方とも押してみます。
サーボが動きましたね。
このように入力されている全ての信号がONの場合のみ動作します。
この時注意しなければならないのが、信号の強さです。andはその特性上、信号が出力される時は複数の信号が足し算されています。1だけ入力したいのに3や4が入力されていることもありますので、制御が上手く行ってない場合はここを見直してみましょう。
動きを表にしてみます。
このブロックは、ボタン同時押しで動作する設定や、モード切り替え回路で活躍します。
3.3 xorブロック
このブロックの動きは「どれか一つだけ信号があれば出力する」です。
テスト回路をxorにして試してみましょう。
ではAを押してみます。
サーボが動きました。次はSを押します。
サーボが動きました。
AとS両方とも押してみます。
ここでサーボは動きませんでした。
このように、入力されている信号が一つだけONの場合のみ動作する回路です。動きを表にしてみます。
このブロックはあまりボタンを介しての入力には使いませんが、センサーによる制御や複雑な回路を構築する際ものすごいありがたみを発揮するブロックです。
4.おわりに
お疲れ様でした。論理ブロックについてざっと説明しましたが、まだ具体的にこれで何ができるのか掴めていないかなと思います。論理ブロックは単品では大したことはできません。その真価は複数の論理ブロックを組み合わせること、またはセンサーと合わせて使うことによって発揮されます。
次の回でセンサーの使い方をやります。今回と次回の説明を合わせて次々回に空飛ぶカーペットを作れば、回路系の凄さが実感できるはずです。
よろしくお願いします。
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