【※無料公開】ユニコーンステークス 2022 出走予定馬:ジュタロウ&武豊騎手想定

第27回 ユニコーンステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2022年6月19日(日)
コース:東京ダ1600m

ユニコーンステークス2022の予想用・出走予定馬一覧

ジュタロウ(武豊騎手想定)

 前走の東京ダートマイル戦では重馬場とはいえ1:34.8の好時計で勝利、メンバー中一番の持ち時計を持つジュタロウが武豊とのコンビでユニコーンステークスに出走予定だ。快速を引き出して新たな一面を見せたが、この強敵が揃う舞台でも同様に積極策で強さを証明したい。

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 天気が読みづらい時期なので何ともだが、今のところ日曜は曇りで何とも。週間予報ではそこまでまとまって降る可能性は低そうなので、良馬場となったときに前走のパフォーマンスを引き出せるかどうかだろうね。ただ自分のリズムで運べれば前走に限らず強い競馬ができているからね。怪物アロゲートの仔でもあるしどういう競馬ができるか楽しみやね。

3歳1勝クラス戦1着

東京ダ1600m重 11頭6枠7番
風向き:北東1.7m/s(府中市13:10)
1:34.8 46.3-48.5 H^2
11.9 - 11.2 - 11.6 - 11.6 - 11.8 - 11.9 - 12.2 - 12.6

 まずは前走の1勝クラス勝ちから振り返りたい。東京1600m戦で重馬場、高速ダートではあったがその中でペースはかなりのハイ。ラップ的にも終始減速ラップで淀みのない基礎スピード特化戦と言っていい。風は北東からなので3角地点が完全向かい風。

 7番枠からまずまずのスタート、そこから促しながらの先行争いだが、外のセイカフォルゴーレが速いので行かせて番手外に出す。道中これが少しコントロールしようとしていたが、2番手の外で流れに乗ってハイペースで3角。3~4角でも全く淀みなくという流れで逃げ馬を追いかけ4角出口で半馬身差で直線。序盤で右手前に換えて並びかけ、L2でこれを捕えて堂々先頭で2馬身半差ほど。L1でそのままリードを広げ続ける形となって4馬身差の圧勝だった。

 ジュタロウ自身もラストはしんどく減速しているんだが、それ以上についてきた他の馬が甘くなっている。直線で右手前を維持し切ったし、3~4角でも淀みない中で左手前での負荷も強くかかっていた。全体でタフな競馬になりながらも最後までばてずに他を離している、これぞダート馬という勝ち方だと思う。今回先に取り上げた3頭はいずれも個性的で今回のユニコーンSが面白いなと感じる一因ではあるね。ジュタロウが高速ダートでこういう競馬でゴリゴリアメリカンに持ち込んだ時に他の有力馬が脚を使えるのかどうか、ペースを落としてしまったときに加速ができるのか。そういった要素が絡んでくる。ひとまずここでは高速ダートで基礎スピードの質で違いを作ったと言っていい。ただ、未勝利戦でも1:36.6と好時計が出ているように、基本的には高速ダートは間違いなかったので良馬場となったときにこういう競馬で持つかどうかは出てくる。それと、当日の馬場は結構極端な高速状態だったので、34秒台に入ってきたけどうのみにするのはちょっと危険。2100で34秒台の上がりとかでているぐらいだからね。

3歳1勝クラス9着

東京ダ1600m良 16頭3枠5番
風向き:東北東1.6m/s(府中市11:40)
1:38.3(+1.4) 46.7-50.2 H^3
12.0 - 11.1 - 11.6 - 12.0 - 12.3 - 12.5 - 12.5 - 12.9

 2走前の1勝クラス戦では良馬場で完敗。ペース自体は超ハイでラップもよどみのない単調な基礎スピード特化戦。風は東北東からなので3角地点が完全向かい風で、HSは追い風に近い。

 5番枠から五分のスタート、そこから促しながら進めるが好位の中目。道中もコントロールしながらだが少しかかり気味、外から上がった馬もいてポジションは相対的に下がり中団で3角。3~4角でも中団の中目から内目に進路を取って直線で外目に誘導。序盤で左手前のまま、壁となってなかなか伸びてこない。L2以降もそのまま良いところなくなだれ込むだけの9着完敗。

 まず包まれる形になったのでこれがどの程度影響したのか?というのはあるかな。ただ、3角でもスペースは確保できていたし、直線も壁ができたところはあったにせよだからと言って伸びるか?と言われると正直微妙。キックバックを受けていたし窮屈だったし、という言い訳はできるレベルではあるけど良馬場での基礎スピード特化戦で消耗してしまった感も無くは無いからね。懸念材料であることは確かで、これだけで決めつけないけどノーカウントにはできないかな。前走がはっきりとした高速ダートで快速を活かしてきたことを踏まえると、前半から流れに入って行けなかったという点も。まあ初芝スタートだったり、色々な言い訳もできちゃうから難しいが、良馬場だと信頼しづらい要素にはなる。

3歳1勝クラス

中京ダ1800m良 14頭8枠14番
風向き:北北西3.2m/s(大府市13:30)
1:53.1 48.4-51.6 H^3
12.5 - 10.9 - 12.3 - 12.7 - 12.9 - 12.6 - 13.0 - 12.8 - 13.2

 3走前の中京1800m戦では良馬場でもしぶとく伸びて2着を確保している。ただこれをどこまで評価できるか。ペースは超ハイで坂スタートの中京1800としては前半はかなり速い。中盤の落ちたところでジュタロウが動いて行ったというのもあるが、L4最速で12.6。風は北北西からなので3~4角中間地点が完全向かい風。

 14番枠から五分のスタート、やや内から接触を受けたがコントロールしながら中団の外で進めていく。序盤は前2頭が飛ばす展開で離れた中団列の外で我慢していたが、徐々に前がペースダウンしたこともあり途中で外から動く選択を取って2列目の外目で3角。3~4角でも外から楽な感じで進めて2列目3番手の外。直線で左手前のまま、L2途中で右に換えてデシエルトに対して3/4差で食らいつくが詰まらない。L1でそのままデシエルトの踏ん張りに1馬身差の2着。

 まあ悪くはない2着だし、時計もかかっていたからね。デシエルトがクラシック路線に行ったので力が分かりにくいけど、フルオールやフィフティシェビーといったところは撃破できている。ただ、この辺は正直まだ重賞でどうこうと言えるレベルでは無いかなと思うし、1勝クラス勝ちとしては十分評価できるけど数値的なインパクトという点ではそこまででもない。この辺をどう考えるかがジュタロウの悩ましいところだろうね。

ユニコーンステークス2022への展望

 今回一番悩ましい馬ではあるかな。前走の1勝クラス勝ちは時計的にも優秀。ただし、当日の横浜Sをはじめ東京2100mでも異常に上がりが速かったり、馬場が特殊だった可能性もあるのでその辺は冷静に判断したいのが一つ。それと、良馬場ではパフォーマンス的にちょっと物足りない部分がある。前走の1勝クラス戦では芝スタートでも対応してきたし、46.3と前半かなり速い中にすんなり入って行けたのでそれは収穫だが、良馬場でそのペースで入って消耗しないかどうか?というところは懸念としてはある。

 それと、絶妙に折り合い面が難しい馬ではあると。前走は激流で上がり切ったのもあるし、その辺も意識して豊も積極的に出して行ったと思うが、2走前でも馬群の中で少しかかりながらでコントロールしつつになっていた。前目で基礎スピードの質を活かしたいタイプとしてはゲートが甘い傾向なので、そこも前走同様のいいスタートを切れるかどうかにかかってくるというのはある。またギアチェンジ面はまだ全く見せられていないし、中弛みが起こったときに折り合い面や加速という状況で対応できるか?は自分としては不安の方が大きいかなとみている。高速ダートで淀みも小さければ不気味だけど、良馬場で前が前半やりあって中弛みでとなったときに包まれていると嫌だな、という感じやね。個人的には外枠が欲しいし、今回のメンツで内枠だとそこまで前に入れず包まれるリスクは結構あるかな。状況次第では消すかもしれない一頭。

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