【日記】アニポケXYが面白い(2023/12/08)

アニメ「ポケットモンスターXY」を1話から見直している。
ポケモンのアニメは初代とDP以外は見ていると思う。多分。
XYはアツくて面白かったから、改めてじっくり見ることにした。

じっくり目を凝らしてみると、すごく緻密にドラマが描かれていてすごい。
具体的に言うと、キャラクターの行動でストーリーが進んでいるところがすごい。

たとえば、3話はサトシのケロマツがヤヤコマに勝負を挑む話なのだが、キャラクターの行動ですべてが一本の線で繋がる感じがすごい。

サトシのケロマツは正義感が強い。だから、仲間のユリーカの木の実を横取りして、ユリーカを涙ぐませたヤヤコマを懲らしめたいと思う。
ケロマツはトレーナーであるサトシの言うことを聞かず、一直線にヤヤコマに立ち向かい、何度も返り討ちにされてしまう。
トレーナーの言うことを聞かないポケモンという理由でパートナーを転々と変えさせられてきたケロマツだったが、サトシだけはケロマツが正義感に突き動かされて必死になっていることを見抜く。
サトシは致命傷を負いそうになるケロマツを自分の身を顧みずにかばい、それによって傷を負ったサトシを見たケロマツは自分の行動を反省する。

サトシがケロマツをかばうシーンは体感で10秒くらいしかないのだが、すごい情報量が詰め込まれている。
まず、攻撃をくらいそうなケロマツを抱きしめて、二人は吹き飛ばされる。
サトシは木に背中からぶつかるが、そのときに左腕を打撲する。
一瞬だけサトシが歯を食いしばって痛そうな顔をする。
しかし、ケロマツやピカチュウを心配させまいと、「大丈夫か? ピカチュウ、ケロマツも」と言いながら、普段通りの笑顔に戻る。
ケロマツは、まずサトシの顔を見て、腕の傷を見て、傷を負わせたことに驚いた顔をする。
そのあと、ケロマツはまばたきをしてしょんぼりした顔になる。
この一連の流れが少ない秒数に収まっている。

ポケモンはしゃべれないから行動で性格を表現しなきゃならないのもあるかもしれないけど、あらためてすごい。
キャラクターの性格によって反応が違うってこういうことなんだなと改めて思う。
他にも、1話のセレナがお母さんに嫌々「はーい!」と返事をするシーンも、口の形が4、5回変化して嫌がっている感じを出していたり、4話でユリーカの元に行きたいピカチュウが、サトシの肩の上で「行っていい?」というアイコンタクトをして、それに気づいたサトシが片方の肩を少しだけ下げてピカチュウを地面に降りやすくしていたり(3秒くらい)、ものの数秒かつ何てことのないシーンの凝り方がものすごい。

キャラクターの解像度(?)が高いんだろうなと思う。

あとサトシってやっぱり主人公だなあと思う。
ポケモンに対して無私な感じとか誰にでも平等なところとか、みんなに好かれるヒーロー気質を持っているなと漠然と感じる。
ポケモンマスターって結局いったい何だったんだろう? と思うけど、私利私欲のないヒーロー像というか、彼の生き方そのものだったりするのかなと考えたりしている。
シリーズによってテイスト違うだろうから何とも言えんけど。

これからもちょいちょい見ていきたい。

いま聞いている曲のコーナー。

Lemaitreの新曲だ~!
リピートしてずっと踊れるぜ。

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