弥生賞ディープインパクト記念 2021 出走予定馬:シュネルマイスター&ルメール騎手想定

第58回 弥生賞ディープインパクト記念(GII)出走予定馬展望

日程:2021年3月7日(日)
コース:中山芝内2000m

予想用・出走予定馬一覧

弥生賞ディープインパクト記念2021の予想用・出走予定馬一覧

シュネルマイスター(ルメール騎手想定)

 新馬戦、ひいらぎ賞と連勝で賞金を重ねてきた無敗馬シュネルマイスターが弥生賞ディープインパクト記念に出走予定だ。ここまでは1500m、1600mとマイル付近で結果を出してきただけに、当然だが課題は2000mへの対応となる。トップジョッキーのルメールを背にこの距離を克服してクラシック候補に急浮上と行きたい。

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 2戦しかしていないうえにマイル付近の距離しか使っていないので一番厄介なタイプではあるね。距離が延びてもある程度対応はしてくるかなとは思うが、ここに入っていきなり?というほうが大きいかな。ただひいらぎ賞は時計が掛かる中でかなり強かったとは思うので、雨が降る終末の予報というのは個人的には怖さがある。

新馬戦1着

札幌芝1500m良 14頭6枠9番
1:30.5 37.0-35.0 S^2
6.9 - 11.7 - 12.2 - 12.3 - 12.4 - 11.9 - 11.1 - 12.0

 新馬戦から2戦をしっかりと見ていきたい。札幌の1500m戦なので1角ポケット地点からのコーナー3つという中山マイルに近い形状になる。その中でペースが遅く2秒近いかなりのスロー。そこからL2最速11.1と馬場を考えるとここはまずまず速いがL1が12.0と顕著に落ちたのが少し気になる所ではあるね。

 9番枠からやや出負け、そこから押しながらリカバーしつつも序盤は難しく中団外目まで。道中も一段となった好位集団の外目で進めていくが少し掛かっていてコントロールに苦労しながら。3~4角でも外から促しながらで4角で先頭列の外から手が動いて押し上げながら直線に入る。序盤でしっかりと先頭列に並びかける。L1で抜け出しはしたがラップを落として右手前のまま走り切っての3/4差2着。

 まあひとまず要所で鋭くというのは良かったと思うし、最低限トップスピードの質という点で良いものを見せたというのは好材料。ただし、この時の札幌は札幌2歳Sがレコード勝ちというのも含めて最終日としては軽い馬場だったのが一つ。そのうえで、トップスピード戦といえどもL1で12.0とかなり落としたのは量的にどうなのか?というのは出てくるかな。無酸素運動をそんなに長く維持できない可能性はあると思う。右手前のまま走り切っていたのでその点も含めて、正直新馬戦でそこまで素材面でも完成度という点でも目立つほどではなかったように感じた。まあスローの流れで少し前に入るのが遅れていたので距離に関してはもう少しあってもというのはあるが、それでもL1が甘かったのは気になるね。全体のレベルも3着ファジェス辺りが芝で勝ち上がってはいるものの…というぐらいで特段目立つ馬もいないからね。

ひいらぎ賞(1C)1着

中山芝外1600m良 12頭5枠6番
1:35.8 47.4-48.4 H^1
12.2 - 11.6 - 11.8 - 11.8 - 12.5 - 12.4 - 11.7 - 11.8

 前走のひいらぎ賞では距離が若干伸びてマイルの舞台。その中でペース自体はややハイで進めていたが、中盤で緩みが生じているのがラップからもはっきりしていてL4が12.5とかなり遅い。この流れから最加速に持って行く形で良さが出てしっかりと勝ち切ったのとL1を11.8でまとめたのは印象的には良いね。

 6番枠からやや出負け、そこから促しつつも序盤は入れずに中団の中目ぐらいで進めていく。道中も中団馬群の中目でコントロールしながらの競馬となって我慢の競馬。3角手前ぐらいからペースが落ちてその中で中団で前にスペースを保ちながら4角で狭い好位の中目のスペースを割って3列目。序盤でそこからするすると伸びるとL1で突き抜け3馬身差の圧勝。

 まあこの一戦のほうが評価はしやすいが、流れた中で追走には少し苦労していたなと。中弛みが生じたところでスペースを保っていたが4角以降動きたいところで窮屈なところを捌いて一気に伸びてきた。この辺は個人的には面白いなと感じたところだが、結局タフな馬場で全体で流れて各馬がある程度脚が無くなった状況ではあったと思う。そこでばてた馬の中でしっかり自分の足を温存できていて鋭く抜け出せたというのはあったかな。その点では割と前半の基礎スピード面で余裕があったと思うし、前半から流れてしまったほうが良いかなと。その点で距離が延長するのはあまり良い材料ではないと思っている。ただ、この時の中山の馬場は良でもかなり時計が掛っていたのでこの時計とラストのラップ自体は優秀だなという感じ。新馬戦から比べてもラストのラップだけなら一気にパフォーマンスを上げてきている。距離どうこうと言う前に、シンプルに有酸素運動戦のほうが良いのかな?という感覚もあるかな。

弥生賞ディープインパクト記念2021への展望

 まあ、はっきり言って今の段階では人気が読めないが、某所の想定通り2番人気だというのであれば、消すのが妥当だと思う。距離に関しては不安のほうが大きいかなと思っているが、仮に有酸素運動戦で結果が出たとするのであれば今の中山の高速馬場というのは可なりよくない状況だろう。新馬戦を見ても速いラップを踏むことそのものは出来るが、トップスピードに乗ってから減速が早かった。この辺はやはり不安で、今の中山2000だと軽い馬場で速いラップをという形になって要所である程度は期待できるだろう。

 ただ、序盤のポジショニングがそんなに期待できる馬ではないし道中の折り合いもそんなに良くないので距離延長でいきなり前を取って折り合わせられるか?というのは簡単ではないだろうと。となると今の馬場で良くて好位からとなったときにスローの無酸素運動の競馬でとなって前を捕えて交わすだけの絶対量があるか?といわれるとトップスピード戦では厳しいだろうと判断したほうが良いと思っている。ただ、厄介ないのはどうも週末の天気が良くなさそうで、個人的にはその方が面白いかなというのはある。L1の踏ん張りが時計が掛かる中で増しているなら、距離というより馬場かなという感じもなくはない。2番人気で狙えるかどうかはともかくだが…馬場が渋って時計が掛かる所まで行ったほうが個人的には怖いかな。逆に少し渋った程度でペースの意識が落ちてスローからの競馬となると簡単ではないと見ている。

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