※無料公開記事※ラジオNIKKEI賞 2020 出走予定馬:パラスアテナ&武豊騎手想定

第69回 ラジオNIKKEI賞(GIII)出走予定馬展望

日程:2020年7月5日(日)
コース:福島芝1800m

予想用・出走予定馬一覧

ラジオNIKKEI賞2020の予想用・出走予定馬一覧

パラスアテナ(武豊騎手想定)

 芝では2戦2勝と無敗、パラスアテナが武豊とのコンビでラジオNIKKEI賞に出走予定だ。ダートを使って2戦勝ち切れなかったが、芝で一変するとカーネーションカップでは鮮やかに好位から抜け出し鋭く伸びてきた。福島の1周コースはカギだが未勝利でも強い競馬、激変した芝で3連勝を狙う。

※この記事はnote,ブログ無料公開対象です。

 カーネーションCでは速いラップを求められた中で結構やれたなという印象だったかな。ここ2走で違うパターンで違う強さを見せてきているのは印象的。後は1800でもタイトな流れになることが多い福島1800でどういう入り方をするかかな。

未勝利戦1着

福島芝2000m稍 16頭3枠6番
2:02.7 61.8-60.9 S^1
12.4 - 11.2 - 12.0 - 13.1 - 13.1 - 12.6 - 12.2 - 12.3 - 11.8 - 12.0

 まずは未勝利戦勝ちから振り返りたい。これが福島の2000m戦で稍重と時計が掛かっていた状況。ペースはややスローで中盤で息が入って13.1を踏みつつ、後半は12秒前後で4F戦に近い形。

 6番枠から五分のスタート、そこから軽く促しつつ好位の中目に入っていくが思ったよりも先行争い撃破する中で促しつつ好位の中目をキープ。2角過ぎでの緩みでもコントロールしつつ折り合い面での問題はない。凝縮する流れの中で3角手前で外に出してそこからは進出、2列目外から一気に4角では先頭列に並びかけていってここで本格的に手が動いて半馬身差で直線。序盤でしっかりと前を捕えてL1で突き抜けると後は楽、5馬身差の圧勝。

 高いパフォーマンスを発揮してきたかなと。時計がかなり掛かっていたし、前半のペースもそれなりには流れていたと。そこで好位でしっかりと折り合っていたし、3~4角で外から勝ちに行ってポテンシャルの違いを見せてきた。まあ2000なのでペースがそれなりに流れたといっても61.7で質的にはそこまででもないし、後半のポテンシャル面を高く評価すべき一戦だと思う。全体的には微妙だが2着馬が勝ち上がっているし、そこまで低調なメンバー構成でもなかったはず。そこで5馬身千切ってきたのは力の違いと言って良いだろう。雨の程度で馬場差が読みにくいけど、時計的には結構優秀なはず。

カーネーションC(1C)1着

東京芝1800m良 8頭2枠2番
1:45.9 46.7-47.0 M
12.6 - 10.9 - 11.4 - 11.8 - 12.2 - 12.4 - 11.9 - 11.3 - 11.4

 前走のカーネーションCでは違うパターンで強かった。東京の1800m戦でペースは平均まで上がっていた。そこから中盤で少し息が入っていて後半はレースラップ的に加速に持ち込んできてL2で11.3。前は飛ばしたけど中盤で息が入っているのでそこまで基礎スピードが問われたわけではない。実質的に離れた番手だと800通過が48秒前半だからね。離れた前を追いかけながらなので割と仕掛けそのものは早かったと思うしロングスプリントに近い競馬だった。

 2番枠から五分のスタート、そこから様子を見ながら促しつつも序盤は中団の内目に下がる形になる。道中も中団馬群の中目で後方に近いところで我慢しながら単騎逃げが引き離していく中で3角。3~4角で逃げ馬が下がってきたので外目に誘導しながら後方に近い位置で直線。序盤で後方からジリジリと伸びて中団列、L2でスッと伸びてほぼ先頭列まで来る。L1でしっかりと抜け出しての1馬身3/4差完勝。

 結構強かったかなと思う。同日の古馬OPメイSが1:44.3なので超超高速馬場状態だったとは思うが、全体で流れたといってもこの馬の位置だと恐らく緩い流れだったと思う。その中でL1まで11.4でレースラップをまとめてきたのは立派。結構後半のロングスプリント性能は高いんじゃないかな。前半は実質的にはここまで流れてなかったし、その中でちょっと入っていくのに苦労していた印象は受けた。この馬の位置だと顕著なスローバランスになるのでこの辺りが福島の1800でどうかやね。高いパフォーマンスだったのは間違いないが。

未勝利戦4着

東京ダ1600m稍 16頭7枠14番
1:39.9(+0.6) 47.4-51.9 H^4
12.5 - 10.9 - 11.6 - 12.4 - 13.1 - 13.3 - 12.5 - 13.0

 一応3走前の未勝利戦も振り返っておく。東京ダートのマイル戦で芝スタートなのでペースは上がりやすいが、それにしても極端に速い。その中で後方からそれなりに脚を使ったけどインパクトは薄かったかな。

 14番枠から五分のスタート、そこから二の足は悪くなくてある程度好位の外にはついて行っていたが、ダートに入って徐々に後退するような感じ。そのまま後方まで下がり切って3角。3~4角では前も落ちてきたので徐々にポジションを上げながら中団外目で直線。序盤でそこから追われてジリジリと伸び始めたが、L2の地点で少し鈍化する。L1では上位3頭からは差のある4着となった。

 芝スタートの地点ではそんなに悪くなかったけど、ダートに替わって少し窮屈なところもあったにせよ急に下がっていく感じだったからダート適性が本質的には足りなかったのかなという感じはあるね。前半で脚を使って甘くなったというところもあるけど、一応芝地点ではそこまで悪くはなかったと思う。参考程度かな。

ラジオNIKKEI賞2020への展望

 まあここ2走のパフォーマンスは結構高いレベルにあると思うが、どちらもある程度後半要素が強く出ていると。未勝利勝ちは後半のポテンシャルの違いを見せたし、カーネーションCではロングスプリントの性能の高さ。どちらも共通しているのは比較的仕掛けが早めで出し切っている中で底を見せていない後半の素材型、という認識かな。

 今回は福島1800m戦でしかもペースが割と前半から流れやすい。個人的にはあまり前半で位置取りに拘り過ぎないほうが良いタイプだと思う。前半は中団ぐらいでも良いので無理せず入って2角過ぎでペースダウンが起こるところから徐々に向こう正面を使って押し上げていく形の方がフィットしそう。後半のポテンシャル面は非凡で底を見せていないし、軽い馬場で速いラップを踏み続けるロングスプリントの状況でも長く脚を使ってきたからこれは良い材料。福島1800がマッチするかは微妙だけど3~4角で外から押し上げながらの競馬もできているから力は発揮できると思う。不安は前半ハイペースでその流れに乗ってしまうことぐらいかな。基本的にはこの馬を予想の軸には置きたい。対抗ぐらいにしながら面白い馬がいればというところかな。

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?