ロボット掃除機を比較してみた
1.はじめに
ロボット掃除機の選定に関するmemo書き
最近、急激な進化を遂げた家電・種類が爆増・値段も様々・特徴も様々で、『賢さ』や『カーペットの掃除』のように比較しにくい指標も数多く存在するため、実際にレンタルした上で機種を選定しました。
2.導入の動機・求めるもの
2.1 家庭スペック
比較的、ロボット掃除機の導入には適した家庭だと思っています
・フルタイム共働き子供2人(5歳+2歳)
・夫婦ともにズボラ、趣味人、掃除なんてやりたくない
・マンション暮らし(そこまで広くはない)。段差は無い
2.2 ロボット掃除機に期待するもの
①床に置いてあるものを、人力で撤去するのは許容
(寧ろ、その動機が欲しい。子供に説得するためにも)
②生活すると自然に発生するゴミを適度に吸引してほしいが、カーペットは無いので、吸引力にはあまり振る必要がない。
③子供が液体を床にこぼす・キッチンをきれいにしてほしいので、床拭き性能は重視する
④局所的な掃除(例えばキッチンのみ 等)ができる
⑤消耗品の入手性が良い
⑥安すぎるのは信用しないが、10万を超えるのは無理。
⑦スペースは無くはないが、可能なら1台で済ませたい。1台がある程度(通常のルンバくらい)大きいのは許容
⑧複数フロア対応・段差検知 は完全に不要
⑨賢いに越したことはない。家具などに衝突しないことが望ましい。カーテンを巻き込まないことが望ましい
⑩静音性はそこまで気にしない。床拭きは吸引ほど音がしないため
⑪清掃時間は、よほど遅くなければ(例えば6畳を2時間とかなら流石に厳しいが)気にしない。
※最終的にこの要件に落ち着きました。ここに至るまで、いくつか比較を行いました
3.レンタルして比較
3.1 レンタルについて
今回は、『レンティオ』を活用しました。
購入する前に、短期間試して比較検討するには、もってこいです。特にiRobot系のルンバやブラーバは、最初は990円/月でレンタルできるのでお得感があります
3.2 ブラーバ m6のトライアル
公式https://www.irobot-jp.com/braava/m-series/
結果は下記のとおり
・拭き掃除の性能は、かなり優秀
洗剤は試しませんでしたが、もし導入するなら洗剤を使って、更なる清掃力を期待します
・ゴミ吸引なしで使うと、ゴミを引きずり、モップが細かいチリだらけになる
・昔のルンバほどではないが、モノに衝突する
結論:
拭き掃除の性能が高く、他の吸引型と2台持ちなら理想の掃除ができそうだが、2台持ちはかさばるので、一体型の性能を見て決める
3.3 機種比較
要件「床拭きを重視する」「10万円以内」で、「吸引+床拭きの一体型」の候補を選定。特に、床拭きは『それが売りである理屈が明確なもの』を選びました。どちらも消耗品はAmazonで普通に手に入るので入手性はクリアです。10万以上の高級モデルは、モップ自動洗浄などの魅力的な機能はありますが、予算的に厳しいのと、まだ手を出すには時期尚早な気がしています。
[A] DEEBOT T9:振動式パワフル水拭き
[B] Roborock S7:高速振動モップ+加重
しかしながら、どちらもレンタル費用は14泊15日で8980円と高額。両方試すのは厳しい価格です。
今回は、[B]Roborock S7を選んでみました。
3.4 Roborock S7について
選定理由ですが、正直[A]のDeebot T9と、カタログだけでどちらを選ぶかは難しいところです。どちらもサイズ、コスト、最低限の賢さ、アプリの機能などの要件は満たします。
・ブラーバ(拭き掃除の専門家)に次いで、拭き掃除を強調して宣伝しており、実際に工夫された設計になっている
・吸引力2500Paは十分。寧ろこれより大きいと、コストや電池持ちに影響して、却ってマイナスな気がする
・若干、モノを巻き込んで引きずるくらいなら許容。賢さはセンサ性能や個数によるところが大きいので、賢すぎるのもコストに跳ね返る
無理やり言語化してみた感じで、実際にはT9のほうが良かったのではないか…と思うところも非常にあります(が、それを検証するのに8,980円は高すぎる)
4.Roborock S7の使用感
実験データなどはありませんが、おおむね下記のような使用感です
・吸引は十分な性能
吸引後に相応のゴミがとれている。床にもあまり落ちていない
・床拭きも十分な性能
液体系の汚れもなくなっている
・吸引と床拭きをまとめてやってくれる
アプリで床拭きだけの設定も可能
例えば、台所仕事の後に、台所の床拭きだけすることも可能
・何気に、音声を方言にすることが可能。関西弁の女の子がお気に入り
使ってみてS7に全く不満が無いので、T9を試すことなくS7を購入します。
明らかに人間が掃除するより綺麗になります。また高頻度で動かせば、毎回の掃除はそんなに大した掃除でなくても大丈夫そうです
5.結論
5.1 機種選定のポイント
・何を重視するかは勿論のこと、『何を重視しないか』が非常に重要です。ロボット掃除機は、あのサイズに大量の機能を詰め込んでいるので、どうしてもトレードオフが発生します。
今回は、「過剰な吸引力」と「過剰な賢さ」を切り捨てた感じになります
・併せて、『使用頻度』をできるだけ上げる工夫が重要です。
・床拭きは、たまにしつこい汚れがあるので、洗剤を使えるブラーバが理想形です。2台持ちを許容できるなら、安いルンバとの組み合わせが良い選択です。ブラーバonlyはモップの掃除が大変な印象
・段差のある家、2階建ての家、広い家、カーペットのある家 など、個別事情に大きく左右されます。1階と2階で持ち運ぶと「重さ」が、カーペットだと「カーペットの清掃性」が、広い家だと「清掃時間」が重要になってくる可能性があります。コードの巻き込み防止を重視する家もありそうです
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