京都金杯 2021 出走予定馬:シュリ&武豊騎手想定

第59回 京都金杯(GIII)出走予定馬展望

日程:2021年1月5日(火)
コース:中京芝1600m

予想用・出走予定馬一覧

京都金杯2021の予想用・出走予定馬一覧

シュリ(武豊騎手想定)

 納屋橋ステークスを完勝し、リゲルステークスもその勢いで制した上がり馬シュリが武豊とのコンビで京都金杯に出走予定だ。今年は中京開催というだけに、中京マイルで強い競馬ができているのは大きなアドバンテージ。一年の計は金杯にあり、ここを制して2021年の展望を広げていきたい。

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 リゲルSではスローの決め手勝負に対応して強い競馬をしてきたし、納屋橋Sでは流れた中で正攻法で完勝とマイルでの強さは既に高いレベルで証明してきている。強敵が相手だが、それでもこのメンバー構成ならやはり楽しみかな。

納屋橋S(3C)1着

中京芝1600m良 14頭3枠3番
1:32.8 46.0-46.8 H^1
12.4 - 10.7 - 11.1 - 11.8 - 11.8 - 11.7 - 11.4 - 11.9

 まずは2走前の納屋橋S勝ちから振り返りたい。ペースはややハイで流れているが、中盤で息が入ってのL2最速で11.4と一足を求められている。割と流れたような中で息が入っての一足勝負ではあったが、ここで総合力の高さを見せてきたと言って良いだろうと。

 3番枠から五分のスタート、そこから促しながらポジションを上げて最終的には前3頭がやりあう中で上手く3列目の内目ぐらいで収める。そこから少し掛かって口を割っている状況だが我慢。3~4角でも2列目の内内で我慢しながら徐々に中目に誘導、4角で外に誘導しようとして2列目で直線。序盤で外が難しいので中目に切ってスッと伸びてここで一気に抜け出し1馬身半差。L1でそのまましぶとく伸びて突き抜けての2馬身差完勝。

 ゲートは正直並かちょっと下手という感じだったと思う。まあそれでも五分には出たしそこからの二の足は質的には足りた。そこでも掛かっていたのでコントロールの難しさというのはあるかもしれない。後半は要所で動きたいタイミングでL2でスッと加速してきたし、坂の登りで動けたのは中京を考えると強みになると思う。またL1も寄せ付けなかったからね。時計的に見ても優秀だし、ラップ的にも出し切るというほどの流れでもなかったと。総合的に良さが出たのは間違いないし、マイルで32秒台の時計に対応してきた。ペースもある程度は足流れも良いだろう。準OPとしては全体のレベルはやや低めかなというところなのでこれがレベルが上がってどうか?というのは出てくる。

リゲルS(L)1着

阪神芝外1600m良 17頭2枠3番
1:33.1 47.7-45.4 S^2
12.6 - 11.2 - 11.8 - 12.1 - 11.8 - 11.1 - 10.8 - 11.7

 前走のリゲルSでは阪神のマイル戦だったが、スローからの後半勝負という納屋橋Sとは異なるパターンで勝ち切ってきた。ラップ的にもL2最速で10.8、L3でも11.1なのでまずまず速い。その中で好位からしっかりと動いてきたからね。スローの決め手勝負でもいいものを見せたのは収穫。

 3番枠から五分のスタート、そこから促して軽く進めつつ好位の中目ぐらいでまずはコントロール。3~4角でも好位の中目で様子を見ながらサトノフェイバーの後ろを通しつつ我慢して直線。序盤で3列目だが進路確保で少し苦労、それでも確保して2列目。L1で半馬身差あった差をしっかりと捕え切って最後は余裕をもってのクビ差の勝利。

 クビ差だったが流し気味だったし着差以上の強さではあったかな。進路確保できてからの動きは良かったし、スローで後半の鋭さを求められた一戦だったが、それでもしっかりと反応して進路確保から鋭くL2の地点から差を詰めながらL1まで伸びてきた。こういう形でも速いラップを踏めているのは大きい。まあ正直かなり高速馬場だったと思うし、2歳GIの阪神JFとかと比べても同タイムではあるからね。もちろんラップ的にはこちらのほうが優秀で、超高速馬場でペースを落としてもしっかり前目から加速して鋭さを引き出せる。マイルならある程度どういう展開でもという感じかな。

佐渡S(3C)5着

新潟芝外1800m重 18頭8枠17番
1:48.3(+0.6) 47.9-47.5 M
12.5 - 11.4 - 11.8 - 12.2 - 12.3 - 11.9 - 11.8 - 11.5 - 12.3

 3走前の佐渡Sでは新潟の1800m戦でしかも重馬場と時計が掛っている状況。ペースも平均で流れているが最速が11.5と新潟外回りでは遅いラップを踏んでいる。その中でラストも甘くなったから個人的には馬場もあるが距離もあったかもしれんなと。

 17番枠からまずまずのスタート、そこから促しつつ好位の外からじわっと進めていく。そこからしばらくはじわっと外から押し上げるような感じで2列目の外まで持って行く。3~4角でも2列目の外で我慢しながら直線。序盤で仕掛けを待ちつつ途中で追い出し2列目外からL2で追い出されてここで外から追われるもジリジリで3列目付近。L1もジリジリと下がって5着完敗。

 ここでは3角までの長い直線を活かしてじわっとポジションを取っていったんだが、直線で動きたいところで良い反応を見せられなかったなと思う。この辺りが馬場や距離の問題もあったかもしれない。まぁ休み明けもあったからね。ここ2走の内容が良くなってきているというのもあるし、そこまで悲観するほどではないかな。2000mでも勝ち鞍はあるけど、高いレベルではマイルのほうが合っていると思う。

京都金杯2021への展望

 今年の京都金杯は中京マイル開催なので、ひとまず中京マイルの流れにしっかりとフィットして勝ち上がってきているのは好感を持てる。特に2走前の納屋橋Sでも46.0-46.8とややハイで前半から流れていたし、中盤の緩みから直線坂の登りでの加速で外から中目に進路を切ってしっかりと動けていた。この加速が出来たのは良いし、4走前の賢島特別勝ちも47.6-46.3とスローから11.8 - 11.7 - 11.3 - 11.4 - 11.9とL3最速の形で2列目の内から対応してしっかりと馬群を捌いてL2の地点でも伸びてきていたからね。中京適性は高いと思う。

 前走のリゲルSでもスローの流れでしっかりと3列目からサトノフェイバーを目標にしながらL2-1と末脚の優位性を作って伸びてきていた。スローのトップスピード戦でもやれて流れても対応してきたのは評価したいね。後は相手関係だが、今回はトリプルエースやピースワンパラディといった新興勢力が人気上位を担うようなメンバー構成ではある。リゲルS上位組のレッドガランなんかとの比較で見れば前目を取ってしっかりと脚を使え、流れても戦えるので上位とみていいだろう。ただパフォーマンス的にはピースワンパラディも面白い競馬をしているし、トリプルエースも前走で化けてきた面はある。センスの高さや総合力では良いものを見せているシュリだし適性もフィットしているからここでも面白いけど、枠次第の面はあるかな。内枠が欲しいし上手く2,3列目内で我慢できれば坂加速で動けるのは強みだが…もうちょっとゆっくり比較して結論を出したい。重い印候補の一頭だが枠や天気次第で前後させようかな。馬場も軽い方が良いと思うし。

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