マーメイドステークス 2021 出走予定馬:ソフトフルート&横山和騎手想定

第26回 マーメイドステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2021年6月20日(日)
コース:阪神芝内2000m

予想用・出走予定馬一

マーメイドステークス2021の予想用・出走予定馬一覧

ソフトフルート(横山和騎手想定)

 前走のシドニートロフィーで準OPを卒業し勢いに乗るソフトフルートがマーメイドステークスに出走予定だ。昨年の秋華賞でも3着に入り込んだ実力の持ち主だが、準OP卒業には少し手間取った。その遅れをここで取り返し、秋のエリザベス女王杯を見据えることができるか。

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 現時点で想定ではこれが1番人気になりそうなのかな。ん~正直言ってそこまでの魅力を感じない一頭ではあるかな。まあ前走でしっかりとスローの流れで勝ち切ってきたし成長を感じる面もあるけど、魅力的な馬が他に多いという感じ。

シドニーT(3C)1着

中京芝2000m稍 12頭8枠11番
風向き:北西2.7m/s(大府市15:00)
2:01.1 62.7-58.4 S^4
13.1 - 11.3 - 12.9 - 12.7 - 12.7 - 11.6 - 11.8 - 11.6 - 11.6 - 11.8

 前走のシドニーT勝ちから振り返っていく。中京の2000m戦だが稍重で難しいところはあるが、当日の他のレースと見比べても時計が掛かっているというほどではないし、標準ぐらいの馬場だったとみるべきかな。ペースは超超スローでここまで遅かったので全体時計が遅くなった。後半は5Fのロンスパポテンシャル勝負で、後半特化の競馬と言っていいだろう。北西からの風なので3~4角中間が向かい風になるような感じ。

 11番枠から坂スタートでまずまずのスタート、そこからは無理をせずにコントロールしながら中団馬群の外目で進めていく。道中も中団外目だがドスローで団子、内に入れられないままで3角手前で一気にペースアップ。ここで後方外目に下がるような感じになるが4角では前のルビーカサブランカを目標にしつつ仕掛けを待って出口で外。序盤で外からしぶとく伸びて2列目、L1で粘っていたアカイイトを捕え切っての半馬身差の勝利。

 まあ強かったのは確かだと思う。標準ぐらいの馬場だったと思うし、その中で後半のポテンシャル戦という中で外目を回す羽目になったからね。もちろん外過ぎず仕掛けをワンテンポ待って上手くルビーカサブランカを目標にしながら進めて直線で大外という競馬ができたけど、そもそもポテンシャルが高くないとこの競馬はできない。その点ではエンジンがかかってから有酸素運動で長く脚を使ってくるという強みは発揮できたんじゃないかなと。ただし、前半がスローで基礎スピードを質的にそこまで求められなかったというところは考えるべき材料かな。

京橋S(3C)5着

阪神芝内2000m良 11頭4枠4番
風向き:南南西3.7m/s(豊中市15:40)
1:59.0(+0.5) 58.8-59.7 H^1
12.6 - 10.7 - 11.5 - 12.1 - 11.9 - 12.2 - 12.1 - 11.9 - 11.6 - 11.9

 2走前の京橋Sでは実は5着で完敗を喫している。ここに登録しているアカイイトやイズジョーノキセキに完敗しているわけで、同じ阪神2000の舞台だったこれを無視することはできないだろうね。ペースはややハイで流れていたし、道中も大きな淀みもなく進んでのL2最速で11.6。要所で加速の一足を要求されてこそいるものの基本的には前半の基礎スピードがないと難しいレースだったといえる。風は南南西なので4角地点が完全向かい風。

 4番枠からまずまずのスタート、そこから様子を見ながら内外の出方を窺いつつ下げて中団という感じ。道中も前が淡々と引っ張る中で縦長、中団で上手く進めつつジェットモーションの後ろで3角に入っていく。3~4角でも割とよどみない中で中団馬群の外から正攻法で勝負、4角で風を受けつつ外からじわっと進めて3列目付近。序盤で追われてジリジリで3列目のまま。L1でもなだれ込んではいるのだが決定的な足は使えずにポジションを上げられないまま5着完敗。

 まあ悪くはないんだけど、ここまでタイトに流れて縦長でとなったときに、3~4角で外からと言ってもそこまでロスもなかったわけでここで甘くなったとなるとやはり前半部分で基礎スピードが求められたのが響いたと考えるべきだろうなと。もちろん休み明けで馬体を減らしていたのでその辺の関係もあるとは思うし、これが全てではないけどこの条件でアカイイトにあっさり交わされていることから考えてもペースが上がってのリスクというのはちょっと考えないといけないだろうね。

エリザベス女王杯(GI)6着

阪神芝内2200m良 18頭2枠4番
風向き:南西2.2m/s(豊中市15:40)
2:10.9(+0.6) 59.3-59.0 M
12.6 - 11.1 - 11.2 - 12.3 - 12.1 - 12.0 - 12.2 - 12.0 - 11.9 - 11.1 - 11.8

 4走前のエリ女では阪神の2200m戦で割と積極的にポジションを取ってそれなりの競馬をしてきた。ペースこそ平均だが実質的には番手のリアアメリアの位置で60秒ぐらいで明確にスローだったとみている。スローからのロングスプリント的な競馬の中で上手く内を立ち回ったけど、古馬トップレベルとは結構な差を感じたというのが率直な評価。風は南西からなのでこれも4角地点で向かい風となっている。

 4番枠からまずまずのスタート、そこからある程度促しつつだがこれと言って各馬が行かない中で控える形で好位の内目を通す。道中も逃げるノームコアが単騎で進めるぐらいで実質スローを好位の内目と上手く噛み合って進めて3角に入る。3~4角でも好位の内目でロスを最小限にしつつだが外のまくりに対して手が動いて追走しつつ3列目をキープ。直線で少し進路で待たされるが進路を取ってからラストで伸びきれずジリジリで外のセンテリュオにも捕え切られての6着。

 まあ悪くはないけど、3~4角で各馬が外から捕まえに行ってという流れの中で内で我慢しつつ直線ラストでもうちょっと伸びてほしかったかなという感じ。少し待たされた部分はあるがL2途中では作れていたしね…。正直ここは他にも内から出し切れなかった馬がいるのでその辺りとの比較で見ても…という感覚。まあ悪くはないし超高速馬場でバランス的にスローで入れれば安定するなという感じ。あまりタイトな流れになるより軽い馬場でスローロングスプリントぐらいがベストっぽい感じはするんだけどね。

マーメイドステークス2021への展望

 まあ正直言ってこれが1番人気想定なら切りたいなとは思っている。ヒモ穴として考慮に入れるレベルならそれなりのパフォーマンスを見せているけど、不安もあるし何より最上位とまでもいいがたい部分がある。前走のシドニーTは確かに強かったし、個人的にあの感じならもうちょっと距離があった方が本質的には安定すると思う。グレイトフルSがダメだったのも時計が掛かる中での12.8 - 12.9 - 12.1 - 11.4 - 11.9とギアチェンジ戦になって要所で内内で包まれていたから加速で動けなかったという感じで距離とは思っていないけどね。

 負けパターンとして京橋Sが明確に出てくるし、休み明けで馬体減という言い訳も一応できる。ただ、この馬の過去の実績を見ても高速馬場かつスローが好走条件となっているのは確かだし、ペースが上がって甘くなることが多いと考えると開幕週の多頭数ハンデ戦で前半のペースが?となれば気になるところの方が大きい。タイプとしてはロングスプリント型の差し追い込み馬が結構台頭しやすいレースなのでそれは良いんだが、それでも今回は結構強敵が揃ったなという印象だしこれが押し出されての1番人気なら…やね。4~5番人気単勝10倍前後ならヒモで押さえてもいいけど、というレベル。正直単勝5倍前後まで人気するようなら切ってもいいかな。抽選があるのでわからんが京橋S上位組も狙えちゃうからねえ。

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