ニュージーランドトロフィー 2020 出走予定馬:ソウルトレイン&田辺騎手想定
第38回 ニュージーランドトロフィー(GII)出走予定馬展望
日程:2020年4月11日(土)
コース:中山芝外1600m
予想用・出走予定馬一覧
ソウルトレイン(田辺騎手想定)
前走の白梅賞では2番手から直線しぶとく伸びて逃げ馬を捕え切ったソウルトレインがニュージーランドトロフィーに出走予定だ。1800mの東京スポーツ杯2歳ステークスではまさかの殿負けを喫したが、マイルの舞台では高いレベルで安定している。この距離で重賞の壁も一気に撃ち破れるか。
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ここ2走は基本的にゆったり運んで末脚を引き出す形で結果が出ているというのはあるからね。流れた中でどこまでやれるかだが、正直東スポ杯が崩れすぎているので不安は小さくないかな。
白梅賞(1C)1着
京都芝内1600m良 9頭5枠5番
1:36.2 49.1-47.1 S^2
12.8 - 11.8 - 12.0 - 12.5 - 12.3 - 11.9 - 11.2 - 11.7
前走の白梅賞が強かった。オーロラフラッシュが伸びあぐねているところを2列目からしっかりと伸びて逃げ馬を捕え切ったからね。この一戦は高く評価できるが、ペースは2秒でかなりのスローだしL3でも11.9からL2で一気に11.2まで加速。時計が掛かる良馬場だったことを踏まえても、後半型の競馬なのは間違いないしギアチェンジを求められている。
5番枠から好発を切っていてそこから様子を見ながら先行争い、内のスマートリアンがハナを取り切ったので行かせて番手でレースを支配しスローに落とす。道中もコントロールが利いていて3~4角で前がじわっと加速する流れで軽く促しつつだがここの反応はそうでもなく、4角で鞭も入って強めに追い出されるが前のスマートリアンに少し離されて2馬身差で直線。序盤ではスマートの一足に差を詰められないままだが、L1でしっかりとこれを捕えて半馬身差しっかりと出た。
まあ強かったんだけど、L1の地点でのバテ差しにはなるかな。レースラップ的には加速過程といえる4角地点では手が動いて鞭も少し入ってとアクションが強めで進められるも動きではスマートリアンに先に差を広げられている。L2の最速地点11.2のところでの伸びは地味で、L1で2馬身差を捕えてきた。この馬の走破ラップ的には恐らく12.1-11.2-11.4に近い形となるんじゃないかな。L3の地点での反応が鈍くここで差が広がっていたからね。動き出しが鈍かったけど早めに追われたことでL1の地点ではしっかりと伸びてきた。力の要る馬場で速いラップを維持できたのは評価できるし、ギアチェンジが求められて一気の加速となって動き出しは地味でもラストまで脚を使えた点は良い。ただ、ペースは明確に遅く後半型の競馬だったのは確かで、やはり基礎スピード面かな。
千両賞(1C)2着
阪神芝外1600m良 13頭4枠5番
1:35.0(+0.3) 48.2-46.5 S^2
12.6 - 11.3 - 12.2 - 12.1 - 12.1 - 11.5 - 11.1 - 11.8
2走前の千両賞も強い2着だったと思う。ペースはかなりのスローでラップ推移的にはL2最速で11.1。トップスピード戦となったがこの時の阪神は標準には時計が掛かっていたし、最速ラップはまずまず速い。ただ、言うまでもないが後半勝負ではあった。
5番枠から五分のスタートを切っていたが少し窮屈になってじわっと下げながら中団の内。道中も前がペースをコントロールしながらで、中団の内で我慢しつつ3角。3~4角でも前にスペースを保ちながら促して徐々にそのスペースを詰めながら直線で最内を取る。序盤で追い出されるが正直反応は地味でまだ中団付近。L1でようやく伸び始めると最後は前との差もじわっと詰めて踏ん張っていたジュビリーヘッドは捕えて2着は確保。
ここではスローの競馬なので評価が難しいところではあるが、ナイントゥファイブをラストで楽に捕えているしこの馬自身は強い競馬をしていると思う。スタートで少し窮屈になって下がってしまったのも痛かったが、中団でスローの流れで折り合いながら直線で追われたもののL2の最速地点ではいまいちだった。一方でL1の地点では明確に伸び始めて差をしっかりと詰めてきたし、おそらくだが後半勝負である程度早めに仕掛けて分散させてやったほうが良いタイプの馬になるんじゃないかなと。その点ではもうちょっと距離は欲しい印象は受けた。加速自体は対応できるけど、結局後ろからだと最速地点でそんなに伸びてこないのでL1でバテ差しても届き切らない、という感じ。
東京スポーツ杯2歳S(GIII)8着
東京芝1800m良 8頭7枠7番
1:47.4(+2.9) 47.1-45.7 S^1
12.9 - 11.0 - 11.4 - 11.8 - 11.7 - 11.8 - 11.7 - 10.8 - 11.4
3走前の東スポ杯では8着と最下位に沈んでいる。超高速馬場ではあったがペースはスロー、47.1の通過なのでそこまで速い問いほどではなかったと思う…が、甘かった。
7番枠から五分のスタート、そこから様子を見ながら楽に先行、外からマイネルデステリョが主張したので行かせて番手外。道中も折り合わせつつ2番手。3角でマイネルデステリョがじわっと離していくので手が動くのだがいまいち上がっていけない。直線序盤で3列目に下がるとL2の地点ではもう甘くなって最後は失速した。
甘くなるのが早すぎるなというのが率直な感想。L2で切れ負けとかそういう次元ではない。L3の段階ではまだマイネルデステリョも11.7まででラップ的には減速していないというレベルだからね。ここで離されてしまっているわけでこの時点でもう勝負になっていないということになる。となると、前半の基礎スピードの質的にオーバーペースになってしまった可能性を考えないといけないと。ここ2走は明確にスローバランスで結果が出ているし、未勝利勝ちもドスローだ。そこまで流れていないのにこれで完敗となると、やはりペースが上がることは良い材料とは言い難い。
ニュージーランドトロフィー2020への展望
難しいところだけど、やはりここ2走は評価するとしても後半勝負で、速いラップを問われたところでは伸びきれず、L1の減速でバテ差してきているというのが特徴になる。前走は力の要る馬場でギアチェンジも求められたが、そこでは動き切れないもののL1でオーロラフラッシュとの比較で見ても明確に伸びてきたしこの点は評価したいところ。スローならばチャンスは生まれるかなと思う。
が、やはりペースが上がると不安は大きい。東スポ杯はこの馬の位置なら47秒台半ばぐらいだと思うし、正直あれで直線入りの段階で失速してしまっているようでは不安としか言いようがない。後は基本的にスローでの競馬ばかりだしね。オーロラフラッシュは未勝利戦2着時でハーモニーマゼラン相手に良い内容の2着があるので、ペースが上がってくれば逆転される可能性は高いんじゃないかなと。現時点ではハーモニーマゼランやカリオストロがいる以上ハイペースをある程度想定しないといけないわけで、ここでは少なくとも信頼はしたくない。カリオストロが距離延長でコントロール、ハーモニーも大野でレースメイク的には当てにならないのでスローになる可能性も考えるけど、それでもルフトシュトロームとかシーズンズギフト辺りはスローなら手ごわいのでこの辺りとの比較で考えないといけない所かな。ソウルトレインもL1での伸びが良いので出し切れたほうが良いしね。まあ色々考えながらだけど、流れて明確に不安がある以上、手を出しても押さえまで。
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