阪急杯 2020 出走予定馬:ラヴィングアンサー&和田竜騎手想定

第64回 阪急杯(GIII)出走予定馬展望

日程:2020年3月1日(日)
コース:阪神芝内1400m

予想用・出走予定馬一覧

阪急杯2020の予想用・出走予定馬一覧

ラヴィングアンサー(和田竜騎手想定)

 昨年春の晩春ステークスでは1:19.5の好時計で勝ち上がったラヴィングアンサーが阪急杯に出走予定だ。オープン入りを果たしてからはやや物足りない競馬が続いているが、1400mの距離で再び強烈な末脚を発揮できるかに注目だ。

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 内容的に晩春Sは超々高速馬場で上手く内を立ち回ったのも噛み合ったし、時計が出たといっても2,3着馬も19秒台を出していてさほどその後走っているわけでもない。正直眉唾の面が強いが、今回は思ったより前を取るチャンスはある。展開が上手くかみ合えばかな。普通はこの条件ではあまり狙いにくい馬だと思う。

晩春S(3C)1着

東京芝1400m良 10頭1枠1番
1:19.5 33.6-34.3 H^1
12.2 - 10.5 - 10.9 - 11.6 - 11.3 - 11.3 - 11.7

 まずは5走前の晩春Sを振り返りたい。東京の1400m戦で超超高速馬場状態。雨の影響が残っていたと思うのだが、陣馬特別とかを見ても極端な時計。ラップで超超高速馬場で間違いないと思う。その中でペースはややハイだが前2頭が単騎、例によってこれを捕えに3番手以降が3~4角で詰めているので出し切りやすい展開だしコーナーでロスなく運んだ馬にとっては追い風だった。

 1番枠から五分のスタート、二の足はいまいちで徐々に下がって中団。道中も淡々と前が飛ばす中で後方に近い位置で内を通して3角。3~4角でも中団やや後方で内目を通して前にスペースを保った状態で直線。序盤で中団の中目から徐々にスピードに乗って3列目、L2でスッと伸びてここで2列目を交わして単独の3番手。L1で1馬身差あった前との差を捕えての2馬身差完勝。

 後半の3~4Fで見ればかなり長く脚を使っているが、正直極端な後傾バランスの走りだったと思う。この馬で見て35.6-32.7と3秒近い極端なドスローバランスで後半速いラップを連続する競馬。トップスピードの質も問われた形になると思うし、出し切れて良さが出たという感じもある。ただここまで後半型過ぎるとペースが実質的に上がって脚を使わされる可能性はあると思う。超超高速府中だからこそのバランスだなとは感じたかな。時計は速いが上位がトミケンキルカスやウインフェニックスでその後はさっぱり。4着がレインボーフラッグ、5着ライラックカラーでこの辺はなかなか強敵だけど、全体のレベルとして考えてもこの時計ほどには?というのが正直なところ。超超高速馬場適性差が出た一戦かなと感じた。

オーロC(L)6着

東京芝1400m良 18頭4枠8番
1:20.8 34.4-34.5 M
12.4 - 10.8 - 11.2 - 11.2 - 11.2 - 11.4 - 11.9

 3走前のオーロCは実際流れた中で先行してさっぱりだった。ペースは平均で3~4角でも淡々と流れている。そこで先行して流れに乗っては流石にしんどいかもしれないが、にしても甘かった。ペースの影響を受けやすいタイプだと思うんだよね。

 8番枠から五分のスタート、そこから様子を見ながら進めて好位の外。ただそこからじわっと3角にかけて押し上げるような感じ。3~4角でも2列目の外から手が動くがいまいち反応できない。序盤で何とか食らいつこうとしていたがL2でしんどくなって馬群に吸収される。最後は明確に下がって13着惨敗。

 まあ流石にこの流れで前で進めてはしんどいやろ…とは思うんだけど、それでもここまで下がってしまったと考えるとこのペースでは後半で余力を残せなかったという計算になる。この時も超高速馬場状態だったと思うが、その中で流れたところで脚を使って甘くなってしまったというのは確か。まあ-10kgの馬体減で本調子ではなかった可能性も考えるんだけど、今の時点では基礎スピード面の不安は考えておいたほうが良いと思う。

シルクロードS(GIII)6着

京都芝内1200m良 18頭5枠9番
1:09.3(+0.3) 33.9-35.1 H^2
12.2 - 10.8 - 10.9 - 11.1 - 11.5 - 12.5

 前走のシルクロードSではタフな馬場で1.2とかなりのハイまで上がった。ここである程度追走してそれなりには踏ん張った…というのが結構難しいところではあるかな。ジョイフルやハッピーアワーには先着できているんだよなあ。

 9番枠からや五分のスタートだが二の足で遅れて中団の内目という感じ。3角はちょうど中団の内目で進め、4角出口で外に出して少し離れた4列目。序盤で3列目に並びかけてきて、L1でジリジリと伸びずばてずなだれ込む、という感じでの6着。

 まあ最後はジョイフルに並びかけられそうだったし決して内容的に良かったというほどではないけど、2,3走前と比べるといくらか盛り返している。馬体重が戻ったことも影響しているのかもしれないし、判断が難しいところだがこのペースで流れに乗った割にはそこそこ頑張った、という評価になる。まあ難しいところで、この競馬なら1400だとハッピーやジョイフルのほうがと思う内容だし、やっぱりどうしても不器用でちょっと難しいところはあるんだよなあ。

阪急杯2020への展望

 まあ、かなり厄介な一頭ではある。どう見ても晩春Sは超超高速馬場による好時計、というのはある。阪神内回りだとあのバランスでは入れないと思うし、府中で3~4角を速いラップを内内、というのはかなり恵まれているからなあ。読みにくい面はあるが、ひとまずあれをそのまま当てにはしないほうが良いと思う。実際その後は噛み合い切らなくてワンパンチ足りていない。安土城Sでは33.9-34.3と割とまともに流れて後方からそれなりには伸びてきたけど、ダイアトニックやリバティハイツといったところからは遠い4着。これも最後方で3~4角内から直線でスムーズにさばいてきてのもの。ダイアトニックとの比較でも結構差はある。

 ラピスラズリSではスローの流れで特段切れなかったし、シルクロードSでは流れた中でワンパンチかける競馬。1400のオーロCでは積極的に平均ペースの流れに乗って撃沈している。この感じだとシルクロードSでL1差し込んできたジョイフルやハッピー、オーロCで脚を使ってきているジョイフル辺りのほうがと感じるかな。土曜の阪神を見て極端に時計が出ているのがわかれば紐穴で浮上もあるけど、例年通りの馬場で34-35の1分20秒前半ぐらい、という想定ならちょっと難しいかなと思っている。

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