スプリングステークス 2020 出走予定馬:ココロノトウダイ&丸山騎手確定

第69回 スプリングステークス(GII)出走予定馬展望

日程:2020年3月22日(日)
コース:中山芝内1800m

予想用・出走予定馬一覧

スプリングステークス2020の予想用・出走予定馬一覧

ココロノトウダイ(丸山騎手確定)

 きんもくせい特別では福島1800mで動いて完勝、ココロノトウダイがスプリングステークスに出走予定だ。前走の共同通信杯では積極的な先行策も甘くなって5着と物足りない競馬に。春のクラシックを考えればここが最後のチャンス。権利をもぎ取り皐月賞に間に合わせたい。

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 ん~まあ正直ちょっと足りんかなと思っている。きんもくせい特別では3着以下を離しているんだけど、基本的に今の時点ではスローでしか結果が出ていないし、前半が安定しないんだよね。共同通信杯こそ先行できたんだけど、その辺りも含めて考えたいところ。

きんもくせい特別(1C)1着

福島芝1800m良 7頭2枠2番
1:49.3 50.1-46.7 S^3
12.7 - 11.5 - 12.8 - 13.1 - 12.5 - 12.0 - 11.6 - 11.2 - 11.9

 2走前のきんもくせい特別では3着以下を5馬身以上突き放す強い競馬で完勝。ペースは超スローでL2最速11.2、3F戦と言って良い。中盤で流石に少しずつ加速しているがそれでも向こう正面までは12.5と遅いラップを踏んでいるので押し上げやすい展開だったのは確かだろう。その点では動いて行ったのは、展開上噛み合っている。

 2番枠から好発を切って促しつつだが前には行けず、5番手まで下げる形をとる。前半がかなり緩い流れだ団子状態となり、じわっと2列目の外まで押し上げながら3角。3~4角ではエヴァーガーデンを目標にしながら馬なりで並びかけて3番手以下を突き離して直線。序盤でスッと先頭に立ってL1で食らいつくエヴァーガーデンを半馬身差で退けた。

 L2で先頭に立っているように最速地点での切れで上回ってきた。一方でL1ではちょっと甘くなっている。3~4角でのロスはラップ的にはまだそこまで上がっていないので、そう考えるともうちょっとL1でも手ごたえ通り突き抜けてほしかった感じはあるかな。エヴァーガーデンとの比較ではその辺りがやや物足りないものの、最速地点での切れは評価していいだろうと。3着以下に対しては4角地点で違いを見せていたと思う。ただ、前半は好発を切ってドスローなのにあまり前に行けなかったし、向こう正面までドスローだったので楽に押し上げられたというのはある。この辺りがレベルが上がってきたときにネックになる部分ではあるね。あまり前半は強気になれない。

共同通信杯(GIII)5着

東京芝1800m稍 9頭3枠3番
1:50.4(+0.8) 50.5-46.4 S^4
13.2 - 11.9 - 12.5 - 12.9 - 12.7 - 12.1 - 11.2 - 11.4 - 11.7

 共同通信杯では中間で骨膜炎の影響で少し調整が遅れたということもあったみたいだが、+12kgで終いも甘かった。ペースは4秒近いドスローで3F勝負。L3最速なので仕掛けのタイミングは早かったが、にしても甘かったなと。

 3番枠から好発を切ってそこから楽に先行争い。最終的には内のビターエンダーとの兼ね合いでコントロールしてビターを行かせて番手。道中も2列目の外で進めるような感じで3角へ。3~4角でビターをマークしながら4角で合図があって2列目外で直線。序盤で追い出されるがここで少し反応できずに鞭が入るが置かれ始めてL2で3馬身ほど離され後続に吸収される。L1も踏ん張り切れず3着争いからは体半分ほど遅れて5着は何とかという感じ。

 正直掲示板も怪しいレベルだったが、緩い地点から加速していく過程で置かれていた。12.1-11.2なのでL3地点でギアチェンジを求められたのはあるし、稍重で時計も掛かっていたので馬場にしてはかなり速いラップを求められたのもあるだろうが、L3-L1全てにおいて見劣ったというのは結構痛い材料ではあるね。そこからそんなに間隔が空くわけでもないので、急激に良くなってくるのかどうか?というのもあるし、ある程度軽い馬場の方がよさそうかなというのも感じるところ。正直平凡だった。

新馬戦2着

福島芝1800m良 16頭5枠9番
1:50.8(+0.2) 51.0-47.4 S^4
12.9 - 11.7 - 12.8 - 13.6 - 12.2 - 11.9 - 11.8 - 11.8 - 11.9

 新馬戦ではポテンシャル面でそこそこ良いものを見せている。まあここは正直全体のレベルが微妙なので何とも言い難いが、こういう競馬でもそれなりにやれている。超々スローで4F勝負、L1まで落ちなかったので後ろからではなかなか差せない形。

 9番枠から出負けしてスピードの乗りも悪く最後方からと厳しい展開になる。道中もドスローで外から徐々に押し上げながら、それでも後方で3角。3~4角でもその勢いのまま中団外、ばてた馬を交わすような感じで押し上げて4角ではかなり外をぶん回す羽目になるが好位まで押し上げてくる。序盤でそのまましぶとく伸びて2列目まで上がり、L1でも2馬身ほど抜け出していたディアセオリーに1馬身差まで詰めるが2着まで。

 まあ後半のポテンシャルでこのレースの中では抜けたものを見せてきたとは思う。3~4角で11秒台後半のラップを維持する中で、明確に差を詰めながら3~4角で外外だからね。そう考えるとラストまで11秒台を維持できたのは評価していいと思う。この馬の位置で64秒ぐらいの通過なので、後半4Fは46秒台半ばでは上がってきていると思うし、この時期の2歳と考えればまずまずやれたと思う。まあ、ここは相手関係が重賞レベルで考えれば当然楽だったんだけど、後半のロンスパそのものは対応しそうかな。

スプリングステークス2020への展望

 新馬戦の内容から仮に12秒前後の連続となってもある程度対応はしそうな感じはある。またゲート・二の足の遅さがネックだったがこの辺はここ2走である程度解消してきた。一方で前走の共同通信杯ではシンプルにパフォーマンスが物足りないし、前述している通り骨膜炎明けで調整が上手く行ってなかったのであれば一気に良くなるか?というのは疑問もあるかな。陣営も良くなるのは先っぽいことを言っているので、追い切りも含めて状態面を考えたほうが良いかもしれない。

 そのうえで、相手は結構強敵。ヴェルトライゼンデはホープフルS、萩Sの内容からここは当然厄介になるし、これに対してはなかなか簡単ではないと思う。ただ、サクセッションなんかは新馬戦が良いので何ともだがマイラーっぽい感じはするし、ファルコニアやシルバーエース辺りが相手と考えれば後半のポテンシャルを一定以上で見せているこちらにもペース次第でチャンスはあるのかなという感じはするね。今の段階ではペースは上がらないほうが良いと思うけど、坂スタートの中山1800でゆったり入ってのポテンシャル勝負、ある程度の位置を楽に取って、状態面が良ければ十分圏内はあると思う。後はその辺やね。追い切りは結構走る方だからなかなか判断が難しい馬なんだよなあ。一応押さえまでのイメージで。

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