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SDP User?

こんにちは。
株式会社フーバーブレイン SE の香取です。


Cato Cloudのモバイルやリモートワークで利用するユーザーを「SDP User」と言います。
SDP? Software-Defined Perimeter・・・?

そうです! 今回は ZTNA(Zero Trust Network Access)のお話です。

SDP 一般

よく見る SDP の概念図

Cloud Security Alliance Software Defined Perimeter(SDP)and Zero Trust

[1]~[3]で、制御プレーン(Control Plane)が確立します。

各ホストが SDP コントローラーの制御下に入りました。しかし、まだホスト間の通信はできません。

従来の境界型防御
宛先のIPルートが正しく設定されているなら、通信の可否はファイアウォールなどアクセス制御次第

ゼロトラスト
ルートすらない。まったく通信できない。

SDP コントローラーは通信したい両者を評価(認証とか機器の設定状態など)して、OK ならデータプレーンを開いてくれます。このルートを使って目的の通信ができます。

一連の通信が終わるとデータプレーンは消滅します。

永遠に信頼し合えない、ゼロトラストの宿命

セキュリティ上は大変好ましい!

Cato SDP User の動作

Cato Cloud の場合、SDPコントローラーの制御下にないインターネットとの通信が出てきます。この様な通信にもデータプレーンが用いられます。

【Q】SDP User と誰の間のデータプレーン?
【A】Cato PoP です!

ちょっと解りづらいですね。図にしてみます。

  • Cato Client が Cato Cloud への接続を完了した時点で制御プレーンが作られます(切断時に消滅)

  • Cato 拠点の各ホストとの通信リクエスト時に、SDPコントローラーが許可すると、データプレーンが作られます(一連の通信終了時に消滅)

ところで、拠点について。「拠点」という単位だと、内側の「ユーザー」が誰だか不明です。ポリシーの設定など十分にできないのでは…と、思われるかも知れません。

実は、できます!
User Awarenessという機能です。また別の機会に解説します。


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