【※無料公開対象】日経新春杯 2022 出走予定馬:フライライクバード&武豊騎手想定

第69回 日経新春杯(GII)出走予定馬展望

日程:2022年1月16日(日)
コース:中京芝2200m

フライライクバード(武豊騎手想定)

 ムーンライトハンデで完勝してオープン入りを果たしたフライライクバードが武豊とのコンビで日経新春杯に出走予定だ。前走のアルゼンチン共和国杯でも3着と重賞でもめどを立ててきたが、今回は相手が強敵。名手とのコンビで今年こそ重賞タイトルを手中に収めたい。

※この記事はnote,ブログ無料公開対象です。

 ここ2走の内容は悪くはないけど、今回はかなり強敵になるのでそこが一つ。個人的には5走前の長良川特別の内容が良い意味で引っかかるので、積極的な競馬の方が面白いかなと思っている。

ムーンライトH(3C)1着

中京芝2200m良 13頭1枠1番
風向き:北2.2m/s(大府市15:00)
2:12.1 61.3-58.6 S^3
13.0 - 11.3 - 11.4 - 12.8 - 12.8 - 12.2 - 12.0 - 11.7 - 11.7 - 11.4 - 11.8

 まずは2走前のムーンライトH勝ちから振り返りたい。中京の2200m戦で今回と同じ舞台。ペースは超スローでそこからの4F戦からL2最速で2段階加速的な競馬。風は北からなので3角地点が完全向かい風。

 1番枠から五分のスタート、そこから促しつつの先行でじわっと進めるが、結局は中団の内目での競馬となる。道中も中団の内目で我慢してコントロールしつつ。3~4角でも中団内から4角で中目のスペースを拾いながら中団外で。直線。序盤で右手前にしてすっと反応してここで一気に先頭。L1でそのまま突き抜けての3馬身差完勝。

 直線で右手前に換えてからはそのままでしっかりと突き抜けきったのは印象的。3~4角でペースが上がったところでは左手前でのコーナリングを求められていて、そこからのもう一段の加速ができていると。この点を踏まえると割とスクリーンヒーロー産駒っぽいところはあるかな。坂の登りで動けていたのはかなり良い材料。このメンツの中では2枚上だったと思う。ただ冷静に判断すべきはここはかなり楽なメンバー構成だった。掲示板上位勢はほぼほぼ壊滅状態だし、ここはインパクトがあったけど、メンバーレベルを考えると見た目ほどの評価をするのはちょっと危険かもしれない。

アルゼンチン共和国杯(GII)3着

東京芝2500m良 15頭3枠5番
風向き:北東2.0m/s(府中市15:40)
2:32.9(+0.5) 63.4-58.0 S^5
7.2 - 11.6 - 12.1 - 13.4 - 12.9 - 12.4 - 12.4 - 12.4 - 12.1 - 11.8 - 11.1 - 11.1 - 11.9

 前走のアル共では3着と健闘したが、それでもオーソリティには完敗。ペースはドスローで、直線勝負に特化した展開だった。その中で好位からそれなりには伸びたけど…という3着。風は北東からなので3角地点で完全向かい風。

 5番枠から好発を切って、そこからコントロールしながら我慢して好位の中目で進めていく。道中も好位の中目で我慢しながらも特に動きはなく3角。3~4角でも好位の中目だが進路がなく我慢、4角でも進路がないまま前のオーソリティを当てにして直線。序盤で右手前に換えて、その前のオーソリティが伸びてくれたのでスペースも確保できて追うだけの楽な状況。L2でも食らいついて2列目の中目、終盤で左手前に換える。L1で更に右手前に換えて踏ん張りながらの3着。

 ここは良いスタートを切りながら我慢して好位の中目。割と現実的な入り方をしたとは思うんだけど、トップスピード戦での中であの位置でとなるとオーソリティに完敗はもちろん、マイネルウィルトスにも見劣ってしまっている。これは正直そこまで評価できないかなと。そもそもアル共自体がさほどハイレベルでもないと思っていたし、オーソリティがジャパンカップで2着したのでというのはあるが…JC自体も正直さほどハイレベルでもないと思うんだよね(サンレイポケットでも前目で進めたとはいえ4着なわけで)。まあその中でトップスピード戦ではそこまでのインパクトはなかったし、少なくともグループAに入ってくるレベルではないなという評価。

長良川特別(2C)1着

中京芝2200m良 10頭4枠4番
風向き:北東1.7m/s(大府市14:30)
2:11.2 59.2-60.0 H^1
12.4 - 11.3 - 10.8 - 12.5 - 12.2 - 12.0 - 12.0 - 12.2 - 11.9 - 11.6 - 12.3

 5走前の長良川特別の圧勝が個人的には印象的。時期的にも昨年のちょうどこの時期で、馬場も比較的軽い状況というのも近い。その中でペースはややハイ、割とよどみなく進んでのL2最速で11.6という程度。基礎スピードを強めに求められているし流れた中での一足を求められた。風は北東からなので3角地点が完全向かい風。

 4番枠から五分のスタートからコントロールしながら好位の中目で進めていく。道中も前が淡々と引っ張ってくれる中でもコントロールしながら好位3列目の内ぐらい。道中もレターオンザサンドの後ろで厳しい流れに乗って3角。3~4角でも好位の内から外に誘導しながら2列目外で直線。序盤で右手前になって一気に先頭に立って1馬身半。L1でそのまま突き抜け、半ばで左手前に戻して7馬身差の圧勝。

 まあとにかく強かったなと。何があれって、ここの2着のスマイルが迎春Sを勝ってオープンに上がっているんだよね。レベルとしてみたときに決して低くなかったはず。その中でこの激流で楽々突き抜けたと考えると、普通に基礎スピード面が武器になっていると評価すべき。というか、個人的にはフライライクバードが強いなと感じたのがこの一戦と、小牧特別でアリストテレスの2着となったときなので、中京2200適性も高いのかなというのは感じた。これがなければ正直馬券的には?という扱いなんだけど、展開が嵌ってくれれば面白いね。

日経新春杯2022への展望

 シンプルに言えば、スローなら多分トップスピード戦でもポテンシャル戦でもちょっときつい。前半である程度の位置を取れていればわからんが、それでもアル共の内容からトップスピード戦では質量ともに地味だし、ポテンシャル戦でとなると休み明けとはいえ高山Sの内容が良くない。個人的にはスロー想定となればまず強くは狙わないつもりだし、恐らく消す可能性の方が高い。

 唯一引っかかるのが長良川特別の圧勝。これは正直破格のパフォーマンスで、これだけやれれば重賞を勝っていいと思う。この時が59.2-60.0と明確に基礎スピードを求められていたのに、ここで好位で進めて他がばてる中で一頭だけ加速の一足を使ってきた形。明確に基礎スピード面が求められて良さが出ているので、ペースが読みにくいが全体でペースが上がってくればここのメンツでもチャンスはある。というか、正直豊もせっかく乗るんだし、これまで控え続けてきたけど一度先行させてペースを引き上げてほしいね。条件は必要だけど、ペースが上がってくれば浮上してくる一頭という評価。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?