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[雑記] 競走馬について思うこと

5/28(日)、国内GⅠで最も格式の高いレース日本ダービーで、とても悲しいことが起こりました。
参考:
https://news.yahoo.co.jp/articles/845aeac2235c840d9bcf4906f61c850460991aa1

昨年年度代表馬で、今年ドバイターフをノーステッキで圧勝した現時点中距離芝で最も強いという評価を受けているイクイノックスや、同じくダービー出走馬で皐月賞を圧巻のパフォーマンスで先着したソールオリエンスを輩出するなど、今最も注目されている種牡馬キタサンブラック産駒のスキルヴィングが入線後倒れ、急性心不全で亡くなりました。
とてもショックで、1日経った現在もスキルヴィングを思うと涙が出ます。
この記事は特に何か意見や結論がまとまったものではありませんが、行き場のない深い悲しみをどこかにぶつけたくて書いています。

スキルヴィングはこれから本格化をすると見られるソールオリエンスと並んで有望な競走馬として、前哨戦である青葉賞を余力を残しつつ1着となり、日本ダービーでは2番人気に押されていました。

私はキタサンブラックが好きで、そこから産駒を応援していて、その日リアルタイムで観ていました。
同じくキタサンブラック産駒のソールオリエンスも1番人気で日本ダービーを楽しみにしていました。
放送では触れられませんでしたが、Twitterでスキルヴィングが倒れたこと、また現地のその瞬間の映像を見てショックを受けました。(かなりショッキングですのでその映像のリンク等は貼りません)

騎手が下馬した後、スキルヴィングはふらふらと歩き内ラチに衝突し倒れたのです。
まるで騎手を落とさないように配慮したように見えて、この馬の極限状態でも騎手を慮る優しさを強く感じました。

馬は限界を超えて走ると心肺機能が追いつかず心不全を起こし死んでしまうそうです。
また、サラブレッドは早く走るために作られているのでガラスの脚と言われるほど足が馬体と比例し細く、競走中に足を骨折しやすく、骨折すると回復が難しいそうです。
馬は走ることができないと大きな馬体ゆえに心臓に血液が循環されず、安楽死の措置を取らざるを得ないと言います。

スポーツやギャンブルとしての競馬の裏側には、競走馬のことを考えると大きなリスクが常にあるものだと言えます。

スキルヴィングが心不全で死亡したその日、同じ東京競馬場で、別のレースでも多くのアクシデントがあったようです。

4R
14番 ラブラックヒルー(☆秋山 稔樹騎手)
疾病を発症したため、3コーナーで競走を中止
馬:左大腿骨々折(予後不良)
騎手:異状なし
3R
14番 ミュークレア(▲小林 勝太騎手)
競走中に左前浅屈腱不全断裂を発症

https://www.jra.go.jp/news/202305/052805.html

予後不良とは、回復の見込み無しとして安楽死の措置が取られることを意味します。

一方で競馬は、走る競走馬の美しさや逞しさ、血統のロマン、ライバルとの戦い、怪物が出た時の興奮など、賭けなくてもスポーツとして面白く、観るものに勇気や元気を与えてくれるものです。

ホースマンたちが口を揃えていう「まずは無事に帰ってきてほしい」という言葉の意味がわかった気がします。

倒れる瞬間を見なければ良かったと思うほど、深い悲しみを感じ写真を見るだけで涙が出ます。
スキルヴィングがあまり長く苦しまずに逝けたなら良い。
騎手を落とさず走り切ったこと、立派でした。
優しい子だね。
頑張ったね。
ありがとう。お疲れ様。と言いたいです。



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