根岸ステークス 2020 出走予定馬:テーオージーニアス&川須騎手確定

第34回 根岸ステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2020年2月2日(日)
コース:東京ダ1400m

予想用・出走予定馬一覧

根岸ステークス2020の予想用・出走予定馬一覧

テーオージーニアス(川須騎手確定)

 1200m路線で抜群の安定感、カペラステークスでも2着のテーオージーニアスが根岸ステークスに出走予定だ。もちろん最大のポイントは4戦全て馬券圏外の1400mがどうかという点に尽きる。今の勢いをもってこの距離も克服したいところだが。

※この記事はnote,ブログ無料公開対象です

 まあはっきり言って1400は長い可能性が高い。ここ4走の内容が良いので正直怖さが無いわけではないんだけど、でも直近の1400m戦である麦秋Sの内容が全くなかったからなあ。これを踏まえると東京1400でこのメンツで狙えるだけの材料には乏しいかな。雨でも降れば…だったが良馬場っぽいし。

北陸S(3C)1着

新潟ダ1200m重 15頭1枠1番
1:09.2 33.8-35.4 H^2
12.0 - 10.7 - 11.1 - 11.8 - 11.6 - 12.0

 3走前の北陸Sのインパクトそのものは大きい。ただし、道悪の高速ダート…という前提ではあるが。ペースは1.6でかなりのハイだがL2で11.6と後半で加速している新潟の1200らしい競馬。それと個人的には新潟の急コーナーで3~4角を11秒台でキープし続けていることからもコーナリングがかなりうまいんじゃないか?とも思っている。いずれにせよ高速ダートで基礎スピードの質の高さを引き出しつつ、後半も速いラップを踏めているのでこれ自体は面白い競馬。

 1番枠からやや出負け気味だったがダートに入ってからの二の足の速さで取りついて2列目のポケット。前がある程度の流れで引っ張る中で2列目の内で待ちながら3角。3~4角でも2列目の内目から中目を通しつつ直線。序盤で2列目からしっかりと反応してリュウノユキナの内から食らいつく。L1でこれを競り落としての1馬身3/4差完勝。

 L2の地点ではレースラップ的に加速が求められているが、1列後ろからクビ差、ほぼ1馬身は詰めているので11.5は出せていると思う。3~4角でスピードに乗った状態で急コーナーだと遠心力もかなり掛かって、しかも馬群の中だと普通は簡単ではないと思う。それでもそこで置かれずに直線に入っての加速ができているようにかなり気ような馬だなというのは感じたかな。それと言うまでもないが高速ダート適性がかなり高い。個人的にリュウノユキナは高速ダートだとかなり高いレベルにあると思っているので(東京1300の高速ダートでミッキーワイルドを千切っている…まあペースはコントロール出来たほうが良いタイプだと思うが)、これを楽に撃破したのはかなりのインパクトかな。

カペラS(GIII)2着

中山ダ1200m良 16頭6枠12番
1:09.7(+0.4) 32.9-36.4 H^4
11.7 - 10.2 - 11.0 - 11.6 - 12.0 - 12.8

 前走のカペラSではコパノキッキングには完敗も外からしっかりと足を使ってシュウジは捕えた。ペースは超々ハイで単調な基礎スピード特化戦。良馬場で9秒台に入れてきている点からも高く評価していいが、勝ち馬が強すぎた。

 12番枠からまずまずのスタートを切っていたが押されつつも後方に下がる。そのまま後方の外目で進めて促されながら追走。3~4角でも後方の外外を回す羽目になって直線で大外、後方。序盤でそこからジリジリと伸びるがまだ後方。L1でぐんと伸びてきて最後のバテ差しは流石もシュウジを何とかハナ差捕えるところまでだった。

 まあこの辺りは1200の基礎スピード面でコパノキッキングが圧倒的だったとは思う。前半であれだけの位置取りの差があると、コパノが落ちてくれなきゃ届かん。そのコパノが33.5-35.8で上がりを35秒台でまとめられたわけだからね。これはもう相手を褒めるほかない。この条件でコパノキッキングを破るのは歴代の1200路線の名馬でもなかなか難しかったと思う。それに3~4角でも外を回すほかなかったから。正攻法でこれだけやれたならかなり強いと思うし、1200路線の重賞が充実していたら普通に勝てるレベル。中央だとカペラSしかないのがね…。芝スタートの1200がベストフィットしていると思う。

麦秋S(3C)11着

東京ダ1400m良 16頭3枠6番
1:24.7(+1.2) 35.2-36.1 H^1
12.6 - 10.9 - 11.7 - 12.2 - 12.1 - 11.8 - 12.2

 ただ芝スタートの1200ではかなり高いレベルの競馬ができているが、1400mの麦秋Sでは完敗で本当に何もなかった。ペースはややハイで中弛み気味からL2最速ではあるがそこまでラップの偏差があるわけでもない。ルメールが乗っていたが上手く流れに沿っていたし正直これで沈んだなら適性の問題だと思うんだけどね。

 6番枠から五分のスタート。そこから促されるが好位の一角で進めて最終的には上手く前にスペースを置いて2列目の内で3角と理想的。そのまま前にスペースを保って4角出口で3列目で直線。序盤で追い出されるが完璧にスペースがあるのに全く伸びず。L2でも鞭は入るのだがジリジリで最後までジリジリ下がって11着完敗。

 直線に入ってからの反応が悪くて伸びる感じは全くしなかった。1200の得意な馬は基本的に前半の基礎スピードでペースが速い中で、前半と比べて後半で減速する中でも踏ん張れる…というのが強みになる。東京1400でこのペースだと各馬も楽だし、そのなかでこちらも余力はあったが加速するほどではなかった。要するに末脚の絶対量で足りなかったと考える方がいいだろうと。芝スタートの1400ならまだ前半の基礎スピードを求められるのである程度は対応できそうな感じはするんだが、東京1400だとごまかしがきかない印象。この競馬を見る限り、正直東京1400で人気するなら…と思うけどね。

根岸ステークス2020への展望

 競馬に絶対はないし言うつもりもないが、少なくとも1400延長のリスクが大きいのは間違いない。東京1400の場合まずそこまでゴリゴリ、2~3秒のハイまで上がることは珍しい。ダートスタートだしスタート後すぐに少し上り坂があるからね。もちろんメンバー構成や枠の並び次第だが、恐らくカペラSほどゴリゴリにはならない。そうなるとやはり1秒程度のハイなら好位~中団の馬なら平均で入れるわけでコパノキッキングはスローバランスでも強くミッキーワイルドに麦秋Sで千切られたことを考えると普通に難しいんじゃないかな、というのが現実的な考え方かな。なので、ここ数走で馬が成長していて来てしまったらごめんなさいだが、自分的にこの馬に印を回すことはできないかな。自分のスタンス的にはまず狙えない馬になる。なのでちょっとでも人気して飛んでくれればいいなというのが正直なところかな。1400のリスクは大きいと思う。今回はただでさえ面白い馬が多いからね…。

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?