ポエム:日本は大国だという話と豊臣秀吉について

注:この記事は自分が日頃思っていることを綴ったポエムです。

日本は小国だという人がいる。これがどういう根拠で言っているのか分からない。

ヨーロッパの先進国の中に日本より面積が大きい国はほとんどない。
日本より人口の多い先進国はアメリカしかない。
海の面積で言えば、日本は世界トップクラスの面積を持つ大国である。

これだけのデータがあれば、日本は世界的に見ても大国の1つであることが分かるはずだ。

そもそも日本は人口が多い上に、地方の生活レベルは都心と特に変わらない。都心と生活レベルが変わらない地方都市がいくつもあり、それぞれの地方都市がかなりの人口を有している。これは日本にいると当たり前に感じるだろうが、海外を見れば決して当たり前ではないことが分かるはずだ。

日本の強さとは一定以上の生活レベルと教育レベルにある人口の多さによる内需の大きさで、日本国内で広く使われるサービスを作るだけでかなりの経済規模が期待できることだ。世界的に見ても似たようなことができるのはアメリカと中国くらいで、それ以外の国では国内規模が小さすぎたり、都市によって格差が激しすぎたり、言語が統一されてなかったりと、様々な問題を抱えているのが普通である。

余談だが、だからこそ日本国政府が少子化対策を本気でやっていないことは不思議でならない。隣国の韓国経済がどれだけ自国の人口の少なさと面積の小ささに苦しんでいるのか知っていれば、これから日本が同じ状況になっていいという判断には絶対にならないはずだ。しかし現在の少子化対策では必ず同じ状況になってしまう。本気で考えてないとしか思えない。

豊臣秀吉はなぜ朝鮮出兵をしたのか

とにかく現在の日本がそれなりの大国であることが分かったところで、豊臣秀吉の話をしたい。

豊臣秀吉の朝鮮出兵をした理由は歴史上の謎とされている。これが私にとっては不思議でならない。理由が分からないという話ではなく、謎とされている理由が分からない。

豊臣秀吉が朝鮮出兵をした理由は簡単で、当時の中国の明を滅ぼし、広大な中国大陸を支配しようとしたからだ。朝鮮半島は中国への経路に通っただけで、朝鮮半島を支配したかったわけではない。それは当時唐入りと呼ばれていたことからも明らかだ。

そんなことができるはずがないと思い込んでいるから、謎だと思ってしまうのだろう。しかしそんなことができるはずがないと考えるのは歴史を知らないとしか思えない。

当時島根県にあった石見銀山は世界有数の銀の産出量を誇り、世界経済に対しても大きな影響があったことが知られている。当時の日本では火薬の原料になる硝石を海外から輸入する必要があったので、国として銀を大量に保有していたことは日本を軍事大国にするために必要なことだった。

当時の日本は戦国時代が終わった直後であり、保有している銃の数は世界一。世界的に見ても超軍事大国であった。

しかも当時のヨーロッパは大航海時代であり、織田信長が地球儀を見て地球が丸いことを理解したという有名な話もある。当然豊臣秀吉も地球が丸いことや、世界中に植民地を作っていたヨーロッパの国々は日本と比較して決して大国ではないことも理解していたはずだ。日本が海外に植民地を作れない理由はむしろなかったと理解するべきだ。当時の価値観では海外を攻めるのは当然の判断だった。

大国の明を滅ぼせるわけがないと反論するかもしれない。しかしその数十年後に何が起こったのか理解しているのか逆に聞きたくなる。日本よりはるかに小国の満州民族の後金(後の清)に明は反乱に乗じてあっけなく滅ぼされているのである。日本が明に負けた最大の理由は地続きではなかったので大量の兵を動員できなかったことと、寒さの厳しい朝鮮半島での戦いに不慣れだったことだ。

勝てば官軍、負ければ賊軍という言葉ある。結局実現可能かどうかは当時の人間には分からない。勝てば実現可能であったことを他の人も理解できるし、負ければ実現可能ではなかったと理解される。同様のことはビジネスでも言える。ほとんどの挑戦は失敗するのだから、ベンチャー企業で挑戦している人はほとんどの人からは馬鹿に見えるだろう。しかしその挑戦が成功すれば大金を得ることができるし、他の人も根拠のあるチャレンジだったと理解できるのだ。

豊臣秀吉は日本を統一しただけでは飽き足らず、中国大陸を支配することにチャレンジをした。このチャレンジは失敗したから、現在では理由が分からないと散々に言われているだけだ。成功していれば、理由を疑問に思う人はいなかっただろう。

私は歴史に学び、現在の自分たちが置かれている状況を正確に理解し、それに対する策を打っていきたいと思う。それによって失敗すれば理由が分からないと馬鹿にされるだろうが、それでもチャレンジをし続けようと思う。


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