大阪杯 2021 出走予定馬:アーデントリー&和田竜騎手想定

第65回 大阪杯(GI)出走予定馬展望

日程:2021年4月4日(日)
コース:阪神芝内2000m

予想用・出走予定馬一覧

大阪杯2021の予想用・出走予定馬一覧

アーデントリー(和田竜騎手想定)

 ここにきて虹ノ松原ステークスを制し、オープンの大阪城ステークスでも2着と健闘したアーデントリーが大阪杯に出走予定だ。流石に一気に相手が強化となるので楽な一戦ではないだろう。とはいえ、不気味さは確かにある人馬。GIの舞台は初めてとなるが、この大舞台で驚きの走りを見せられるか。

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 前走の大阪城Sは噛み合った面もあるが、思ったよりもやれたな、という印象。相手がかなり手ごわくなるのでもちろん楽な一戦では無いが、2走前の虹の松原Sの勝ち方と言い、少し殻を破ってきた感はあるかな。

虹の松原S(3C)1着

小倉芝1800m良 14頭8枠13番
風向き:北北西3.9m/s(福岡市15:00)
1:46.2 46.3-48.0 H^2
12.1 - 10.5 - 11.5 - 12.2 - 11.9 - 12.1 - 11.8 - 11.8 - 12.3

 まずは2走前の虹の松原S勝ちから振り返りたい。小倉の1800m戦で開幕週でもありかなり時計が出ていた状況。ペースはかなりのハイで流れていて後半も12秒前後を連続する程度のラップ。風向きは北北西から3.9m/sだが福岡市でちょっと距離がある(なぜか気象庁では北九州市の風向きの過去のデータが取れない)のでなんとも。方角としてはHSでもろに追い風という条件。

 13番枠から五分のスタート、そこから無理はせずに最終的に下がり切って最後方列の外となる。そのまま向こう正面でも前が淡々と引っ張る流れの中で内のスペースを狙って向こう正面でじわっと押し上げて中団で3角。そのまま3~4角でもも中団の内内で進めながら外の各馬が動いて行く中で4角で中目を捌きながら中団で直線。序盤で2列目の壁が広がっていて3列目で待たされる。L1で前の壁を捌いてしぶとく伸びて接戦を制し切った。

 ここではかなり高速状態だったので、正直時計的には普通に地味だったと思う。大外枠で難しい形になって最後方から上手く向こう正面で内から押し上げていけた。ここは向かい風の状況だったと思うので、開幕週で内の馬場が良い中でかなりうまく内を拾ったなという印象。直線では進路がなくて少し待たされていたけど、ラップ的にも12秒前後で各馬の余力もさほどなかったという中で上手く脚を温存できたのが噛み合ったかなという印象。ただ、もちろんだが時計は平凡で、同日の1勝クラス牝馬限定の2000m戦ですら1:58.3が出るほどの状況だった。正直超々高速馬場という中では平凡だったかなと見ている。

大阪城S(L)2着

阪神芝外1800m良 16頭1枠1番
風向き:東3.4m/s(豊中市16:00)
1:46.2(+0.1) 47.8-46.0 S^2
12.7 - 11.3 - 11.7 - 12.1 - 12.3 - 11.9 - 11.3 - 11.0 - 11.8

 前走の大阪城Sでは2着。内目を上手く立ち回っていたが、こういう競馬で結果を残してきたというのは結構意外だったかな。相手関係はここと比べるとかなり楽だったが、成長を見せた一戦。高速馬場がフィットしているのかもしれんね。1.8とかなりのスローからのL2最速で11.0とある程度速いラップを求められている。風向きは東から3.4m/sでHSで追い風に近い形。

 1番枠からまずまずのスタート、そこから押されているがどうしてもポジショニングでは苦労してスローでも中団に下がっていく感じになる。道中も終始促しながらうまく好位の内のスペースを拾い続けて3角に入る。3~4角でも上手く内のスペースを拾って押し上げつつ2列目に近い位置で直線。序盤で内からジリジリと伸び続けて先頭列近くまで来る。L1で外から伸びていたヒンドゥタイムズに対しては完敗もしぶとく伸びて2着争いをクビ差で制した。

 まあヒンドゥタイムズが正攻法で押し切った形なので何とも言えないが、1800でスローの流れでも序盤はおっつけおっつけで追走に苦労。それでもポジションを押し上げつつ直線入りで内からそれなりに差し込んできたからね。トップスピード戦でもある程度の目途を立ててきたと思うし、ヒンドゥタイムズにとってはこれは結構噛み合った展開だったと思うのでこれに負けるのはある程度仕方ないかな。かなり成長してきているとは思うが、それでも高速馬場だったこと、3~4角が完璧にロスなく押し上げられたことを考えてもここでどうこうとなると簡単ではないだろうなと。

元町S(3C)10着

阪神芝内2000m良 11頭6枠6番
風向き:北北西4.0m/s(豊中市15:00)
2:02.1(+0.8) 63.1-58.2 S^5
12.9 - 11.9 - 13.2 - 12.8 - 12.3 - 12.2 - 11.6 - 11.0 - 11.3 - 12.1

 3走前の元町Sが阪神2000で完敗だった。展開としても極端なドスローからのL3最速で11.0と4角地点で相当速いラップ。北北西の風なので3~4角で追い風というのもあったが、完全なるロングスプリント特化戦となっている。

 6番枠からまずまずのスタート、そこからある程度促していたが序盤は無理せず中団馬群の外目で進めていく。道中も中団馬群の真ん中で進めていくのだが、3角辺りから一気にペースが上がったところで手が動くも少しずつ後退。4角最速地点で中目からだがくらいつくのがやっと。直線で中目から少し狭くなったのもあるが伸びきれない。L1出まで良いところなくの10着完敗。

 3勝クラスでここまでロングスプリントの形に特化留守競馬になったとはいえ、要所で動けなかったからね。レース全体は3角辺りから動いて行く形になったなんだがここで中目から置かれて後方に下がりつつになってしまったし、最後まで伸び切れないという点でも良いところがなかったかなというのが率直な感想になる。この時は年末阪神にしては高速馬場だったと思うし、その中で良さが出ていないという点で見てもこういう競馬になってしまうとトップレベル相手に目途を立てられているとは言えないか。

大阪杯2021への展望

 まあ正直展望でも入れようなどうか悩んだレベルだが、モズベッロやカデナなんかはある程度キャラが分かっているので読みにくいこの馬を…というところやね。ただ詳しく見てみたが正直言って阪神2000でとなると高いレベルで戦える可能性は低いかなと思う。前走の外回り阪神1800の大阪城Sではある程度やれたが、スローで追走に苦労したけど3~4角で上手く内のスペースが空いていてそこを拾いながら進められたというのはかなり噛み合ったと思う。その流れの中である程度のトップスピード面は見せたが、それでもヒンドゥタイムズに完敗。この比較で見るのであればレイパパレはもちろんだがブラヴァスとの比較ですら見劣ってしまう。正直この段階で馬券的にノーチャンスかなと考えている。

 後は2走前の虹の松原Sみたいに淡々な流れとなってどうかだが、正直これも超々高速馬場だったことを考えると時計的には平凡。2000への延長自体は良いと思っているけど、だからこのレベルで59-59ぐらいで流れたとしてやれるか?となると前半も追走に苦労してしまうだろうし、コントレイルやサリオスだけでなくレイパパレ辺りも流れて良さが出そう、カデナ辺りも厄介となるとその中で食い込んでこれるとは思わない。まあここ2走から怖さも感じたんだけど、現状阪神2000でとなるとこのメンツ相手に馬券に絡むところまでは難しいかなと判断した。

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