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隼飛んでくその空を

推しを推し始めたきっかけは人それぞれだし、推しの数だけ存在する。私に関して言うならば、例えば加藤さんなら「ヴァンパイアはかく語りき」という彼のソロ曲のパフォーマンスとラジオ(N○Kラジオ第1「らじらー!サタデー」2015年5月9日放送・9時台、10時台)でのトークのギャップ。橋本くんなら、切ない歌声とラジオ(「A.B.C-Z 今夜はJ's倶楽部」2020年3月3日放送)でのEテレアニメを熱心に語る少年心のギャップ。
そんな感じで、私は新たな沼に落ちた。

隼を見つける、すぐに逃げられる。

2021年3月、民放局の深夜ニュースを眺めていた。私はアイドルオタクの自認がある割にはドラマは苦手、バラエティ番組も弄りが過激なものは避ける、というように苦手なものが多く、テレビは専らニュースを見ることが多かった。
ある日の夜、こんなCMが流れた。

──ん?N○Kのアナウンサーさん、志賀直哉と1文字違いだ。しかも顔が好み……。

そんなN○Kの「好みの顔のアナウンサー」が推しになるのは遠くはない話だったが、この時の私は知らない。

「好みの顔のアナウンサー」は夕方の情報番組に出ていた。どうやら隔週、そしてたまたまその「好みの顔のアナウンサー」が出る週を見続けた私は、その週の終わりに悲しい事実を告げられる。

──「好みの顔のアナウンサー」、広島局へ異動。

私は捕まえた隼に、あっけなく逃げられてしまった。逃げた隼を追うのは距離的に難しいだろうし、サイトもすぐ消えるのだろう。
いなくなるのは寂しいけれど、楽しかった2週間。逃げた隼のことは、3月末で一旦忘れた。

逃げた隼を、ある日突然思い出す。

4月もテレビを点けてチャンネルをN○Kに変えれば、この人のことを思い出さざるを得なかった。新しいアナウンサーさんを見ると「ああ、元気にしてるかな」とかふと考える。
らじるらじるを使えば推しの声を聴けるのかな、とか。なんだか当たり前(というと語弊はある)に見ていたアナウンサーが急に見えなくなるのは、どうにもこうにも寂しいとしか言いようがなかった。

5月、やっぱり恋しくなってTwitterで検索かけるしここで私と同じく好きなN○Kアナウンサーがいる人たちの存在を知る。

そしてついに開き直ってTwitterの中心(?)で推しアナの名前を叫ぶ。

お待たせ致しました。彼こそが「好みの顔のアナウンサー」こと、志賀隼哉さんです。(以降「しがさん」表記)

なんでリスみたいかとか、その話はいつかします。語り出すとド新規ながらマシンガンのように話してしまって止まらないので……。

もはや隼以外にも推しがいる。

同士に囲まれ、しがさんの観測(?)方法を先輩方から学ぶうちに、気づけば楽しくなっていた。まさかの推し始めたばかりなのに列島ニュースで観測するとか。推し以外も、好きな気がする。この気持ちが芽生えた時点で、もはや推し方がジャ○ーズと同じになってきたのだった。事務所箱推しと同義。事務所推し、グループ推し、単体推しをこの界隈で言うならば、N○K全体推し、放送局推し、アナウンサー(キャスター・記者・解説委員)推しといったところだろうか。隼を追いかけ飛び込んだ沼は、あまりにも広くて深い底なし沼だったわけだ。

最寄り局箱推しなのでは……?と気がついたのも束の間、私にもう一人の推しができた。

江原啓一郎さん。彼の担当番組「おはよう日本」は全国放送。5時台なんてめちゃくちゃ早くてももう見るしかないと思った。そしてオタクは早起きした。

アイドルの推しができてもあまり早起きできなかった私が早起きしただと??!?!?!

ちなみにえばら氏を初リアタイした月曜日、しがさんをNEWS WEBで観測し、橋本くんの初主演ドラマが発表されたので「早起きは三文の徳」は本当だったわけだ。素晴らしいきっかけをありがとうえばら氏。

彼もまた春から新任地で頑張っていたのだ。これは春までいた京都局のツイッター。定期的に江原レター摂取してた京都の同士、よく生きてたな……と思った。私なら供給過多で昇天してたので。
異動があるのもこの界隈ならではと思うと同時に、どの局の推しも好きになるのだろうと思った。そうしてえばら氏は推しになった。

渡り鳥の如きひとたちを、好きになる。

フォロワーからRTされて流れてきたこの人も「ヤバイ」予感がする。(N○K鹿児島の齋藤湧希さんです)(下の名前は「はやき」と読むよ!)

わたしの現在地は、しがさんとえばら氏を観測しつつ、最寄り局を箱推ししながら、はやきさんを遠目で眺められる、そんなところです。

最後に。流し見してたニュースが、こんな目を輝かせて見る日が来ると思ってませんでした。ありがとう公共放送アナウンサー沼。これからも渡り鳥の如きひとたちを、一喜一憂しながら楽しもうと思います。

同担拒否ないのでいつでもおいでね。私は首を長くして新しくこの沼に落ちる人を待っています♡

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