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ウマ娘のオタク、馬に乗る(51鞍目~60鞍目)

これまでのあらすじ

オタクがウマ娘にハマった結果、体験乗馬行って、短期集中レッスンで乗馬ライセンス5級を取得し、それだけでは満足できなかったので乗馬クラブに入りました。運動オンチのオタクが、ウマ娘が好きという気持ちだけで果たしてどこまで到達することができるのか?というお話の、今回は51鞍目~60鞍目をお送りします。(※今回からタイトル変更しました)

今回は9月ごろに実施した内容をお届けします。

※以下、個人の感想ベースの記述となりますので、乗馬レッスンを受ける際には所属される乗馬クラブやインストラクターの指示に従ってください。

51鞍目~60鞍目の目標

これまでと比べて1段階レベルアップした感じで、具体的な目標としては下記となります。

  • 駈歩への準備として、5歩程度の正反撞が取れる

  • 軽速歩にて踵が下がり、下半身が安定している

  • 軽速歩と正反撞の切り替えができる

  • 蹄跡行進ができる

  • 軽速歩の手前変換の誘導ができる

  • 速歩で脚による圧迫ができる

  • 常歩にて内方脚を使い、外へ誘導できる

  • 誘導時に内方姿勢を取れる

  • 減脚時に上体のバランスバックができる

特に重要な内容は正反撞です。これは軽速歩の際に座ったまま乗ることで、この先の駈足を行う上で必要なスキルです。

51鞍目~60鞍目で学んだことと課題となったこと

上記の目標にあるキーワードを中心に見ていきたいと思います。

正反撞

正反撞とはおおざっぱに言うと軽速歩の際に座ったままで乗ることです。これまでのレッスンでは軽速歩の際に馬の歩様に合わせてリズムよく立つ座るを繰り返していましたが、正反撞では座ったままのため、馬の上下動の衝撃を大きく受けることになります。このスキルは、今後駈歩発進を行う際に必要となります。

踵を下げる

「踵を下げる」はこれまでのレッスンでも繰り返し指導されてきたことなのですが、あえてここで出てくる理由としては、正反撞をうまくできないと自然と踵が上がってくるためです。正反撞では座ったままなのですが、漫然と座っているのではなく、馬が上下動する間も背筋が伸びた美しい姿勢を保つこと、特に踵が下がっていることを意識すると、自然にバランスが取れ、馬をコントロールすることができます。

軽速歩と正反撞の切り替え

馬が軽速歩で進んでいる間、従来から練習してきた「立つ座る」と正反撞を切り替える練習を行います。切り替えの瞬間に「ドスン」と座ると馬は軽速歩をやめてしまいますので、シームレスな切り替えが必要となります。

蹄跡行進

定められた経路をたどることですが、この段階ではまだ幅1メートルぐらいのドーナツ状のコースをひたすら周回するだけなので、結果的に馬は定められた経路をたどるため、いってみればアクセルとブレーキだけ扱っている状態で、ハンドルコントロールしている感はありません。

手前変換

手前変換の説明の前に、改めて速歩と軽速歩について説明する必要があります。

速歩とは、馬の動き方の一つで、4肢の動き方の順序は、①右後肢と左前肢、②左後肢と右前肢が対になって2節で動きます。これを「斜対歩」と言います。

そして、速歩の1歩おきに上体をあげて(鐙の上で立って)反動を抜き、人馬の疲労を軽減するのが軽速歩です。

ここまでの練習では、「馬の右前肢が出るタイミングで立って」と指導されましたが、軽速歩では常に右前肢が出るタイミングで立つのかというとそうではなく、「カーブの外側の肢(外方前肢)が前に出るタイミングで立つ」が正解です。左回りをする場合、外側の肢は右足ですので、右前肢が出るタイミングで立つことになります。つまり、左回りをする場合は左前肢が出るタイミングで立ちます。曲がる方向によって立つタイミングを変える、それが「手前変換」です。

なぜ「カーブの外側の肢(外方前肢)が前に出るタイミングで立つ」のかというと、馬は曲がろうとする方向(カーブの内側)に向かって傾いてるため、例えば左回りの場合はそれ以上傾かないようにカーブの内側となる左後肢で踏ん張ります。左後肢で踏ん張る際に人が立つことで馬が支える体重が減り、踏ん張りやすくなります。このように、馬が曲がろうとする方向に傾きすぎないようにする体重のかけ方は、この後の駈足でも出てきます。

51鞍目~60鞍目の感想

以下、この時期に乗った馬の紹介と個人的な感想です。

すげぇ扶助が必要で、ちょっと手を抜くとすぐ止まる。必死で脚で圧迫して疲れたことをよく覚えている。今思えばズブい馬をあてがわれるきっかけになったような気がする。気のせいかもしれないが。首が細い。

前についていって勝手に走るタイプ。発進時は楽と言えば楽なのだが、反面、ブレーキが壊れているというか、走ったのは自分がコントロールしているんじゃなくて馬が勝手に動いてるだけですよね?ということが多々あった。首が太い。

今回は51鞍目~60鞍目を振り返ってみましたがいかがだったでしょうか。正反撞が今回の重要ポイントでした。これは次のレベルで行う駈歩発進を行うにあたり重要なスキルですが、最近筋肉痛がなくなってきたな、と思ったところで正反撞が登場したのでまた筋肉痛になりました。そんなことの繰り返しです。次回もお楽しみに。

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