【※無料公開対象】フィリーズレビュー 2022 出走予定馬:マイシンフォニー&武豊騎手想定

第56回 フィリーズレビュー(GII)出走予定馬展望

日程:2022年3月13日(日)
コース:阪神芝内1400m

マイシンフォニー(武豊騎手想定)

 未勝利戦を勝ち上がるまでに4戦を要したマイシンフォニーが武豊とのコンビでフィリーズレビューに出走予定だ。1800mで勝ち上がっているだけに1400mへの一気の短縮が当然最大のポイント。武豊×キーファーズのコンビ、牝馬戦線でも主役を窺う走りが見せられるか。

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 ん~某所では2人気想定だけど、正直展望前の段階ではそれは流石に…と思うけどね。やってみないとわからないのが競馬だけど、1400への短縮で期待できるかどうかを冷静に判断していきたい。

2歳未勝利戦1着

阪神芝外1800m良 13頭3枠3番
風向き:東1.3m/s(豊中市12:20)
1:46.6 47.7-46.6 S^1
12.7 - 11.2 - 11.6 - 12.2 - 12.3 - 12.2 - 11.8 - 10.9 - 11.7

 前走の未勝利勝ちから振り返りたい。阪神の1800m戦でペースはややスローとそれなりには流れた。そこからのL2最速で10.9とトップスピード戦。ある程度流れた中での一足を鋭く、という感じかな。風は東からなので4角地点が完全追い風で、HSも向かい風に近い。

 3番枠からまずまずのスタート、そこから軽く促して楽な感じで先行させながら、最終的には控えて2列目の内。道中少しコントロールに苦労して2列目の内で我慢。3~4角でも持ったままで進めながら出口でも進路確保しきれず直線。序盤で左手前、内目を捌いてすっと伸びてここで先頭列に並びかけてくる。L1の坂の登りでしぶとく抜け出し最後は外から突っ込んできたヴィスパメンテを1馬身差で振り切った。

 まあ流れとしてはこのペースで少しコントロールに苦労しつつ要所でスッとなので、距離短縮そのものはある程度対応できそうだなというのはある。ただ、ペースバランス的にはこれでもスローだし、入りの4Fも47.7とハロン12を切ったレベルだからね。1400だと34秒台前後の流れを想定しないといけないので質的には何とも言い難い。良馬場のマイルは良さそうかな、ぐらいは思うけどね。ただ、時計的には同日の2勝クラスの春日特別が1:46.7だからこれは若干上回っている。ペースが違うしラップ補正だと向こうの方が優秀だが、この一戦そのものはある程度高く評価すべきで、特にL2の反応の良さかな。

2歳未勝利戦4着

中京芝1600m重 12頭8枠12番
風向き:西北西0.4m/s(大府市11:00)
1:36.8(+0.3) 47.8-48.7 H^1
12.7 - 11.4 - 11.8 - 11.9 - 12.2 - 12.1 - 11.9 - 12.5

 2走前の新馬戦は重馬場の中京マイル戦だったが、ペースがややハイと速くラップ的にも後半はL2最速でも11.9という程度。割とパワー型基礎スピードを強めに求められた一戦といっていいだろう。風はほぼ無かったと言っていい。

 12番枠から好発を決めてそこから促しつつだがコントロールが難しい感じ。道中も中団の外目で引っ張りながら3角。3~4角でも中団の外目からじわっと押し上げながら前のサウンドビバーチェを目標にしながら3列目付近で直線。序盤で右手前に換えて追い出されるがそこまで反応は出来ない。それでもL1までジリジリとなだれ込んで最後はまえ3頭から1馬身ほど後ろまでは詰めての4着まで。

 外枠で壁を作れず少し行きたがっていたのは確かかな。特に2角はコーナリングで少し苦労している印象で、終始前身が浮くような感じで走っていた。3~4角ではそこまでコーナリングで気になるほどではなかったしそこは良いけど、ちょっと前半の入り方で苦労していたのが印象的だったかな。ただ、前半のハイペースから後半でそこまで一足を使えなかったというのはあるし、馬場が重かったのはあるにせよちょっと物足りない面もあったかな。まあここは勝ち馬がサウンドビバーチェと結構強敵だし、2着馬も勝ち上がっていたから未勝利戦としてはまずまずレベルは高かったと思う。

2歳新馬戦4着

東京芝1600m稍 16頭2枠3番
風向き:南南東2.4m/s(府中市12:40)
1:37.4(+0.6) 50.0-46.8 S^3
12.7 - 11.6 - 12.7 - 13.0 - 12.7 - 11.4 - 11.3 - 11.4

 新馬戦では東京マイルで稍重という状況だったが結構末脚を伸ばしてきたなという印象だった。ペースは超スローでラップ的にも3F勝負。スパッと切れたというよりロングスプリント的なラップ推移。風は南南東なので4角地点が完全追い風。

 3番枠から出負けして後方からの競馬となる。道中も無理せずに最後方付近で馬群の内目を通しつつコントロールして3角。3~4角でもペースがさほど上がらず、後方内内を通しながら馬群の中目に突っ込んでいく。序盤で右手前、進路確保に苦労しつつも中目を割る。L2で左手前に戻してジリジリと中団列。L1でそこからもしぶとく伸び続けて最後は4番手まで上がる形。

 直線だけの競馬に近いので何ともだが、L2の地点では左手前に戻していたし、あまり右手前を使わない競馬になっているかな。馬群を捌きながら序盤で右手前で動こうとしていたし別にそこが悪かった感じもないけど、左手前に戻してからL2-1で差を詰めてきていたというのは面白いところかな。L1は前も落としていないので、感覚的には出し切れていないという印象やね。個人的にはここがアライバルやプルパレイ、グランドラインと結構強敵だったし、後半のロングスプリント的素材の方が感じる一戦だった。

フィリーズレビュー2022への展望

 正直言って感覚的にはちょっと忙しいかなというのが本音。新馬戦で見せた後半のロングスプリントの素材は面白く、あれが引き出せればオークス路線で面白いかもというれべるではあった。半面で未勝利で勝ち切れなかったのは全体のペースが上がった中でというのが大きかったかなというのはある。前走は阪神1800で上手く器用に内から捌いてきたしあの辺は進捗があったが、L2のトップスピード面で良さが出たというのもある。

 重馬場の2走前中京マイル戦では流れに外から進めて少しコントロールに苦労した面はあるにせよ直線で弾けなかった。前半の基礎スピードの質で考えれば、良馬場だと34秒前後の入りになる可能性が高い阪神1400m戦だからね。そこで淡々と進む中でコントロールは楽でも脚を削がれないかどうかは結構不安があると思う。面白い素材は見せているけど、正直阪神1400だとちょっと嫌いたいかなという感覚で、まして人気の一角になりそうな雰囲気だからね…。消す可能性の方が高い一頭だと思う。追い切りとかでどの程度全体を出して上げてくるかとかその辺次第かな。

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