アルテミスステークス 2021 注目出走予定馬・展望

第10回 アルテミスステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2021年10月30日(土)
コース:阪神芝内1400m

予想用・出走予定馬一覧

アルテミスステークス2021の予想用・出走予定馬一覧

 今年も1勝馬がずらりと揃った重賞アルテミスステークス。ルメール騎乗予定の素質馬フォラブリューテや、武豊騎乗で期待のキズナ産駒シンシアウィッシュ、未勝利戦で圧巻の完勝を見せたベルクレスタら素材馬が揃った。有力馬のほとんどが1戦1勝馬のここでは、注目馬のレースをピックアップして振り返りたい。

シンシアウィッシュ(武豊騎手想定)

2歳新馬戦1着

新潟芝外1800m稍 14頭8枠13番
風向き:南東2.6m/s(新潟市12:30)
1:50.6 50.8-46.5 S^4
13.0 - 11.7 - 12.6 - 13.5 - 13.3 - 12.6 - 11.5 - 10.9 - 11.5

 稍重の新潟1800m戦で行われた新馬戦で圧巻のパフォーマンスを見せたシンシアウィッシュ。ペースは超超スローでそこからのL2最速で10.9。ドスローで中弛みが生じての直線勝負で、ギアチェンジを結構求められた。風は南東からなので4角地点が完全追い風。

 13番枠からまずまずのスタート、そこからコントロールしつつ無理をせずに好位の外という感じで進めていく。ただ、思ったよりもペースが鈍化したことで3角手前では団子状態となってここで我慢を差せつつ中団外に近い位置で3角。3~4角でもペースが上がらない中で我慢しながら直線に入る。序盤で馬なりから軽く促す程度で進めるがそこまで反応は良くない。L2で3列目ぐらいから追われてここでスッと伸びて先頭に立ってくる。L1でそのまましぶとく伸びて突き抜けての3馬身差完勝。

 ここは2着のイルチルコが勝ち上がっているのも含めて新馬戦としてはそこそこのレベルにあったと思う。またレースラップ的にもL2で10.9と稍重の馬場を考えても結構速いラップを求められてここでスッと先頭に立ってきたようにトップスピードの質の高さは見せた。ギアチェンジ面でそこまで目立たなかったけど、置かれるような感じでは無かったし追われてからは最速地点で伸びてきたので苦手ではないと思うけどね。ラストも11.5でまとめて突き抜けたし、結構やれた。アルテミスSは割と中弛みが起こりやすいので、その流れに合わせる形でしっかりと対応できたのは個人的には好感を持っている。結構いいと思うし、外回りのレースが少ないので何ともだが同日の3歳未勝利がマイルで48.4-47.3とややスローで上がり最速でも33.9までしか出ていないからね。馬場を考えると結構優秀だと思っている。

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