札幌2歳ステークス 2020 出走予定馬:ピンクカメハメハ&武豊騎手想定

第55回 札幌2歳ステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2020年9月06日(土)
コース:札幌芝1800m

予想用・出走予定馬一覧

札幌2歳ステークス2020の予想用・出走予定馬一覧

ピンクカメハメハ(武豊騎手想定)

 函館1800mの新馬戦で逃げて4馬身差の完勝を収めたピンクカメハメハが武豊とのコンビで札幌2歳ステークスに出走予定だ。新種牡馬リオンディーズの現時点での最高傑作候補が名手とともに札幌で躍動するか。

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 先週の雨中の開催となった札幌で恐らく馬場も悪化してくると思うからその辺はあるんだけど、新馬戦で見せた後半のポテンシャル面は結構目立つ内容だったと思う。前半の基礎スピード面でクリアできるかどうかもある。現時点ではステイヤー的な評価にはなるかな。

新馬戦1着

札幌芝1800m良 9頭8枠9番
1:51.0 50.9-48.0 S^3
12.7 - 12.2 - 12.9 - 13.1 - 11.9 - 12.2 - 12.1 - 11.8 - 12.1

 新馬戦をしっかりと振り返っていきたい。函館1800m戦でペースは2.9と超スローペースとなる。L5から11.9と上がっていてそこからは12秒前後を連続するポテンシャル特化戦というところ。時計はさほどでもないんだけど、5Fで12秒前後を維持してきたのは個人的には結構高く評価したい材料。

 9番枠から五分のスタート、馬なりに近い感じで楽々ハナを取り切る。そこからコントロールしながら進めて序盤は極端なスロー。向こう正面で一気にゾディアックサインが一気に捲ってきたので一旦前に出られるが最内は譲らない。そのままじわっと引き上げて3~4角で最短距離を軽く促しながら4角辺りでコーナーワークもあって脚色優位に持って行って半馬身差で直線。序盤で突き放して1馬身半、L1で突き抜け4馬身差の圧勝。

 ポテンシャルは非凡なのは間違いない。また同時に外枠からスッとハナを取り切る二の足の速さとペースをしっかりと落とし込んでコントロールが利いていたのは大きいなと。完成度の高さと素材面の両方で高いパフォーマンスだったと思う。リオンディーズ産駒の傾向がまだ読めないんだけど、キングカメハメハ系としてはポテンシャル面で良いものを見せてきているというのは結構例外的な感じはあるんだよね。距離に関しては少なくとももうちょっと延びても良いと思う。後半のポテンシャル面は非凡でこの時の馬場を踏まえても後半1000を59.9で上がってきたうえでL1も落としていないというのはかなりインパクトはある。当日の函館記念で58.9-60.9で1:59.7だからね。明確にタフな馬場ではあったと思うし。

 ただ、あくまで前半の超スローのバランスでというのはあるかな。新馬戦としては普通の流れだけど、それでも札幌2歳Sは傾向としても48~49では流れるし、平均~ややハイぐらいになる可能性は高いわけでね。前半部分でペースが上がったときにどういう競馬ができるか?というのはポイントになると思う。まあこの辺りは正直やってみないとわからないレベル。

札幌2歳ステークス2020への展望

 難しいところやね。後半のポテンシャルに関しては正直かなり面白いものを見せている。また新馬戦の上位がその後あまり走っていないんだけど、その中で4着のジオルティが普通に札幌1800で勝ち上がっている。馬場を考えても後半1000はかなりだしラップ的にも落としていないので、個人的にはここに入っても素材的には最上位だと思う。また二の足も良かったしポジショニングも売りになると思う。前半ハイペースの流れでポジションを取って甘くなる可能性はあるけど、これに関しては未知数と言うしかないからね。不安は無いわけではないんだけど、それを補って余りあるポテンシャルの高さと総合的な要素というところかな。5F戦でL1まで落ちていないのはスローを考慮に入れてもあの馬場を考えてもかなりのインパクト。素直に重い印をというところで良いかもしれないが、一応色々な馬を深く見て判断したいね。

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