レパードステークス 2020 出走予定馬:ラインベック&M.デムーロ騎手想定

第12回 レパードステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2020年8月9日(日)
コース:新潟ダ1800m

予想用・出走予定馬一覧

レパードステークス2020の予想用・出走予定馬一覧

ラインベック(M.デムーロ騎手想定)

 前走の西脇特別ではダート替りで完勝を果たしたラインベックがレパードステークスに出走予定だ。芝でもそれなりの結果を残していたが、ダート替りで一変。混戦模様の3歳ダート路線に地殻変動をもたらすことが出来るか。

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 前走西脇特別の勝ち方は思ったよりインパクトがあったし、結構強敵が相手だったと思うんだよね。1800mでという条件も良いし、後はすんなりとハナを切れれば。包まれた時のリスクはどうしてもあるのでその辺かな。それと、走破時計的には実はそこまで目立っていない。当時は明確に軽いダートだったからね。後半型でやれたのは良いけど、ペースが上がってどうかは出てくるかな。

西脇特別(2C)1着

阪神ダ1800m稍 11頭1枠1番
1:51.1 49.8-48.8 S^1
12.6 - 11.3 - 13.3 - 12.6 - 12.5 - 12.4 - 12.1 - 12.1 - 12.2

 基本的には前走の西脇特別を振り返るしかないので。阪神の1800m戦で稍重、時計もかなり出易い状況だったのは確か。小頭数ではあったがペースも1秒のスローでそこからの後半3F勝負というところ。

 1番枠から好発、そこから押して押してだが外のアスターストーリーが速い中で抵抗してハナを取り切る。道中そこからペースダウンしてレースを支配。3~4角でも楽な感じで後続を引きつけつつ徐々にペースを引き上げて1馬身差で直線。序盤でそこからしっかりとリードを保ちテイエムチューハイを寄せ付けない。L1で突き放して1馬身1/4差完勝。

 最内枠だった中で外からアスターストーリーが主張してきたがこれをしっかりと退けてハナを取れたのは一定の評価。ゲートは上手かったしそこからの二の足もまずまず速かった。4着以下は千切っているし、3歳でも強敵といえるミステリオーソをこの形で楽に退けたからね。ただ高速ダートではあったと思うし、その中で後半型の競馬、しっかりと突き放してきたけど最速ラップが12.1というのは少し物足りないかな。L1が坂の登りでも12.2とほとんど落としていないし余力は十分あったとは思うが。

皐月賞(GI)15着

中山芝内2000m稍 18頭7枠15番
2:02.4(+1.7) 59.8-60.9 H^1
12.2 - 11.3 - 12.1 - 11.8 - 12.4 - 12.9 - 12.2 - 11.9 - 11.8 - 12.1

 後は芝の中距離路線でも振り返っておくかと。皐月賞では稍重で時計も掛かる中、前半のペースが1秒のハイペースを好位で追走したが甘くなってしまった。

 15番枠から五分のスタート、そこから様子を見ながら無理せず進めて好位の外目で1角へ。道中もサリオスの外ぐらいで好位の外目で無理はしないまま3角へ。3~4角ではまだ余裕があったが4角で手が動くも反応できずに3列目のまま。直線での反応もイマイチで最後までジリジリ後退しての15着惨敗。

 ん~まあ着順のイメージほどには悪くないんだけど、結局好位で進めながら4角辺りで手が動いての反応がほとんどなかったし3列目から動けるところがなかった。4角ぐらいまでは悪くなかったことからもペースだけの問題とは感じなかったかな。この馬はもともと仕掛けてから甘くなるのは早かった印象なので、2000だと前前で仕掛けを待つ形でというパターンのほうが強い競馬ができているという点でも仕掛けが早くて3~4角で外からとなったのもこの馬のパターンとしては良くなかったかもしれんね。

NHKマイルC(GI)8着

東京芝1600m良 18頭5枠9番
1:33.1(+0.6) 46.0-46.5 M
12.3 - 10.4 - 11.4 - 11.9 - 12.0 - 11.3 - 11.2 - 12.0

 意外だったのがNHKマイルCがそこそこやれたことかな。ペースは平均で進んでいて中盤で少し緩んでのL2最速戦。その流れで流石に中団ぐらいで進めていたが、思ったより悪くなかった。

 9番枠から五分のスタート、そこから押しながら流れに乗るが中団まで。3~4角でも中団外外で中弛みで取り付きながら好位列まで押し上げて直線。序盤で少し接触があったが食らいつく。L2の地点でも伸びは地味だがL1まで思ったよりは末脚を維持しての8着なだれ込み。

 マイルは基礎スピード的にどうかなと思っていたんだけど、中団で進めながら直線最後までジリジリとは脚を使ってきたし思ったよりは対応してきたというのが率直な評価。個人的にはこの感じならペースどうこうというよりは本仕掛けが遅れたほうが良い、末脚の絶対量が中距離ではちょっと足りなかった印象ではあるかな。これに近いイメージとしては東スポ杯3着もそうだが、ある程度流れた中で好位から一足は使っているんだけど、L1以降で差が大きかったんだよね。ダートに替わってすぐに勝ち切ったのも無酸素運動を要求されないことが噛み合ったのかもしれんね。

レパードステークス2020への展望

 まあ正直前走の西脇特別だけでどうこう言うのは難しいんだけど、ハナを取り切れればダートで最後まで長く脚を使ってきたというのはある。割と有酸素運動的な競馬は合っていると思うが、ホープフルSや皐月賞からも多分2000mは本質的にはちょっと長い。これは芝での話になるのでダートでどうか?というのはなかなか判断が難しい面はあるんだが、無酸素運動を維持するよりは有酸素運動のほうが得意だろうとは思うし、NHKマイルCの流れでもそれなりに入ってそれなりに足を使ってきているので、個人的にはスムーズには入れれば新潟1800で多少ハイでもコーナーで息が入りやすいコースは良いんじゃないかな。

 後は相手関係だが、正直ここは結構混戦なんじゃないかなと思っている。デュードヴァンも基本的に少し不器用な馬で要所の反応はいまいちだし、恐らくポジションもそこまで前ではない。ミヤジコクオウも出し切れればというところでの怖さはあるけど、こちらもギアチェンジ面には課題があるからね。この馬も含めてだが、正直上位勢は結構怪しいところがあると思っている。こちらとしてはやはりテンである程度前を取りたいし、ダート経験が薄い馬なのでできれば被されたくないだろう。逃げ、番手外辺りで入れればというところかな。前走は相手関係を考えても上々ではあるが、それでも馬場やペースを考えると11秒台のラップは欲しかったしというところ。悩ましいね。


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