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Trailmakers 初心者ビルドガイド 潜水艦編 水中を制する

0.前置き

こんにちは。今回からは舞台を水中に移します。潜水艦を作成していきましょう。
いままでの地上や水上とはまた違う物理が働き、マシンがより難しくなります。一つずつ解説していきます。
今回は長いです、頑張りましょう。

1.水の性質(おさらい)

さて本題に移る前に、船編①で学んだ水の性質をおさらいしておきましょう。

その① 水は「非常に密度の高い空気」として処理されている。

抵抗を減らしたボートは速い

水の抵抗は空気の何倍も強く、少しの抵抗が大きなスピードダウンにつながります。
ですが、抵抗が大きいというのも上手く利用すれば、僅かな変化で大きな操作を可能にする要素でもあります。

その② 水には浮力がある

浮いたり沈んだり

水より軽い物体は浮き、重い物体は沈む。現実世界同様の浮力が存在します。
今回はこの浮力のコントロールが非常に重要となります。

2.水に沈むには

水に沈むには…簡単です。浮力のないマシンで水に突入すればよいのです。

ぶくぶく…

コレではいけません。潜水艦は水に沈むのではなく水中にとどまるのが仕事です。どうしたら良いでしょう。

3.水中にとどまるには

潜水艦とはただ沈むのではなく、水中の上下位置を自在に移動できる乗り物のことです。
水中の上下位置を調整する方法を考えましょう。

先程、浮力の全くないマシンで水に突入した際、マシンは沈んでいきました。よく考えるとこれは、「このマシンには沈む力がある」ことを示しています。これは、マシンの自重で沈んでいるのです。
そして水にはものを浮かす力、「浮力」があります。
この「自重」を「浮力」でいい感じに調整すれば水中にとどまることができそうです。

4.浮力制御装置を使う

浮力の調整といえば、このブロックですね。キーの操作によって浮力を増減できます。
簡単な試験機を作って試してみましょう。

単純

浮力を手動で調整していきます。浮きすぎる時はおもりになるブロックをつけましょう。

ぴたり

水中にとどまることができました。この状態から浮力を増せば浮き、減らせば沈むことができます。潜水艦の動きですね。
水中で止まるにはある程度の重さと、ある程度の浮力の両方が必要です。
ではこれから潜水艦を作っていきましょう。

5.潜水艦を作る

今回は全くのゼロからマシン作りをしていきます。
元となるマシンが無いため、1手順ずつ丁寧にやっていきましょう。

5.1 コンセプトを決める

まずは今回作る潜水艦のコンセプトを固めましょう。
どういったものを作りたいのか、しっかりイメージしておきましょう。
では以下の3つを要件としましょう。

  1. その場で潜る、浮くができること

  2. 進んでいる時は、飛行機のように向きを変えられること

  3. デブリを輸送できること

要件をしっかりイメージし、それを満たすためにどのような構造が必要か考えていきましょう。

5.2コンセプトを満たす構造を考える

コンセプトが決まりましたので、コンセプトを満たす構造を考えていきます。

まずは「1.その場で潜る、浮くができること
これについては先程実験しましたね。自重と浮力調整ブロックをいい感じに調整するとできそうです。

次に「2.進んでいる時は、飛行機のように向きを変えられること
これはどういうことかというと、潜水艦の水中での挙動は飛行機に近いものとなります。
ピッチ、ヨー、ロールの3軸の傾きを操作することで水中を泳ぎます。

三軸の回転

この動きは「パドル」と「ヒンジ」を使うことでできそうです。

左:パドル 右:大きいパドル

パドルの動きについて解説しましょう。
パドルは抵抗を発する板です。通常のブロックよりも大きな抵抗が得られ、船や飛行機の舵にちょうどよい部品です。
パドルは進行方向から傾けた方向に力を発します。

傾けた方向に力が出る

ヒンジを使って傾ければ、力を操作することができます。この力をうまく使えば、飛行機のようにピッチアップ、ダウン、ロールと左右方向の舵を作れそうですね。

最後に「3.デブリを輸送できること
トラクタービームを取り付けることで、デブリを輸送できるようになりますね。
水中から地上にあげるのに良い場所につけましょう。

これらの要素をうまい具合に組み合わせれば潜水艦ができそうです。
こうすればできそう、という構造をイメージできましたか?

5.3実際に作る

先程、3つの要件を満たせる構造を考案したので、これらを組み合わせて実際に作っていきましょう。
今回は細かめに行きます。

まずはコックピットからです。ダイビングベルを置きましょう。

丸い

次にパドル、トラクタービーム、水中プロペラをこのあたりに置くと予定します。

ばらばら

前のパドルはピッチ操作用、後ろはロール、垂直のやつは舵です。
1番重要なものから先に配置して、あとから繋ぐほうが考えがまとまりやすいですよ。

あとは浮力調整ブロックをいくつか置きます。数は適当であとで調整しましょう。

ざっと置く

各パーツの間を埋めるようにブロックで繋ぎます。各パーツ位置の微調整もしていきます。

いい感じ

大体の形が決まりました。前後対称形なのは重さが偏って片方だけ沈むのを防ぐためです。

操作の設定をしていきます。例としてコントローラで設定します。この通りに設定しなくても、ご自分で好きなキーに設定してください。

ますばピッチ。ここのヒンジ両方に左スティックの上下を割り当てます。

前側のヒンジ

ここで重要なのが「ステアリングヘルプ」です。これは速度が高いほどヒンジの動作速度をゆっくりにする機能です。速い車を作る際は使える機能ですが、やたら動作がゆっくりになるので今回はゼロにしてしまいましょう。

正面から

動かしたとき、両方のパドルが同じ動きをすればOKです。

次はロール。後ろのパドルを使います。ロールは横回転なので右と左のヒンジの設定を逆にしましょう。L1、R1に設定します。

後ろのヒンジ
背面から

動かしたとき、左右のパドルが互い違いに動けばOKです。

次は舵。後ろのヒンジに左スティックの左右を割り当てます。

尾部のヒンジ
正面上から

動きを確認できればOKです。

水中モーターにはR2とL2を前進、後退に割り当てます。

推進の要

浮力調整ブロックは方向キー上に上昇、方向キー下に下降を割り当てます。

今回のキモ

できましたね。フィールドに出してみましょう。

いい感じ?

ピッチ、ヨー、ロールを試し、操作が逆転していたら、キーの設定を入れ替える、ヒンジをひっくり返す等で反転させましょう。
いい潜水艦ができました。水中はもうあなたのものです。

5.おわりに

今回はゼロからのマシンづくりお疲れ様でした。これからはゼロからマシンを作る機会も増えると思います。よく思考を整理して根気強く挑んでいきましょう。

次回はついに飛行機を作ります。よろしくお願いします。

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