セントウルステークス 2020 出走予定馬:トゥラヴェスーラ&武豊騎手想定

第34回 セントウルステークス(GII)出走予定馬展望

日程:2020年9月14日(日)
コース:中京芝1200m

予想用・出走予定馬一覧

セントウルステークス2020の予想用・出走予定馬一覧

トゥラヴェスーラ(武豊騎手想定)

 福島テレビオープンでハイペースを番手からしぶとく抜け出し完勝したトゥラヴェスーラが武豊とのコンビでセントウルステークスに出走予定だ。北九州記念では重賞の壁にぶち当たる6着となったが、中京1200m戦で何とか目途を立てたいところだ。

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 前走北九州記念は悪くはないにせよ、重賞でハイペースを正攻法でという競馬ではまだちょっと足りないなというのが率直な印象ではあった。もともとは葵Sでもロングスプリント的な面で2着に食い込んでいるし、後半型の競馬でどこまでやれるか次第かな。それと、中京や東京で走っていないので坂の登りでの加速がどう出るかやね。

福島テレビOP(OP)1着

福島芝1200m良 16頭5枠9番
1:08.5 33.8-34.7 H^1
12.2 - 10.8 - 10.8 - 11.1 - 11.4 - 12.2

 2走前の福島テレビオープンから振り返りたい。時計は標準より時計は掛かっていてややタフな馬場ぐらい。その中でややハイからの単調な減速ラップということで1200m戦らしい競馬となっている。

 9番枠から五分のスタート、そこから促しながら割と楽に先行して番手に入っていく。道中も逃げるレジェーロを行かせて番手外で淡々とした流れについて行く。3~4角でも番手外から4角では先頭列に並びかけて馬場の良い外を通して直線。序盤でしぶとく伸びて先頭に立ち半馬身差ほど、L1でしっかりと抜け出しての1馬身1/4差をつけての完勝。

 ここは割とタフな馬場でのスプリント戦、という競馬だったと思う。正直高速馬場の中京1200とのリンクはあまりなさそうなんだけど、ひとまず1200らしい流れに番手で入って先行してしぶとくばてずに踏ん張れたのは大きかったかな。また割と二の足良く先行できたというのも評価できるポイント。ただ、相手関係を含めても少し楽なメンバーではあったと思う。

北九州記念(GIII)6着

小倉芝1200m稍 18頭3枠5番
1:08.3(+0.5) 32.4-35.4 H^3
11.5 - 10.3 - 10.6 - 11.2 - 11.7 - 12.5

 前走の北九州記念では稍重で超高速馬場からは少し後退、やや高速馬場という程度だったと思う。その中で前半3Fが32.4とかなり速い入りとなったし、その中である程度無理せずに入っていったと思うがそれでもラストは甘くなってしまったかな。

 5番枠から五分のスタート、そこから様子を見ながら無理はせずに中団の内目で我慢しながら進めていく。道中もかなりハイペースで、バランスよくいい位置で3角に入る。3~4角で中団内から押し上げながら直線。序盤で外に出して3番手まで上がってくるが前とは差がある。L1で前を捕えられず、内外から差し込まれての6着完敗。

 超ハイの流れになったし、そこで中団で我慢というのはバランス的にちょうど良かったと思う。それでも33.4-34.9とかなりラップ的に前傾で進める形になったし、そうなると甘くなるのが早かったなという感じ。この流れで無理をせずとも時計勝負に対応できなかったとなると、ゴリゴリの1200m戦はそもそもフィットしていないという評価をしたほうが良いかもしれない。まあ相手関係も手ごわくなったというのはあるんだけど。

鞍馬S(OP)2着

京都芝内1200m良 12頭6枠8番
1:07.7(+0.0) 33.5-34.2 H^1
12.2 - 10.4 - 10.9 - 11.4 - 11.3 - 11.5

 3走前の鞍馬Sでは京都1200らしい高速馬場で後半速い上がりを繰り出してきた。まあタイセイアベニールには明確に切れ負けしたんだけど、エイティーンガールは撃破してきたからね。

 8番枠からやや出負け、そこから促しつつリカバーして好位ぐらいに入っていく。ただ前半前2頭が飛ばしていくのでそこから無理はせずにはなれた3列目ぐらいで我慢。3~4角でも余裕をもって一つ外ぐらいから仕掛けを待ちつつ3列目で直線。序盤でそのまま一気に抜け出して半馬身差ほどリード。L1で外から伸びてきたタイセイアベニールにクビ差差されての2着。

 まあ差されはしたんだけど、高速馬場で後半型の競馬でもある程度できたというのは良い材料かな。自身では34.5-33.2のバランスなのでこれでも結構後傾型。3~4角で前との差を詰めながらロングスプリントの形もできていたし、L2の地点ではレースラップ的に加速しているがここで一気に抜け出す機動力を見せたのは中京向きな感じは下かな。まあ4角以降は平坦なので坂の登りでこの加速ができるのかどうかはやってみないとだけど、ある程度動けるイメージは持っているし後半の鋭さもそれなりにはあると思う。

セントウルステークス2020への展望

 坂加速がどうかな、と思って振り返っていたけどそもそも左回りもこれが初めてになるのか、と。まあ走ってみないとわからない面が多いのは気になるけど、展開の幅という点ではある程度持っている。それでも前走の北九州記念では超ハイの流れに足を使わされてしまったので現状を考えるとペースが上がり過ぎるのは嫌やね。その点ではそこまでゴリゴリのハイペースになることは珍しい中京1200ならというのはある。また2走前の福島テレビオープン勝ちでもそうだがポジショニング自体は上手くなっているので、先行策を狙ってペースが平均ぐらいで落ち着いてくれればバランス的には面白くなるかなと。

 後は天気予報かな。現時点では土曜日まで断続的に雨が降りそうな予報、日曜日は一応晴れるかも?という感じだがこれもどういうズレが生じるかはわからない。雨が降ってとなると北九州短距離SやキーンランドCの感じからあまりプラスには作用しないと思うし、ここの相手関係を踏まえてもちょっと足りないと思うのでできれば良馬場が望ましい。内枠を引いて高速馬場でペースも上がり切らず、加速の一足で前目から動ければの怖さはあるけど、現時点では押さえるかどうかのラインで考えておきたい。前走時みたいに上がり切ってしまうと質的に厳しかったと思うし、少しでも前半ゆったり入れてその中で前目を取れれば浮上してくると思う。相手関係からは強気にはなれんが、条件が揃えば圏内ぐらいは警戒したい。

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