フラワーカップ 2020 出走予定馬:エヴァーガーデン&丹内騎手想定

第34回 フラワーカップ(GIII)出走予定馬展望

日程:2020年3月20日(金)
コース:中山芝内1800m

予想用・出走予定馬一覧

フラワーカップ2020の予想用・出走予定馬一覧

エヴァーガーデン(丹内騎手想定)

 1勝馬だが既に2着が4度と抜群の安定感を誇るエヴァーガーデンがフラワーカップに出走予定だ。1600~2200mまで幅広い条件で結果を残してきているだけに適性面の不安は少ない。後は何とかここでも粘って2着、あわよくば勝利で賞金加算と行きたい。

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 いい馬なんだけど、どういう流れでもワンパンチ足りないってのはある。きんもくせい特別みたいな競馬もできるし、ここ2走みたいな形でもやれるので、これと言って大きな弱点がない。恐らく中長距離型の馬だとは思っているが、オークスには間に合わせてほしいんだよなあ…。丹内もここで頑張らんとってぐらいには面白い馬。

水仙賞(1C)2着

中山芝外2200m良 8頭3枠3番
2:13.1(+0.0) 59.8-60.9 H^1
12.2 - 11.0 - 12.1 - 12.2 - 12.3 - 12.4 - 12.5 - 12.3 - 12.0 - 11.6 - 12.5

 まずは前走の水仙賞から振り返りたい。中山の2200m戦だがこの時期の3歳戦としてはかなり流れたなというのが率直な印象。ペースは1秒近いハイペースで道中少し息が入ってのL2最速戦。割と全体で流れたことで中弛みしつつも仕掛けの意識が遅れた一戦と言える。

 3番枠から好発を切って押して先手を狙う。ただ最終的には内のバルンストックを行かせて番手。ペースが速い中で少し離れた番手と理想的な位置でレースをコントロール、前が緩めていた3角手前ぐらいから徐々に取り付く。4角では逃げ馬が下がって先頭に立ち仕掛けつつクビ差ほどのリードで直線。序盤で外のクロスセルとの一騎打ち、L1までしぶとく抵抗したがクビ差の2着。

 まあここは良いバランスで入れていたと思う。ペース自体は前がハイ、恐らくこの馬の位置で平均ぐらいだったと思う。しっかりとバランスを取って前がしんどくなったところで馬なりで取りついて仕掛けのタイミングを待ちつつ4角出口で加速していけた。総合力の高さを中山2200で見せられたというのは好感で、個人的にこれなら距離は2400までは問題ないかなと思う。まあペースをしっかりと引き上げないとという面はあるけどね。それと、力の要る馬場で速いラップを後半に要求されなかったというのも良かったかな。時計的にもラップ的にもまずまず。

きんもくせい特別(1C)

福島芝1800m良 7頭6枠6番
1:49.4 50.1-46.7 S^3
12.7 - 11.5 - 12.8 - 13.1 - 12.5 - 12.0 - 11.6 - 11.2 - 11.9

 きんもくせい特別ではスローの流れからの加速の競馬でしっかりと結果を出している。3着以下は千切ってきてココロノトウダイを撃破。まあココロノトウダイが共同通信杯でいまいちだったのでそこは気になる材料だが、ここでのインパクトは結構あったんだよね。

 6番枠からまずまずのスタート、押して先行争いに乗りつつも、逃げそうなエバービクトリアスを行かせて2列目の外から番手。道中ドスローで馬群が団子という中で外からココロノトウダイが捲ってきて3角。3角で先頭に立って4角で外から来るココロノトウダイとの一騎打ち、加速しながら直線へ。序盤で若干切れ負けして前に出られる。L1で食らいついてここでは半馬身差から食らいついての2着となった。

 流石にこのレベルでトップスピード戦となると切れ負けしてしまったかなという感じ。L2の4角終盤~直線入りが最速だったが、ここで前に出られている。一方で減速地点となったL1ではむしろ踏ん張っているので、量的には見劣っていないという感じ。質的に苦戦したわけなので、やはりあまりスローすぎると高いレベルでは厳しいかなというのはある。ただギアチェンジ面は見せていて、緩いところから加速する性能自体はある程度高いレベルで持っている。

アスター賞(1C)7着

中山芝外1600m良 9頭2枠2番
1:36.1(+1.5) 48.4-46.2 S^2
13.0 - 11.5 - 11.5 - 12.4 - 12.3 - 11.5 - 11.1 - 11.3

 アスター賞が唯一崩れた一戦。中山のマイル戦だが当時は超々高速馬場でスローからの3F勝負となっている。L2最速で11.1、L1でも11.3と速いラップを維持する形。

 2番枠からまずまずのスタート、そこから内のヴェスターヴァルトを行かせて番手、というところに外から一気にサクセッションが来て3番手となる。3~4角で2列目の外からじわっと仕掛けながらだが、4角で手が動くも置かれ始めて3列目に下がる。道中そこからも切れ負けし、L1までいいところなく失速した。

 この辺が難しいところやね。きんもくせい特別では自分のタイミングで動けたというのはあるし、ここでは2列目の外から加速するサクセッションに対してそれ以上のラップで動く必要があった。コーナーで置かれていたし、直線入りでも切れ負け。L1も11.3と落ちていないので苦戦したという感じ。葉牡丹賞でやれているので高速馬場自体が悪いわけではない。ただ、マイルでスローでとなるとそこまでトップスピードを引き出せなかったという感じ。きんもくせい特別ではいくらかマシだし、通したところもあるが1800以上の方が安定しているとは思う。

フラワーカップ2020への展望

 まあ良い材料が多い馬ではある。まずは前走の水仙賞を見てもわかるように距離に関してはこれぐらいあってもいいレベル。力の要る馬場でタイトに流れたなかで平均で進めてしっかりと動いて一足を使ってきている。中山1800は基本的には中長距離適性が求められやすいし、ゲートが上手くスローならば前目を取れるので、きんもくせい特別のように番手ぐらいで進められれば一足もしっかりと使ってくる。中山1800適性は坂スタートという問題もあるが、そこが未知数であることを除けばほぼ問題ないと思う。また2000の葉牡丹賞で基礎スピードも見せているし、流れても心配はない。

 なので普通なら何も考えずに重い印で良いかなと思うんだが、今回は手ごわい相手が非常に多いというのも事実。力の要る馬場でも強いし、大きな穴がない。逃げたことがないので逃げて同課がわからないのが難しいが、目標が無くなっても動けているので大丈夫かなと。ただ丹内が自分でレースを作らなきゃいけないときに怯むことが多いので、誰かが明確に引っ張ってくれた方が安定はしそう。悩ましいところやね。いい馬も多いし、この馬もある程度高いパフォーマンスを見せていて不安材料がほとんどないから…。割と冗談抜きで鞍上ぐらいよ…。重い印候補に入れておくけど、シーズンズギフトとかとの比較にはなってくるかなあ。

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