0日目

想像以上の収穫だった。どのくらいの収穫かと言えば、俺は大根を穫りに行ったはずなのに畑にはマンモスを狩った人がいて、「なんで農耕時代にマンモスが?!」と考えているうちに余ったから干した肉をあげるよ、と言われて困っていると、振れば大根が無限に出てくる木槌もくれた、くらいの収穫であった。

でも実は僕は大根木槌の存在を伝説の中で知っていて、その使い方も少しだけお祖父ちゃんから習っていた気がする。

木槌を振るべきなのか?

こういうアウトプットをしていくことが今の俺には一番必要な気がする。

どうやら「ゾーンに入ること」が大切みたいだ。そこには色々な種類の道のりがあるわけだが…。

俺はゾーンに入れないだろうが、入りたいのかもしれないだろう。でも、入れないからと言って悩むことはないし、入れなくても入ろうとしてしまうのかもしれない。その結果入れればそれで良いし、入れるならばそれまでの入りたいという気持ちも関係がなくなる。かと言って入れなかったとしても入りたいという気持ちが重要でそれだけで先に進み続けることができる。前に進むことだけが正解なのだから、前に進む方法など考える必要もなく前に進めば良いのだ。仮に前に進んでいなかったとしても、ゴールに辿りつかなかったとしても、そのゴール自体は幻であって、ゴールに向かっている、ゴールに向かい続けている、前に進み続けていることのほうが本質だ。ゴールというのはゴールではなくて幻なのである。ただただ歩くだけのようだ。

ゾーンに入るために最も不要なものに妄想があるんだろう。妄想は楽しい。妄想は蔓延っている。妄想は集中を妨げる。妄想と戦い続ける。そして妄想を倒す、妄想が消える、忘れる。あるいは、妄想と闘うのをやめる。受け入れる。見守る。妄想が消える、忘れる。どちらかが正解ということではなくどちらも正解ということではない。ただ、一つ明確にゾーンの邪魔であるものを排することができれば我々はそこに一つ歩みを進めることができる。感情についても同じことだ。

コーヒーを飲もう。コーヒーを美味しいと感じよう。カフェインで高揚している自分を認めよう。空腹感を感じてラーメンを食べてみよう。ラーメンを美味しいと感じよう。塩分と糖と脂肪に自分の脳が侵されていく感覚を見守ろう。満腹感を感じよう。そして満腹感が消えるまでそれを見守り続けるということだ。

コーヒーを美味いと感じた後に、ゴキブリを舐め回して可愛がってみたりする。座禅の先には滝行がある。コーヒーを美味いと感じることが修行なのであれば、ツイッターの真ん中で座り込んで黙るというそういうハードモードもある。

そのベリーハードモードの先に、たぶん自由な領域が存在している。そこにあれば、妄想を可愛いと感じて愛でたりできる。感情と闘う人を眺めてコーヒーを飲める。たぶん、愛することができる。自分の余裕のなさと、他人への興味のなさは関わりがある。楽しむことができることと息を止めて深海に潜ることができることは矛盾しない。むしろ、矛盾しても良いくらいなものだ。それが一周回るということなのか。深く潜れた後のほうが歌が楽しく歌える。歌が楽しく歌えるのなら、その歌を忘れるためにもっと深く潜れる。

俺は見つめ続け悩み続け苦しみ続けるが、それをさらに繰り返すために一旦落ち着いたり落ち着かなかったりすることができるようになりたいと思う。欲求と自由の間にいる間はまだまだ未熟で修行が足りない。

まずは怒りを獲得し、見守る。燃え盛るような炎も、落ち着けば火の揺らぎで、それは安寧だ。燃えた時は美しいだけだ。幸せよりも美しさが大事な気がしているのは間違っていないかもしれない。幸せじゃなくて美しさを求めていくことのほうが幸せな感じがする。

俺はもうしばらく言葉を捨てる。そういうことだ。磨く。洗練していく。語るとはつまりそれだ。俺は語りたい。示したい。しかし、語れないものを示したい。語れるものは示せない。そこの乖離を埋めるには、言葉を捨てる。言葉にできないものを言葉にするためには言葉を保持している場合ではない。言葉を捨てられるようにならないといけないし言葉を拾えるようにならないといけない。

怖いが、でも、とりあえずここにあるだろう。思い出したい。いや、捨てたい。大丈夫だ。すべて、前に行くしかない。前に行き続けていいんだ。走りまくってまた拾いにくれば良い。俺の頭の中から捨てたものは、俺の頭の中でしか拾えないのだ。だから、どんなにぶっ飛んでても良いのだ。自信と覚悟と勇気だ。俺は戻ってこれる。戻ってこれなかったらそれはそれでいい。

今日は、
・空腹感
・満腹感
・他人の動き
・綺麗な女の人のヒラヒラした服
・理解しようとする気持ち
に気づいた。これらは、没頭のためには邪魔だ。

綺麗なものに気づくのではなく、すべてのものに気づきそれを除けるべきなのだ

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二つ、関連する資料を載せる。

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