北九州記念 2021 出走予定馬:レッドアンシェル&武豊騎手想定
第56回 北九州記念(GII)出走予定馬展望
日程:2021年8月22日(日)
コース:小倉芝1200m
予想用・出走予定馬一覧
レッドアンシェル(武豊騎手想定)
昨年の北九州記念では内からしぶとく差し切ったレッドアンシェルが連覇を懸けて武豊とのコンビで今年も出走予定だ。今年は高松宮記念の一戦だけだがまさかの殿負けを喫してしまった。毎年夏場は調子を上げてくる馬、ここで古豪の意地を見せたいところだ。
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タイプとしては小倉1200で厳しい流れでというのは合うとは思うし、実際に昨年は噛み合ったとはいえ完勝だったからね。今回もモズが出てくるのである程度ペースが上がる可能性が高いし、噛み合う可能性も結構高いと思う。後はとにかく状態面やね。昨年京阪杯から2走続けて良くないのでそこは気がかり。
北九州記念(GIII)1着
小倉芝1200m稍 18頭2枠4番
風向き:東1.5m/s(空港北町15:30)
1:07.8 32.4-35.4 H^3
11.5 - 10.3 - 10.6 - 11.2 - 11.7 - 12.5
昨年の北九州記念勝ちから振り返ろう。稍重で馬場もそこまで軽くはなかったがそれでも超ハイの消耗戦で飛ばしたこともあって7秒台には入れてきたという感じかな。ただ、それでも当日の馬場を考えると時計そのものはそこまで速いとは思わない。馬場自体は標準ぐらいだったとみている。風は東からなので4角地点が完全向かい風だが1.5m/sならさほどの影響は…という感じかな。
4番枠からやや出負け、そこからじわっと促しながらポジションを押し上げ、上手く中団の内目に収める形。道中も前のトゥラヴェスーラの後ろで我慢しながら3角。3~4角でも中団最内で我慢してトゥラヴェスーラの後ろから直線で外に誘導。序盤でこれを交わして3番手に上がると、L1で踏ん張るモズスーパーフレアをあっさり交わして最後は流しての1馬身3/4差完勝。
枠や展開も噛み合ったと思うが強かったなと。自身の走破バランスでも33.6-34.2なのでややハイに入っているのだが、3~4角でロスなくから直線少し窮屈でも捌き切ってからラストのバテ差しは違ったという感じ。基礎スピードを見せつつそこからしっかりとばてずに最後まで末脚を維持する形で差し込んだし、基本的には前半型の競馬で良さが出たと思う。時計勝負に対応できたのは大きいし、まあ正直2着以下が8秒台の決着というのは当日の馬場を見ても恵まれた要素はあるんだけど、こういう噛み合い方をすれば強いね。基本的にエンジンがかかってしまえばというタイプで、自身の走破で大体平均前後で運べれば安定している。もともと高速馬場なら後傾バランスで強い馬だったので、その点でもこういうペースでやれたのは大きかったと思う。
スプリンターズS(GI)6着
中山芝外1200m良 16頭7枠13番
風向き:南南西1.9m/s(船橋市15:40)
1:09.0(+0.7) 32.8-35.5 H^3
11.9 - 10.1 - 10.8 - 11.5 - 11.9 - 12.1
昨年秋のスプリンターズSでは6着とやや物足りない結果となった。中団外から正攻法でという競馬だったが、グランアレグリアにあっさりだったのと、時計的にもちょっと物足りない。良馬場でも確かに時計はかかっていたのだが、極端ではなかったしせいぜいややタフな馬場ぐらいだったと思う。超ハイの流れだったからね…。土曜の2勝クラス勝浦特別の勝ち時計が1:08.8だからそれより遅いというのは気になるね。風は南南西からでBSが向かい風、HSが追い風となるが1.9m/sなので弱めの風ではある。
13番枠から五分のスタート、そこから二の足で追走もそこまで前には行けずに中団の外目ぐらいで無理をせずという感じ。道中も中団の外で様子を見つつ、3~4角でも中団外外だがあまり反応が良くなくて少し置かれて直線。序盤でジリっと伸び始めるのは流石だが、外からグランに、さらにアウィルアウェイに差されて最後にクリノガウディーにも交わされての6着と掲示板確保ならず。
力の要る良馬場ではあったにせよ、本来ならハイペースでのバテ差しが持ち味なのでここで甘くなったのは少々不満が残るところ。京阪杯の内容もさらに下降線だったので、これはもしかしたらサマースプリントを目標にしておつりがあまりなかった可能性も考えないといけないかなという負け方。過去のレッドアンシェルを見ても、あんまり長く使われたことがないんだよね。3~4走使ってすぐ休ませるみたいな感じで、使い減りしちゃうタイプなんだろう。休み明けがそんなに強い方ではないのに使えるタイミングが短いというのも厄介なところやね…。噛み合えばGIでもというレベルの競馬はしていると思うんだけど、状態面はある程度シビアに考えた方が良いかもしれんね。
高松宮記念(GI)18着
中京芝1200m重 18頭1枠2番
風向き:南東5.8m/s(大府市15:40)
1:11.3(+2.1) 34.1-35.1 H^1
12.2 - 10.7 - 11.2 - 11.5 - 11.6 - 12.0
前走の宮記念は殿負けとなった。重馬場で時計も掛かっていてタフな馬場だったが、ペースは1秒程度のハイなのでそこまで厳しい流れではなかった。その中で好位の内目といつもより積極的にポジションを取ったのだが失速が早かった。南東からの風なので4角地点が完全追い風となる。
2番枠から五分のスタート、そこから押してポジションを取っていく感じで好位の内内に入る。道中も手が動いて2列目を狙うのだが3角入りでダノンファンタジーに前に入られるような感じになって3列目の内。そのまま3~4角を3列目の内内で進めてダノンが外に行ったので2列目の内で直線。ただここの坂で失速してずるずる後退、殿負けとなった。
ん~負け過ぎなんだよなあ…確かにいつもよりはちょっと前に入ったなというのと、1秒のハイなので決して遅くはない。バランス的に前半で脚を使い過ぎた可能性はあるんだけど、それでもラブカンプーの時のCBC賞でもそこまで崩れなかったからね…。ここまで明確に失速したとなると流石に楽観視するのは危険かな。状態面で何らかの…というのはある。もちろん、過去の実績を見てもあまり休み明けで走る馬ではないし、5か月近く開いていたのでそういった問題もあるかもしれないが。いずれにせよ今回も5か月ぐらい開くわけで、その辺も色々考えないといけないかな。
北九州記念2021への展望
今回のメンバー構成を見ても嵌れば勝つだけの馬だとは思う。昨年の北九州記念がそういう競馬で完勝だったからね。超ハイの流れをモズが作って、そこで中団内内で無理せず進めて直線での伸びは一番、2馬身近く突き放してきたし完勝だった。今回もモズが参戦するし、ファストフォースなんかも激流を作ってくる可能性は高い。展開面だけで見れば今回も自分のリズムで無理せず入れればバテ差しが噛み合う可能性は高い一戦と言えるんじゃないかなと。
ただし、状態面での疑問はどうしても払拭できない。それと、個人的に今年のレッドアンシェルは意図的にサマースプリントではなくスプリンターズSにピークを持ってくるローテにしているのかな?というのは感じるところ。過去の実績で振り返っても、休み明けはイマイチだが叩き2走で良化して2~3走がピークという感じが多い。その点を踏まえてもスプリンターズSをピークにもっていこうという入り方の可能性はあるかなと。なので京王杯SC、CBC賞を使っての3走目だった昨年のパフォーマンスを期待するのは微妙かもしれない。今回は5か月の休み明け初戦となるので、その辺りも踏まえたいね。走るうえでの条件は良いので押さえたいところだけど、あとは枠や人気との兼ね合いかなあ。一応△~×ぐらいで考えておきたい。ちなみにレッドアンシェルがGIでチャンスがあるとすれば恐らくスプリンターズSだし、ここで悪くない内容から本番に迎えれば馬券的には面白いかなと思っている。
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