ファルコンステークス 2021 出走予定馬:グレナディアガーズ&川田騎手想定

第35回 ファルコンステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2021年3月20日(土)
コース:中京芝1400m

予想用・出走予定馬一覧

ファルコンステークス2021の予想用・出走予定馬一覧

グレナディアガーズ(川田騎手想定)

 未勝利を勝ち上がってから返す刀で制したのがGI朝日杯フューチュリティステークス、2歳王者グレナディアガーズがファルコンステークスに出走予定だ。2011年始動戦は1400mの距離を選択。前走のレコード勝ちが本物かどうか、快足を飛ばしてここも突破したい。

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 まあここは楽しみというか、2歳王者の本領を見せてもらいたいなと。前走はマイル戦だが基礎スピードの質を上手く活かして抜け出す競馬ができたし、個人的にはマイルでも短距離色の強い競馬だったと思うので現時点では1400は良いと思っている。

朝日杯FS(GI)1着

阪神芝外1600m良 16頭1枠2番
1:32.3R 45.2-47.1 H^2
12.5 - 10.4 - 10.8 - 11.5 - 11.7 - 11.6 - 11.8 - 12.0

 前走の朝日杯FSから振り返っていきたい。阪神のマイル戦でこの時点ではかなりの高速馬場だった。ペースも2秒近いかなりのハイで道中の緩みも小さく、後半も速いラップを求められていない。この辺からも前半の基礎スピード特化戦と言って良いと思うし、45.2はかなり速いからね。

 2番枠から五分のスタート、そこからある程度内目のスペースを拾いながら好位の内目に入っていく。道中も前が単騎で飛ばす流れの中で離れた好位グループから前に押し上げて2列目の外で3角。3~4角でも2列目の外から逃げるモントライゼを追いかけながら3馬身差ほどで直線。序盤でそのまましぶとく伸びて先頭列に並びかけてくる。L1でそのまま抜け出して、捌いて伸びてくるステラヴェローチェを振り切っての3/4差勝利。

 まず言えるのは基礎スピード面を相当高いレベルで求められた一戦だったと。この中でゲートはそこまで良くなかったが流れに乗って早いうちにポジションを押し上げていったからね。前半から強気の競馬を展開したと思う。少し離れた3番手で進めていて、恐らく自身では46秒台前半ぐらいで入ったかなと思うし、恐らく3-3Fが34.7-34.5というところから考えても平均的に入っているだろうと。前後半を46-46の感じでまとめてきたとみていいと思う。これならレベル次第では逃げの手を打てる範囲だしね。ただ、ゲートはこういうタイプとしてはそこまで上手くなかったのでその辺は課題になりそうかな。

未勝利戦1着

阪神芝内1400m良 17頭4枠8番
1:20.4 34.2-34.6 M
12.2 - 10.6 - 11.4 - 11.6 - 11.6 - 11.4 - 11.6

 2走前の未勝利戦では阪神1400ラしい流れの中でしっかりと先行策から抜け出してきた。ただL1の坂の登りでほとんど落ちずに抜け出してきたのは立派だったかな。この辺が意外と距離延長で良さが出た部分ではあるかもしれない。

 8番枠からまずまずのスタート、そこから促しながらの先行策でしっかりと流れに乗って2列目から2番手に上がって3角へ。そのまま3~4角でも逃げ馬を見ながら1馬身ほど後ろをキープして直線。序盤で仕掛けを待つ余裕で、追われて半馬身差に詰める。L1の坂の登りでぐんと駆け上がってここで突き放しての3馬身差完勝。

 余裕をもって番手に入っていけたし自身でも平均で34.4-34.3のラップで楽にというところ。ただ後半3Fは割とバランスよく走っていてL1で落とさなかった代わりにL2はそこまで鋭さを感じなかったというのはあるかな。どちらかと言うと流れた中で要所での反応が良い方が、というのは感じるので正直今となってはベストが1400か1600なのかちょっと迷うレベルではあるね。このレースでは平均で収まったので良いけど、高いレベルで激流になったときは結構ポイントになるかもしれない。まあ強い競馬をしているのは間違いないし、自分のリズムを守れば強くそのリズムの範囲、基礎スピードの上限は広い方だと思う。

未勝利戦4着

中京芝1600m良 10頭7枠7番
1:34.3(+1.2) 45.3-47.8 H^2
12.7 - 10.5 - 10.8 - 11.3 - 11.9 - 11.8 - 11.7 - 12.4

 3走前の未勝利戦の負け方はちょっと気になる所ではある。もちろん相手も悪かったしマイルで激流に入り過ぎたというのはあるが。ペースは2.5で超ハイに肉薄レベルのかなりのハイ、ラップ推移的にもL4の3角地点で減速してからL2まで11秒台後半を維持して少し加速という程度。

 7番枠から五分のスタート、そこから積極的に先行しながら流れに乗って2列目付近で入っていく。ただここから4頭がやりあうような感じになって収めきれずに2列目外で流れにもろに乗って3角。3~4角でレッドベルオーブを目標に2番手に上がってクビ差ほどで直線。序盤で追い出されたが坂の登りで苦労してここで甘くなって3番手に下がる。そのままL1ではそれなりに踏ん張って3着争いには踏ん張るもクビ差の4着。

 確かに激流なんだが、これでレッドベルオーブに完敗というのは引っかかる部分ではあるね。L2の地点でもう甘かったし、ハイペースでしんどかったといっても1400通過の地点での踏ん張りは欲しかったね。ここで食らいつけずに甘くなってしまったのは痛い。個人的には前半で激流に乗っていく形になってオーバーペースに近い形になったのかなと思う。それと、L2の坂の登りで甘くなったというのも気になるね。今回もある程度流れる中でL2の坂の登りを迎えることになる。個人的には今回はそこまで流れに乗らない方が良いんじゃないかなと。

ファルコンステークス2021への展望

 マイル適性があそこまで綺麗に出てくるとは思わなかったが、終わってから感じたのはやはり2走前の1400はL1の伸びが良かったと判断したほうが良いと思うんだよね。L2の地点でのラップはそうでも無くて、L1で11.4から11.6まで減速をとどめてきていたと考えると後半の素材面を評価すべき内容だったと思う。朝日杯は激流だったが単騎だったし離れた3番手でちょうど平均ペースというのがフィットした印象だし、2走前の未勝利戦も自身の位置なら綺麗な平均ペースになる。グレナディアガーズは意外とこのバランスがベストなんじゃないかな。であれば1400で前半が33秒台に入ることが多いファルコンSの場合、あまり前に拘らない方が良いというのはその辺。

 それと、ハイペースだけが原因ではないかも?というところで3走前のL2の坂の登りでの甘さというのも気になった。余力がある中での坂での加速というのが得意ではないパターンも考えないといけないかな。4走前の新馬戦では好位外から11.6 - 12.2 - 12.3 - 11.3 - 11.3のラップ推移で2F戦という中でそれなりに加速できていたし、個人的に単調なタイプでは無いと思っているんだけど、いずれにせよこの条件で色々判断したいところやね。全体がタイトに流れても無理をしないで好位ぐらいで進められればだし、朝日杯FS上位勢との再戦が基本になりそうだからね。後は雨がどの程度降るか?というところも含めての判断かな。土曜は微妙に降りそうなので、この辺はもう少し直前になってこないと読めない。まあいずれにせよ今回のメンバー構成で考えれば地力は一枚上のはずで、後は中京の坂の登りがL2で来るところで動けるか?という点に注目したいね。対抗には推したいけど、ここも結構面白い馬が何頭か出てくるのでもう少し悩みたいね。

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