札幌2歳ステークス 2022 過去10年風向き&ラップデータ

札幌2歳ステークス2022の予想用・過去10年風向き&ラップデータ

風向き傾向

 まずは風向きの傾向から。過去10年で見て最も多いのは北西方面から。北西を真ん中に北北西~西北西の範囲で7度と半数を超える。北西方面だと図の青色の矢印の向きになり、4角地点が完全向かい風となる。HSでも45度の角度で左前からの向かい風気味。その反対の南南東~南東が3度あり、これは逆に4角地点が完全追い風になる。不思議と両極端なこのパターンしかないのが面白いところやね。

 北西方面からは7度あるが、傾向としては仕掛けが早めというのは共通しているかな。もちろんL2最速のケースも多いが、7度の内L4最速が3度あり、L3最速も1度ある。向こう正面で少し追い風気味になるので、その辺も影響しているかな。逆に唯一のL1最速のケースがコディーノの時に南南東で起こっていて、これは向こう正面が向かい風でスタンド前が追い風に近い形になる。南東方面では3度ある中でL3最速1度、L2最速1度、L1最速1度と、仕掛けがそこまで早くなりにくい傾向があるかなと。風向きが向こう正面でどうなっているか?というのが個人的には注目したいところ。

ペース傾向

 次にペース傾向。過去10年で最多は平均ペースで5度と半数を占める。次点でややスロー、ややハイの2度ずつで、かなりのハイ以上も1度ある。基本的には平均前後とみておいていいレースかなと。

 絶対的には過去10年平均の800通過が48.6。1800mなので±0.6として、その範囲内に収まるケースは7度なので、結構当てにしやすいかなと。馬場にもよるが、基本的には48秒台前半から49前半までの範囲で収まりやすい。48秒台で通過するイメージで、その時の馬場次第で後半どの程度出るか?という見方でのペースバランスの判断が理想かなと思う。最終週の札幌でどうしても後半もかかるので、バランス的には極端なスローにはなりにくいかな。

仕掛け・ラップ傾向

 仕掛けに関しては割と分散しているかなという感じ。過去10年で見ても、最多はL2最速で4度と半数までに至らない。次点でL4最速の3度となり、L3最速の2度、L1最速も1度あるというように、結構ばらつきがある。風の影響も多少あると思うので前述のとおり意識はしておきたい。

 ラップの傾向としていえるのは近年は特に淀みが小さいなと。最速ラップが11秒台半ばすら求められることが無い。過去10年でコディーノの年が唯一後半で11秒台前半。近年5年で見れば11.9までとなっているように、基本的に有酸素運動の範囲内で収まることが多い。要所の機動力とかよりも、タイトな流れでやれているかどうかで判断した方が良いと思う。割と新馬でセンスの良い勝ち方をした馬が崩れることが多いイメージがあるかな。前半の基礎スピード面で目途を見せつつ、出し切って良さが出そうな馬を狙う方が良いと思う。

脚質別傾向

 脚質別で見れば若干後方からでも届くかな、という傾向だが決定的な差はない、という感じやね。過去10年で見ても勝ち馬が逃げ~好位と差し~追い込みでイーブンの5勝ずつ。2、3着で後ろが有利ではあるが6:4の範囲だし決定的ではない。まあ後ろから出し切ってというタイプでも届きやすいというイメージは持っていていいだろう。この時期の2歳重賞としては逃げ馬が苦戦しているというのも面白い傾向かな。

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