ドラクエリメイクの法則を徹底解明その1

相変わらずDQ8の操作に慣れませんが、まずはゼシカを仲間に入れることに成功しました。こんなに面白いならもっと早くやっておけばよかった。

たった1時間レベル上げしただけで一気に強くなる普通のドラクエ。
どれだけレベルを上げてもガチャを引かない限り強くならない星ドラ。

改めてドラクエとは何なのかを考え直す日々です。

DQ8購入をきっかけにスクエニのサイトで過去の作品を遡って眺めてみました。ハードの変遷も確認でき時代の流れを感じることが出来た。ドラクエってゲームボーイでも出てるんですね。何よりも30年というドラクエの歴史を知れて楽しかった。

1つの作品を世に送り出したらそれで終わりではない。
新しいハードが生み出されるとそこに新しい需要が生まれる。新しい要素・隠しダンジョンなどを追加し、リメイクという形で再び世に送り出す。リメイク作品を販売することで新作の開発費用も捻出できる。
再生産可能なコンテンツのビジネスモデルとしては完璧です。インターネットが出てきてダウンロード販売という形も追加され、さらにリメイク販売もやりやすくなった。

ドラクエの歴史はリメイクの歴史でもある。

実際僕も今回DQ8のスマホ版リメイク作品に初めて触れて感動しているので、リメイク版で初めてその世界に触れる人々の気持ちがよくわかる。
あのビートルズだってリアルで体感した人よりの、解散して以降ファンになった人が大半なんですから。それと同じだと思います。

スピンオフ作品は除いたナンバリングタイトルのみですが、ドラクエのリメイクの歴史を見ていきたいと思います。

■ドラゴンクエスト1
FC 1986年5月27日発売
SFC 1993年12月18日発売
ゲームボーイ 1999年9月23日発売
スマホ版 2013年11月28日配信開始
DS/PS4 ダウンロード版 2017年8月10日配信開始

最初のリメイクまで7年かかっています。デビュー作でもあるファミコン版はカニ歩きと言われていて、プレイヤーが進行方向を向くことすらありません。
ゲームボーイ版を経て、スマホ版が出るまでの14年間リメイクはありませんでした。Wiiの配信版であったような気がしますが、これはSFC版の移植だった気がします。
去年配信開始になったDS/PS4はやってないのでわかりませんが、SFC版の移植なのでしょうか。レトロゲームという扱いなのであまりいじらなくても大丈夫そうです。ピコピコ感を楽しめればそれでいいのでは。

■ドラゴンクエスト2 悪霊の神々
FC 1987年1月26日発売
SFC 1993年12月18日発売
ゲームボーイ 1999年9月23日発売
スマホ版 2014年6月26日配信開始
DS/PS4 ダウンロード版 2017年8月10日配信開始

前作からわずか8ヶ月後に発売。4〜5年周期が当たり前の今では考えられないことです。カニ歩きは解消、仲間も増えました。こちらは最初のリメイクまで6年。DQ1とセットになりました。

■ドラゴンクエスト3 そして伝説へ
FC 1988年2月10日発売
SFC 1996年12月6日発売
ゲームボーイ 2000年12月8日発売
スマホ版 2014年9月25日配信開始
DS/PS4 ダウンロード版 2017年8月24日配信開始

華々しいデビューから2年を待たずして3までたどり着いたドラクエ。やはりビジネスは勢いに乗らないとダメなんですね。ソフトの供給が追いつかず欲しくても手に入れられない。多くの子供達が涙しました。

最初のリメイクまで8年、けっこう長いように感じますがその間にDQ4、DQ5、DQ6が出てます。スーファミ版DQ6の技術を使って3を作り直したという仕上がりです。96年頃にはもうファミコンそのものをプレイする人がいなくなってますから当然です。
それ以降大きいリメイクはされていませんが、このスーファミ版DQ3は今でも普通に遊べます。
ゲームボーイ版のDQ3は全てが謎ですね。まったくわかりません。

■ドラゴンクエスト4 導かれし者たち
FC 1990年2月11日発売
PS 2001年11月22日発売
PS廉価版 2006年7月20日発売
DS 2007年11月22日発売
DS廉価版 2010年3月4日発売
スマホ版 2014年4月17日 配信開始

ファミコン最後となったDQ4、平成時代最初のドラクエでもあります。
一回目のリメイクまで11年もかかっています。
PS版発売の直前にPS版DQ7を出していますから、その技術を流用して4を作り直したものです。新しいハードで作品を一つ作ると、その技術を使ってリメイクを1つ作る。この流れが出来上がりました。

2006年7月20日は1つの節目。ULTIMATE HITSという名義で廉価版が発売されるようになりました。ドラクエの新品を3000円くらいで安く買える。
PS版DQ4、PS版DQ7、PS2版DQ5そして当時発売2年も経っていないPS2版DQ8も廉価版登場。ブックオフ等の中古市場対策もあると思いますが、定価では高くて手が出なかったファンも気楽に買えるようになったのは大きいです。

2007年11月22日ももう1つの節目。DSリメイクシリーズが発売されるようになりました。最初のリメイクからちょうど6年後にDS版DQ4が発売されています。これ以降DSでのドラクエ発売が主流になり、現在遊べるドラクエの数もDSが一番多いです。ほとんどの人はドラクエはDSで遊ぶものだという認識ではないでしょうか。

■ドラゴンクエスト5 天空の花嫁
SFC 1992年9月27日発売
PS2 2004年3月25日発売
PS2廉価版 2006年7月20日発売
DS 2008年7月17日発売
DS廉価版 2010年3月4日発売
スマホ版 2014年12月12日 配信開始

スーパーファミコン初となったDQ5。ストーリーは最高なのですが、スーファミ版DQ5はファミコンをまだ完全には卒業できていません。グラフィックはまだファミコン臭が漂っているし、いろいろなところが雑です。オリジナルではありますが、スーファミ版をプレイする気にはなりませんね。

リメイクまで12年。DQ5がもっともリメイクを待たれた作品ではないでしょうか。PS2でのリメイク作品が本当に素晴らしい。ハードのスペックで引き出された魅力とストーリーの面白さを融合させた最高作品。これがDQ5のベースです。
そのわずか4年後DSで再リメイク。人気作はリメイクも早いのです。

■ドラゴンクエスト6 幻の大地
SFC 1995年12月9日発売
DS 2010年1月28日発売
DS廉価版 2011年3月31日発売
スマホ版 2015年6月11日 配信開始

スーファミ2作目のDQ6。DQ5に比べてグラフィックも洗練され今でも普通に遊べます。なにせ唯一の定価1万越えのドラクエですから。当時貧乏学生だった僕は買えず、友人のプレイを眺めてました。少ししてから中古だか、誰かにもらったかで手に入れましたが、借りパクされました。黒澤よ、返してくれ。

リメイクまで14年と少し。DQ4、DQ5と順番にDSでリメイクしていった結果、こんなにも時間がかかってしまったのではないでしょうか。
プレステ系のリメイクを挟んでないので、据え置き型のハードで遊べるのはスーファミのみ。

長くなってしまったのでDQ7以降は次回書きます。

ありがとうございます。有意義なことに使います。