ワールドプレミア@新馬戦回顧

京都芝外1800m良
1:48.0 47.9-47.6 M
12.7 - 11.1 - 11.8 - 12.3 - 12.5 - 12.1 - 12.6 - 11.2 - 11.7

 日曜の新馬戦からはワールドプレミアの勝ちっぷりが気になったのでこの馬を取り上げてみたい。ペースは平均で馬場を考えるとハロン12を入りの4Fで切ってきたのは優秀だし、そのうえで中弛みが生じつつも最速ラップの11.2は馬場を考えると目立つ。2歳未勝利も同タイプだがラップ補正だとこちらの方が2段階ぐらい上。ただ、土曜までに比べると日曜は若干馬場が軽くなったか?という感じはあった。もう一週様子を見たいけど。

1着09ワールドプレミア(武豊)

 やや出負けしていたが、様子を見ながら後方から進めていく。前半は速かったが中盤でペースが落ちる、という流れの中で中団外からじわっと取り付いて3角へ。3~4角でも好位列の外で追走しつつ、4角では手が動いているが意外と反応悪く中団に下がって直線。序盤で微妙かなと思っていたがすっと反応して好位列まで取りつく。L1で2列目、先頭をまとめて飲み干し、最後は外から伸びてきたメイショウテンゲンを振り切った。

 馬場が読みづらいけど少なくとも高速馬場ではないしペースもそこそこ速い。中弛みで取り付いた形なのでもちろんそこまで前半を評価するわけではないが、L2の伸びは目立ったと思う。この地点で下がりながら4馬身差あったのを直線前半だけで2馬身は詰めてきた。10秒台も視野に入ってくる脚を使っているのでこれは良い材料だし、馬場やペースを考えれば結構なインパクトだったかな。個人的にはこの馬だけでなく全体のレベルも高かったかも?という感じ。

 不安もあって、3~4角ではペースが上がってないにもかかわらず4角では手が動いて反応できず直線までに好位から中団列まで下がってしまっていた。これは結構不満で、コーナリングがあまり得意ではないのかな?と。その手ごたえからラップ推移的に一気に加速が問われた直線前半で切れたように、直線地点でのギアチェンジそのものは高いレベルで見せているからね。直線勝負向きかもしれないし、東京の高速馬場でどの程度切れるのか。ワールドエースの全弟なので楽しみは大きいね。現時点では距離ももうちょっと延びて良さが出そうな感はあるが、あまりいいスタートでもなかったし、コーナーでの動きなどまだまだ完成度は低めかな。今後の成長に期待しつつ、素材的には一線級でも戦えるものを持っていると思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?